若冲蕪村/ブリヂストン/動物絵画/光琳/ピカソと20世紀/ダブルインパクト/インド仏/細見琳派

2015年4月に見た美術展等。

それぞれ濃くて面白かった!春は安土桃山~江戸時代の絵画の企画展が充実してる気がします。そしてルーヴル、マグリットはまだ行けず。東博の鳥獣戯画も始まりましたが…いつ行くかなー。


生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

2回目。大混雑。とりあえず野菜の涅槃図を見収めに。掛け替えが多いので、できるだけ多く見ようと思うと大変です。図録は買うのを躊躇する厚さ。(なので買ってない)

>>> サントリー美術館



ベスト・オブ・ザ・ベスト (2015/1/31-5/17、ブリヂストン美術館)

5/18からビル工事のため数年にわたり休館するというブリヂストン美術館。休館前最後の展示は、久留米の石橋美術館で展示している作品もあわせた石橋財団コレクションの所蔵品ベスト。なので東京で展示していなかった青木繁の「海の幸」も見ることができた!あの、未完っぽい感じ、荒々しい感じ、すごいですね。『日本美術応援団』にも描かれてたけど、実物は思ってたより大きくないんですね。よい体験でした。

ルノワール、モネ、マネ、セザンヌも盛り盛り。そして私はブリヂストンというとカイユボットとザオ・ウーキー。どちらもここで見て知りました。休館前にもう一回行けるかな。

>>> ブリヂストン美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

2回目。個人所蔵の作品を広く集めてくれるのが府中市美術館の江戸絵画展の特徴で、他ではあまり見かけないけどなんかいいなぁっていう画家に出会えるのが面白い。そして、個人蔵って、いつ頃いくらで買ったのかなーとか保管どうしてるのかなーとか考えてしまいます。

後期は応挙のうさぎの絵が身もだえする可愛らしさでした。それから柴田是真の「滝図」。枠からはみ出して描かれる滝の勢いと面白さ。それと片山楊谷「竹虎図屏風」、もふもふじゃなくてチクチクな毛並みの虎、チェシャ猫みたいでこれまた可愛かった。

>>> 府中市美術館



燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)

尾形光琳300年忌記念特別展。尾形光琳の国宝金屏風そろい踏み。さらに槇楓図屏風、伝俵屋宗達「蔦の細道図屏風」もあって、もうお腹いっぱいです。本当にもう…はい…ありがとうございます。庭園の花はまだまだでした。

「蔦の細道図屏風」が一番好き。とにかく金が綺麗。そしてあのデザイン。吸い込まれる。今回初めて見た「紅白梅図屏風」は、重厚なイメージを持っていたのだけど、意外に可愛い。まわりの縁取りも透かし模様が入っていたりして。とにかく華やかで、女性向けに作られたものじゃないかしらと思いました。知らんけど。「燕子花図屏風」のパキッとした感じは男性向けかなぁ。謡本も新鮮でした。紅白~の川の流れ(模様)は、光悦からなのね。

また行きたいけど、けっこう混んでるので、行ってもちゃんと見れるかどうか。5月の夜間展示に行ってみようかな。終了間際だからこれまた混んでそうだけど。

>>> 根津美術館



ピカソと20世紀美術 富山県立近代美術館コレクションから (2015/3/21-5/17、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念。ピカソには今のところ思い入れが無くてノーマークだった企画展なんですが、デルヴォーが出ていたので。会社帰りに駆け込みました。20世紀美術ということで、”現代”の少し前のアートがいっぱい。ああ、このへんまでは”アート”として捉えられるな(自分が)と改めて思いました。価値のありそうなもの、というか。少し時間が経っているのが大きいのかもしれない。

ピカソは、やっぱり、自分は欲しくなる絵では無いなと思った。相性が悪いというか。で、ピカソ中心の3階の展示よりも、2階の赤レンガの壁での展示が良かった(好み)!赤レンガは洋館というよりガレージな感じで、近現代のアートに思いの外合う。赤レンガにかかったデルヴォー、ウォーホルは新鮮で、とても魅力的。デルヴォー「夜汽車」はもう、安心安定の素敵な変態ぶり。変態なんだけど、上品。夜のムードがいい。

それから、ルオーが良いなと思い始めました。今まであまりピンと来なかったんだけど。いろいろな展示で少しずつ見続けたら、なんとなく分かってきたというか、響いてきたというか。そんなこんなでなかなか良かったです。

