のぞいてびっくり江戸絵画/ポルディ・ペッツォーリ美術館/江戸絵画の19世紀/中村芳中
2014年5月に観た美術展。(後で写真追加します)
4月から少しペースダウンしています。それにしても江戸絵画が多いな。
のぞいてびっくり江戸絵画 -科学の目、視覚のふしぎ (2014/3/29-5/11、サントリー美術館)
浮世絵に西洋絵画的な遠近法とか、いろいろ面白かった。雪の結晶の図柄なんかも、そういえば顕微鏡が日本に入ってこなければ描かれることもなかったのねと改めて気付いたり。
河鍋暁斎が描いた猫が可愛くて、図録の表紙にもなってるのにポストカード販売が無かったのが残念!
>>> サントリー美術館
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 -華麗なる貴族コレクション (2014/4/4-5/25、Bunkamuraザ・ミュージアム)
久しぶりに西洋画。これは素敵だったな。個人コレクションということもあって、イタリア版根津美術館みたい、と思った。趣味のいい人がその思いのまま集めていくとこうなるのかしら、っていう感じ。それとどちらも硬派な印象ですね。本人がどうだったかは知らないけど、芸術の趣味が。
展示室の内装が凝ってたなー。テンペラ画が多かったのも面白かった。独特の色合いが・・・後半の油彩と比べることができて。それと、メムリンク(周辺画家)、クラナッハがかったのも、お!と思いましたね。イタリアだけでいい画家はいっぱいいるはずなのに、フランドル絵画の渋いところをついてくるじゃない!って、ベルギー好きとしては嬉しかった。ポスターになったポライウォーロ「貴婦人の肖像」も真珠の描き方はフランドル入ってる。
その「貴婦人の肖像」も、ボッティチェリの「死せるキリストへの哀悼」もよかったけど、ラザッロ・バスティアーニ「聖母子、奏楽の天使、聖三位一体」とザノービ・ストロッツィの「謙譲の歳暮と二人の奏楽の天使」が大好き!どちらも1450年あたりなんだけど、ポップ、キュート、なんていうか今風。重々しくない。こんな絵もあったのねと新鮮でした。
ドゥマゴのコラボメニューはミラノ風カツレツ。トマトソースでおいしかった!で、今日は優雅だわーと思ってたんだけど、夜にはタイ料理屋で一人でメコン・ウイスキー飲んでました。そんなもんです。
>>> Bunkamuraザ・ミュージアム
春の江戸絵画まつり 江戸絵画の19世紀 (2014/3/21-5/6、府中市美術館)
ポスター、チラシに使われた毘沙門天(鈴木其一)が気になって気になって最終日に駆け込みました。実物もよかった!個人蔵なんてうらやましい!どんな人が持ち主なんだろう?顔がなんともいいのよね。お茶目っていうか。ちょび髭で。鈴木其一ってこういう絵も描くんですね。
大政奉還が1867年だから、もう江戸時代は終わる頃。終わりに向かう寂しさみたいなのもあるような、無いような。もしくは新しいものへの期待?当然、西欧からの影響も受けているわけで、サントリー美術館の「のぞいてびっくり江戸絵画」と重なってる部分も多くて、復習できて面白かった。
所蔵品展示(常設展示)のテーマは「花ひらく絵画たち」。富田有希子さんのバラの絵が、なんとも艶やかで、エロかった。
>>> 府中市美術館
光琳を慕う 中村芳中 (2014/4/8-5/11、千葉市美術館)
春は琳派の季節なんですかね。光琳の絵から始まって、芳中。とにかくたらし込みを使った作品が多くて。はい、好みの問題として、「たらし込み過ぎじゃね?」と思ってしまいました。すいません。ほのぼの、かわいい作品が続くので、それもまたちょっと飽きてしまいました。其一みたいなパキっとした絵が好きなもんで。つまり、それだけ、かわいいということです。
光琳を慕う、という取り上げ方は面白かったな。「光琳画譜」の展示があったのも、いいアクセントでした(当時の印刷技術でのイラスト集みたいなもの)。
>>> 千葉市美術館
4月から少しペースダウンしています。それにしても江戸絵画が多いな。
のぞいてびっくり江戸絵画 -科学の目、視覚のふしぎ (2014/3/29-5/11、サントリー美術館)
浮世絵に西洋絵画的な遠近法とか、いろいろ面白かった。雪の結晶の図柄なんかも、そういえば顕微鏡が日本に入ってこなければ描かれることもなかったのねと改めて気付いたり。
河鍋暁斎が描いた猫が可愛くて、図録の表紙にもなってるのにポストカード販売が無かったのが残念!
