魔法使いの娘(8巻)、那州 雪絵
那州 雪絵さんのシリーズ最終巻。発売は1年も前なんですが、見つけそびれていて昨日やっと読めました。
主人公は、日本一の陰陽師を育ての父に持つ鈴の木初音。様々な霊との対決など事件解決、オカルトやホラー要素ありドタバタコメディ要素ありのシリーズだったんですが、最後はいよいよ実の父の死の真相、育ての親との対決、となります。
最近、漫画や小説などで物語を読んでいて思うのは、風呂敷の広げ方がうまい人は何人もいるけど、その畳み方がうまい人はあまりいないのかもしれないということ(畳み方については自分の好みの問題も大きいのかもしれませんが)。そんなわけで、じゃぁ那州さんはこの話にどう決着をつけるんだろう?と気になっていました。
・・・・・・自分的には、非常に、ストンと腹に落ちる展開・結末でした。華々しい派手さもあり、それでいて現実感のある、地に足の着いた結末だったなと思います。読んできてよかった。
それと那州さんは少女漫画では(たぶん)珍しく動きのある絵がうまい。少女漫画って顔のアップやまっすぐ立つ全身ポーズが多くなりがちなんですが・・・いろいろなポーズ、また上からや下からの視線での場面や背景の絵も多くて。空間把握が得意なのかな。
シリーズは「魔法使いの娘ニ非ズ」とタイトルを変えて、次へと続いています。
by marinji | 2011-05-15 23:10 | 本の日