>>> 東京ステーションギャラリー



ダブル・インパクト 明治ニッポンの美 (2015/4/4-5/17、東京藝術大学大学美術館)

チラシ・看板があれだったので…行かなくてもいいかなと思ってたんですが、行ってみたら面白かった。開国以降の、日本での西洋からのインパクト、西洋での日本からのインパクト、でダブル・インパクト。展示品はボストン美術館からと藝大から。河鍋暁斎と柴田是真の作品があったのが嬉しかった!高橋由一も(鮭も見たかったー)。そんなわけで前半(3階)の展示の方が好きです。後半は私はあまり…みんな真面目そうというか…。

図録が小さめで1600円程度で解説が充実していてよかったです。歴史の勉強にもなる感じ。

>>> 東京藝術大学大学美術館


さて、もう一展ぐらい行けるかな?
→2展行けました。以下、追記。


コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 (2015/3/17-5/17、東京国立博物館・表慶館)

音声ガイドが塩田真弓さんメイン、特別出演:みうらじゅん&いとうせいこうで、すばらしかったです。表慶館での展示でした。これがまた良かった!

仏像というと木のイメージが強かったので石像だったのが新鮮でした。しかも石でこの表現ができるのか…と音声ガイドを聞きながらうっとりため息。

鳥獣戯画については、企画展の展示とは別に本館で模本の展示がありました。写しではあるけど、絵巻物なのでストレス無く横にすーっと流れて見て行けるのは嬉しい(空いてるので)。

>>> 東京国立博物館



琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき -宗達・光琳・抱一・雪佳- (2015/4/29-5/11、日本橋高島屋8階展示ホール)

京都の美術館からなので京都の画家が中心かと思ったら意外に江戸琳派の作品が豊富だった。鈴木其一好きなので嬉しい。そして鈴木其一の作品がよかった。うっとりため息。特に藤の花。

デパート内での展示ですが、けっこうなボリュームで満足です。細見美術館、行ってみたい。

>>> 日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊 等

★ おまけ。 【各展覧会のポスター・看板など】
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# by marinji | 2015-04-29 13:08 | 美術展・博物展のはなし  

檜図/新印象派/アートフェア/グエルチーノ/動物絵画/ボッティチェリ/若冲蕪村/おいしい東北/NM3

2015年3月に見た美術展等。

3月はルーヴル展が始まりまして。そこに人が流れているのか、上野の西洋画二展は思いの外空いていて見やすかった!(単純に内容がメジャーじゃないから?) 月末にはマグリット展も始まり、気になっているものの大型のがいっぱい始まると一旦すべてどうでもよくなるという…悪い癖です。見に行くことができた展示はそれぞれ当たりでした。


国宝 檜図屏風 展示 (2015/2/17-3/15、東京国立博物館)

さすが長谷川等伯、安定の混みっぷり。人気ですね。修理後の公開ということで、色が鮮やかでした。といっても前の状態は見てないので比べてはいないのですが。修理では、8曲1隻だったものを4曲1双にしたそうです(真ん中で分けた)。分けることによってむしろ自然につながって見える、というのが面白い。というかそういう手の加え方もするのね、今からでも。びっくりだ。(企画展ではなく、本館国宝室での作品展示)

>>> 東京国立博物館



新印象派―光と色のドラマ (2015/1/24-3/29、東京都美術館)

ずっと点描画が続くので飽きるかと思ってたけどそんなこともなく画家ごとに個性が出て面白かった。フランスから影響を受けたベルギーの画家の作品もあったり。それがまた独特で面白く。スーラとシニャックだけじゃないんですね。初めて見たアンリ=エドモン・クロス、幻想的で好き。また、点描が面描になって、マティスにつながっていくのはなるほどでした。

出たところにあったレゴ、写真に撮るとレゴの凸凹も薄れるので、ぐっと絵に近くなってびっくりしました。元が点描画だからけっこう再現できるのね。

>>> 東京都美術館



アートフェア東京 (2015/3/20-3/22、東京国際フォーラム展示ホール)

サントリー美術館の年パスで入れることに気がついて、行ってみました。ざっくり言うと、画廊フェス? 画廊・ギャラリーのブースの数にも驚いたけど、現在実際に作品が取引されてる作家ってこんなにいるんだなということにも改めてびっくり。それぞれどこかに需要があるわけで。値段がついているというのも、改めて、面白かった。今回はざーっと駆け足でまわってしまったけど、来年また行けたら、じっくり時間を取って見てまわりたいです。