>>> サントリー美術館
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 -華麗なる貴族コレクション (2014/4/4-5/25、Bunkamuraザ・ミュージアム)
久しぶりに西洋画。これは素敵だったな。個人コレクションということもあって、イタリア版根津美術館みたい、と思った。趣味のいい人がその思いのまま集めていくとこうなるのかしら、っていう感じ。それとどちらも硬派な印象ですね。本人がどうだったかは知らないけど、芸術の趣味が。
展示室の内装が凝ってたなー。テンペラ画が多かったのも面白かった。独特の色合いが・・・後半の油彩と比べることができて。それと、メムリンク(周辺画家)、クラナッハがかったのも、お!と思いましたね。イタリアだけでいい画家はいっぱいいるはずなのに、フランドル絵画の渋いところをついてくるじゃない!って、ベルギー好きとしては嬉しかった。ポスターになったポライウォーロ「貴婦人の肖像」も真珠の描き方はフランドル入ってる。
その「貴婦人の肖像」も、ボッティチェリの「死せるキリストへの哀悼」もよかったけど、ラザッロ・バスティアーニ「聖母子、奏楽の天使、聖三位一体」とザノービ・ストロッツィの「謙譲の歳暮と二人の奏楽の天使」が大好き!どちらも1450年あたりなんだけど、ポップ、キュート、なんていうか今風。重々しくない。こんな絵もあったのねと新鮮でした。
ドゥマゴのコラボメニューはミラノ風カツレツ。トマトソースでおいしかった!で、今日は優雅だわーと思ってたんだけど、夜にはタイ料理屋で一人でメコン・ウイスキー飲んでました。そんなもんです。
>>> Bunkamuraザ・ミュージアム
春の江戸絵画まつり 江戸絵画の19世紀 (2014/3/21-5/6、府中市美術館)
ポスター、チラシに使われた毘沙門天(鈴木其一)が気になって気になって最終日に駆け込みました。実物もよかった!個人蔵なんてうらやましい!どんな人が持ち主なんだろう?顔がなんともいいのよね。お茶目っていうか。ちょび髭で。鈴木其一ってこういう絵も描くんですね。
大政奉還が1867年だから、もう江戸時代は終わる頃。終わりに向かう寂しさみたいなのもあるような、無いような。もしくは新しいものへの期待?当然、西欧からの影響も受けているわけで、サントリー美術館の「のぞいてびっくり江戸絵画」と重なってる部分も多くて、復習できて面白かった。
所蔵品展示(常設展示)のテーマは「花ひらく絵画たち」。富田有希子さんのバラの絵が、なんとも艶やかで、エロかった。
>>> 府中市美術館
光琳を慕う 中村芳中 (2014/4/8-5/11、千葉市美術館)
春は琳派の季節なんですかね。光琳の絵から始まって、芳中。とにかくたらし込みを使った作品が多くて。はい、好みの問題として、「たらし込み過ぎじゃね?」と思ってしまいました。すいません。ほのぼの、かわいい作品が続くので、それもまたちょっと飽きてしまいました。其一みたいなパキっとした絵が好きなもんで。つまり、それだけ、かわいいということです。
光琳を慕う、という取り上げ方は面白かったな。「光琳画譜」の展示があったのも、いいアクセントでした(当時の印刷技術でのイラスト集みたいなもの)。
>>> 千葉市美術館
by marinji | 2014-06-29 22:30 | 美術展・博物展のはなし