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武道館とビールに酔う [くるり@武道館 2006.01.08]

2度目のくるり武道館。武道館の席はけっこう急な傾斜がついていて、前回てっぺんから見下ろした時に「盆地みたいだ」と思った。今回はその盆地の底、アリーナ席で観てきました。武道館はたぶんどの席からでもある程度見やすいように造られていると思う。だから前から20列目ぐらいまではともかくとしてアリーナ席にこだわる必要はほとんどないはず。ただ、今回アリーナ席で驚いたのは地響き!床からズンドコズンドコ振動が。ドラム?これは一度体験してみる価値あり!と思います。

とにかく広くてでかいのに近い感じがするし、なんていうか、濃い。空気というか雰囲気というか。濃密で散らばった感じがしない。音も光もみんなの熱気も。見上げればあまりの美しさに泣きそうになる。「ハイウェイ」流れた時なんか本当に泣いちゃいました。もちろん曲の力が大きいのだけどそれだけじゃなくてこの空間に胸がいっぱいになって。昔、武道館でのライヴ(コンサート)については神聖な場なのに、と反対意見も多かったらしい。でも観て思った。ここは何をやっても"武道館"で、その魔力は消えない。

なんか武道館のことばかり褒めてますが、もちろんくるりがすごかった。1回目よりも堂々と、楽しみながら、でも浮かれず、かっこいい!いきなり「お祭りわっしょい」からのスタート、ツアー名「はぐれメタル魔人斬り」の通り(?)エレキギターうなりまくりの曲が続く。「Long Tall Sally」かっこよかった!!しばらくは『NIKKI』からの曲が続いて、これが「ハイウェイ」からガラッと変わり、シングル曲特集みたいな展開。「バラの花」「ワンダーフォーゲル」「虹」とかやっぱり嬉しいけど、今のドラマー、クリフの音にはちょっと合わないような...?あ、でも「水中モーター」は良かった。

これだけいい曲があれば「東京」はもうやらなくてもいいかも、なんて思っていたけどアンコールでやってくれるとやっぱり嬉しかったりして。サービスでやってくれてるという感じでもなくて、「東京」の時と今と、何か確かめながら大切に演奏していた気がする。

それと、不思議というか、なんかすごいなぁと感じたのが岸田さんの声。アンコールの最後の最後で歌った「街」の時にすごく声が乗ってたんですよね。よく伸びて。けっこう最後って喉が嗄れてきちゃう人の方が多い気がするんですが...特に岸田さんは純粋な「歌い手」ではないし。部分的にハスキーボイスになるもそれがまた色っぽかったり、でも全体としては最後が一番声がよく出てた気がする。(コンディションが最後になってやっと良くなったという意味ではなくて。)

私は今年はこれが初ライヴなんですが、はじめからこんなの観ちゃって大丈夫かしらと不安になるぐらい、でもこれで幕開けなんて幸先いいかな?と期待するような、、、とにかくよかった。改めて虜になりました。

あまりに良い気分になったのでそのまま大好きなビール屋で一人酒。冬(クリスマス)用の濃い、強いビールをちびちび飲んでこれまた幸せ。(海晴亭にて、GOUDEN CAROLUS Christmas。後で写真載せます)

武道館はその建物だけじゃなくて北の丸公園の中にあるってのがいいですね。お堀の横を通り、門をくぐって。「大きな玉ねぎの下で」が頭の中を流れつつ。非日常といいますか。特別な時間に向けて少しずつ足を踏み入れていく感じがたまらないです。いつかオーノ君とか倉橋ヨエコさんとかやって欲しいなぁ、武道館ライヴ。ちなみに調べてみたら設計は山田守さんという方で、京都タワーの設計もこの人。意外。

あ、そうそう、入り口のところに門松とかみかんとか正月らしいものが飾られてたのも良かったんだけど、定番の花......もちろん京浜急行からも贈られてました!

なんだかまとまりの無い文章ですが酔ってるのでこれにて。

BGM 「青い空」「男の子と女の子」 くるり

by marinji | 2006-01-09 00:56 | 音楽の日  

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