>>> アートフェア東京
>>> 東京国際フォーラム



グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家 (2015/3/3-5/31、国立西洋美術館)、常設 「聖プラクセディス」

とにかく大きな作品が多くて大迫力で大満足!チラシでは聖母の絵が使われていたので、ムリーリョみたいな聖母の画家かと思ってたんだけど、どちらかというと父性ですね。父なる神。聖霊を表す鳩がばびゅーん!と飛んでくる感じが好き。震災によって元々の美術館で展示できない状態というのは切ないことですが、日本で大作を見ることができたことは純粋に喜びたいと思います。グイド・レーニとの比較も面白かった。また、西美の所蔵作品の中にもグエルチーノの作品があるというのが嬉しい。この企画展が終わっても見に行ける!

それから、常設展示に加えられた”ヨハネス・フェルメールに帰属”の「聖プラクセディス」。昨年ロンドンでフェルメール作として競売にかけられたもので、それが国立西洋美術館に寄託されたのだそう。フェルメール作かどうかは意見が分かれているために”帰属”なのだけど、それでも西美の常設展示で見ることができるなんて嬉しい。女性の表情はかわいらしく、色は鮮やか・華やかで、素敵な絵でした。常設展示はだいたいいつも空いてるので、また見に行こうと思います。

>>> 国立西洋美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

恒例の春の江戸絵画展、前期。もふもふな虎の絵になごむ。平日に行ったということもあってガラガラの状態で見られました。でも、後期は子供たちで賑わってる状態で見てみたいな。これはそれも楽しそう。

二年前の「かわいい江戸絵画」と若干かぶってますが、それはそれで個人蔵の作品を広く集めている展示なので、また見ることができたのを嬉しく思います。それにしても江戸の動物絵画というと森狙仙が強いですね。猿いっぱい。その次が丸山応挙でしょうか。岸駒は意外と少なかったな。若冲、蕪村の作品もあり、サントリー美術館の展示とあわせるとこの春はこの二人の作品が数多く展示されてるんですね。

上田公長「芭蕉涅槃図」が素敵でした。松尾芭蕉の涅槃図なんだけど、芭蕉が俳句に詠んだ蝉や蛙や馬などの動物が来てくれてるんです。これまたサントリーの若冲の涅槃図と併せて見たい作品。

>>> 府中市美術館



ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 (2015/3/21-6/28、Bunkamura ザ・ミュージアム)

府中からはしご。ボッティチェリは都美のウフィッツィ展でも見たしなーなんて少し思ってたんですが、ごめんなさい、良かったです(好みです)! できればもう一回見たい。あと塩野七生の「神の代理人」のサヴォナローラのところを読み直したい。サヴォナローラのことをサルヴォナーラと言っていたあの子は今も元気だろうか。

全部がボッティチェリ作品というわけではないんですが、当時の流行りとか生活みたいなものが伝わってくる展示でした。ボッティチェリ作品もどでかいフレスコ画に感激です。もう一回行きたいなー。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

とにかくすごいボリューム!よく集めたなー。展示替えも多いので、年パスの本領発揮です。3月はメンバーズ内覧会に行ったので快適だった!4月の日曜日にも行きましたが、かなり混んでますね、今回。

何はともあれ、若冲の野菜の涅槃図を見ることができて感激です!あとは「糸瓜群虫図」も!蕪村は「山水図屏風」の青く澄み渡る空気にうっとりしました。

この二人、同じ年の生まれで京都で住んでいた場所も近かったそう。作品を見る限り、私の目では、あまり関連性は見えず。それがまた、同時代・同世代で近くに住んでても別々なんだなーということがよく分かって面白かったです。そうえいば、若冲はカラフルな絵も多いはずですが、今回は蕪村に合わせたのか墨(黒)の作品が多かったですね。「白象群獣図」が出てからまだ行ってないので、また行かないと。

>>> サントリー美術館



おいしい東北 パッケージデザイン展 in TOKYO (2015/3/6-3/29、東京ミッドタウン・デザインハブ)

ミッドタウン内ではしご。東北のいくつかの製品についてパッケージデザインを募集して、集まった作品たちと入選した作品が展示されてました。入選しなかった作品も展示されているのが面白い。また、製品、という縛りが面白い。そのデザインを再現するためのコストであるとか、このデザインで買おうと思うだろうかというような。

>>> Tokyo Midtown Design Hub 東京ミッドタウン・デザインハブ



【映画】ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密

今回は大英博物館が舞台になっているということで見に行ってみました。基本の設定は変わらずベースはNYの博物館で、とある理由で大英に遠征するという筋書き。イギリスといえばのアーサー王の話など組み込みつつ、大英にあるアジア系の収蔵品が動き出す姿もあって、新鮮でした。行ったことがある場所が舞台になるのって面白い。でも映画用の設定?と思われる部屋もいくつかありましたね。それもまた面白かったです。

>>> 映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』オフィシャルサイト
 

★ おまけ。【各展覧会のポスター・看板など】
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# by marinji | 2015-04-28 22:20 | 美術展・博物展のはなし  

Remix/THE 琳派/幻想絶佳/チームラボ/原点回帰/花と鳥の万華鏡/仁阿弥道八/ナショナル・ギャラリー

2015年2月に見た美術展等。

「今月は見すぎたな」と感じていたんですが、こうやって並べてみるとそうでもない気がしました。自分の適量はどれぐらいだろう。


Remix !! new works×collection (2015/1/13-2/7、不忍画廊)

展示は、不忍画廊さんの趣味というか、全体像みたいなものが見えた気がしました。山田純嗣さんの作品が目当てでしたが、高松次郎さんの作品(版画)もあったり、他の人の作品もそれぞれ興味深かったです。

それにしても危なかった!山田純嗣さんの作品を買いそうになりました。買わされそうになったんじゃなく、衝動買いで。素敵な作品だったし、サイズもちょうどよかったし、値段も出せる額だったし…(一桁勘違いしてるような気もして怖いんだけど)、当然他の人に買われてしまえばもう買えなくなるのだし。今でもまだ気にはなっていて、欲しいのは確かなんだけど、うちには一枚か二枚ぐらいしか置けないからなあと思うと。買うなら買うでもう少し作品を吟味したいとも思いますし。何より、心の準備が。この時の作品はもう無いだろうけど、そのうち何か買うような気はしてます。悩んでるうちに買えない額になる気がするから気をつけないとねー。

>>> 不忍画廊
>>> Junji Yamada
>>> Park Hotel Tokyo Artist Room no.12「山水」山田純嗣 ←2015年3月に完成!泊まりたい!



THE 琳派 -極めつきの畠山コレクション- (2015/1/17-3/15、畠山記念館)

琳派400年ってことで、琳派関連のものは片っ端から見てやろうと思ってまして(近場なら)。昨年末の古画降臨から、岡田美術館所蔵 琳派名品展と来て、これです。畠山記念館、気になってはいたんだけど茶道具中心なので今までは来たことがなく、今回が初。軽く道に迷いましたが、五反田から徒歩10分なら行きやすいなー。勝手にもっと遠いと思って敬遠してました。

広い庭園にまずびっくり。さらに記念館の建物の中に茶室が。畳に座って作品を見るスペースがあるのはいいですね!贅沢な体験。展示替えの多い企画展でしたが、私が行ったのは2/7で、中期といったところでしょうか。酒井抱一「風神雷神図」、鈴木其一「向日葵図」、本阿弥光悦「赤楽茶碗 銘 李白」などがありました。あと、全期間展示の本阿弥光悦「赤楽茶碗 銘 雪峯」、尾形乾山作品など。”岡田美術館所蔵 琳派名品展”でも思ったけど、尾形乾山いいなぁ。好み。焼き物はもちろん、絵がやっぱり好き。絵(書画)として名作・大作っていうのは兄の光琳の方だけど、乾山のはそばに置いておきたい感じ。

展示替え後にまた行こうと思ってたんですが、行きそびれました。無念。

>>> 畠山記念館



幻想絶佳:アール・デコと古典主義 (2015/1/17-4/7、東京都庭園美術館)

幻のロシアの絵本1920-1930年代展』以来。また行きたいなーと思った時には休館していました。昨年末にやっとリニューアルオープンして、今回やっと再訪。

ここはやっぱり建物(旧朝香宮邸)がいい。その紹介のような展示でした。この部屋に飾るならこういう作品かなっていう展示。そしてその作品を見ているうちに元々の部屋の装飾にも目が向かいます。壁紙や照明や絨毯や天井や家具や……はー、うっとり。うっとりです。

そして新館のギャラリー。こちらは何も無い真っ白な部屋で、いかにも展示室!なムード。現代アートもいけそうです。で、今回展示されてた作品たちが…なんというか。どれもこれも一風変わってて、くどい。いや、くどいって言い方悪いけど。特に今回チラシにも使用されているウジェーヌ・ロベール・プゲオン「蛇」。ぱっと見、色が鮮やかで華やかで幻想的なんだけど。じっと見て行くと、黒い服を羽織って振り返ってる人の顔が妙に怖いし、中央の女性も足の色味は妙に暗いし、後ろの女性も変なポーズだし、馬も白く輝いて綺麗なんだけど躍動感ありすぎっつーか肉々しいっつーか。とにかく目が離せない、けど目を逸らしたくもなる、不思議な感情を抱く作品でした。機会があれば他の作品も見てみたいです。

二展見たような感覚でした。面白かった。男女ペアで見に来てる人が多かった気がします。デートコースなのかな。

>>> 東京都庭園美術館



チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 (2014/11/29-2015/5/10、日本科学未来館)

板野サーカス!!(声に出して読みたい日本語)

「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 -Light in Dark」という映像作品の、一羽のカラスがひゅーっと駆け抜けてその後ろから何羽ものカラスが追いかけて縦横無尽に宙を舞うさま、それを同じ高速スピードで追うという視点からのカメラワーク。一羽目のカラスは戦闘機、追いかけるはミサイル群か敵の戦闘機か…そう置き換えると確かに私はこれを知ってる。作品の説明を読むと”板野サーカス”へのオマージュだと。私はこの言葉を知らなかったんだけど、それでもこの表現は知っていて、そのことに驚かされました。西洋画でいう遠近法のように、これもまた、空間の表現手法だったんだな。この作品、とにかく好きで見続けて気持ち悪くなりました。(見過ぎ)

目当てだった「Nirvana」もよかったなー。伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしたデジタルアート。動物が動く、というだけでもびっくりなのだけど、一面金色の世界から、徐々に姿を現して色を得て行く姿がなんともいえず感動的だった。魂を得ていくかのようで。そしてまた金色の世界に消えて、溶け込んでいく。洛中洛外図みたいなのもよかった(「花と屍 剥落 十二幅対」)。踊りながら崩れていくのか。字を触るやつは、デジタルなのに温かみがあって、その発想が素敵だ(「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」)。

後半の『学ぶ!未来の遊園地』パートも楽しかった。子供いっぱい!みんな楽しそうだったなー。3/1までだったのが5/10までに延長されたのも納得。

>>> 日本科学未来館
>>> YouTube : TEAMLABNET [動画]



山本基展 原点回帰 (2015/1/30-3/1、POLA MUSEUM ANNEX)

チラシで見て気になっていて、場所を確認してみたら行きやすい場所だったので行ってみました(銀座一丁目駅七番出口すぐ!)。会場は仕切り無しの一部屋のみで、その床に白い線のみでレースの柄のような潮の渦のような模様が。しゃがんで少し近づいてじーっと見てみると、白い線は細かい粒々。塩です。先に知ってはいたけれど、見てみて純粋に驚きました。

写真撮影OKなんですが、画面上で全体から部分を切り取って見ていくとまた様々な表情が見えてきます。それからまた全体で見ても表情が変わる。面白い。これの前の二展が濃くて飽和状態だったんですが、これを見ているうちに頭の中が整理されていきました。海みたい…なのかな。いや、でも違うかな。

窓から自然光が入るようになっていたので、どう変わるのか気になって夜にも行きました。窓の外のネオン(電飾)がくるくると変わって、キラキラに。夜は暗く落ち着くのかと思っていたけど、違うのね。そしてやっぱり潮のようであり、台風の雲のようでもある。床に座ってお酒が飲めたらいいのにと思った。飲みながら静かに眺めたい。しみじみと。塩をおつまみにしたいわけじゃなくてね!

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> MOTOI YAMAMOTO



花と鳥の万華鏡 -春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥- (2015/2/11-4/12、山種美術館)

上村松篁作品が目当てで行きました。一年前が『百花繚乱』だったので、被ってる作品もけっこうありました。鈴木其一「四季花鳥図」、荒木十畝「四季花鳥」など、また見たかったので嬉しい!速水御舟の写生帖もよかったな。ささっと描いた感じの薔薇が綺麗だったなぁ。川端龍子の「牡丹」は生きてるみたいなざわざわ感。

鳥は、竹内栖鳳はやっぱりうまいなーと思う。あのリアルに肌触りを想像できる感じ。上村松篁の鳥はリアルではないんだけど、それでもそこにいる感じがして、ずーっと眺めていたくなる。大作の「白孔雀」もよかったけど、「竹雪」がよかったな!竹の葉に積もった雪、その奥にいる鳥。雪の中の鳥の、その寒さにうずくまる感じと、でもたっぷりした羽でそこまで寒くはないのかなっていう感じと。好きだなー。雪の中の鳥っていうシチュエーションが好きなのかも。

恒例の和菓子は、富貴草と春の予感をいただきました。富貴草、白い花(お菓子)なんだけど、中から鮮やかで爽やかな緑色の柚子餡が出てきてびっくり!

>>> 山種美術館



天才陶工 仁阿弥道八 (2014/12/20-2015/3/1、サントリー美術館)

年末にささっと見たんだんだけど、あまり強い印象が残らなかったのでもう一回。こういう時に年パスは便利。改めて、うまい人ですね。そうそう、今まで仁阿弥道八の作品は見たことが無いと思っていたけど、「黒楽鶴亀文茶碗」を見て思い出しました。東博で見てなんかいいなって思っていた茶碗。そうかー、これの人だったか。

>>> サントリー美術館



【映画】 ナショナル・ギャラリー 英国の至宝 (2015/1/17-3/6、Bunkamura ル・シネマ)

映画ですが美術絡みということでここに感想を。

映画としての明確なストーリーは無く、またナレーションも無いドキュメンタリー。睡眠不足な状態で見てしまったこともあって、淡々とした展開に眠くなってしまいましたが…それでも面白かったです。日々を覗き見る感じで。ギャラリー・トーク、多いんですねぇ。床に座って聞く感じ、外国っぽい!そのトークのひとつひとつが面白かった。あと、予算の心配があるんだなーというのが意外だった。入場料無料なのは知ってるけど、寄付金の箱もあるしショップでも売り上げもあるだろうし企画展は有料だろうし。というか、無料にできるぐらい十分国からお金が出てるもんだと思ってたので。それからレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行列ができてたのも驚いた。だって、持ってるじゃない。常設で展示されてるじゃない。もちろん他の作品も借りてきての企画展だということは分かるけど。それに、パリ(ルーヴル)だって近いじゃない。それでも並ぶのね。

とにかく、これという一つの筋があるわけではなくて、ナショナル・ギャラリーの毎日を、舞台裏も舞台上もあわせて見ることができるという興味深い作品でした。

>>> Bunkamura ル・シネマ
>>> 映画『ナショナルギャラリー 英国の至宝』オフィシャルサイト
  
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# by marinji | 2015-04-05 19:41 | 美術展・博物展のはなし  

今日の「&Z」

◆ SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki 「&Z」

いよいよ終わりが近づいているアルドノア・ゼロですが。二期オープニングのこの曲を聞いていると、何か救いはあるのかなと思うんですけど、というかあって欲しいんですけど、うーん、どうなるか。

アルドノアでの澤野さんによるヴォーカル入り作品は一期エンディングや挿入歌も好きですが、「&Z」もまた良いです。私は高い声を裏返さずにキープして歌っているのが好きなんで、mizukiさんの声・歌い方はかなり好み。歌詞は相変わらず(?)よく分からないけど、響きがよくてこれはもうノエル・ギャラガーかと。


声といえば…アルドノア・ゼロは、久しぶりに声フェチの蓋が開いた作品でした。界塚伊奈帆(花江夏樹)。戦闘シーンでの通信、伊奈帆の姿はまだ登場してない状態で声だけすっと入ってきた時はもう!!あれだよ、鞠戸大尉の時だよ!脚本の人、よく分かってらっしゃる!むしろあざとい!でもありがとうございました。
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# by marinji | 2015-03-27 23:47 | 音楽の日  

初もうで/ゴンドリー/雪月花/ミレー/みちのくの/織部/琳派/ホイッスラー/東山魁夷/双羊尊

2015年1月に見た美術展。今年もゆるゆると気の向くままに見ていければと思ってます。

少し前からちょこちょこと書き溜めてたんですが、投稿が遅くなってしまいました。
そういえば今年は琳派400年で徳川家康没後400年で古田織部没後400年だそうですね。なんなんだ1615年。


博物館に初もうで~ひつじと吉祥~ (2015/1/2-1/12、東京国立博物館)

正月恒例、トーハク詣で。本館入り口前では獅子舞が。長谷川等伯の松林図屏風、毎年決まった時期に見ることができるのっていいですね。去年は閉館時間まで粘って、人が少ない状態で静かに見たんだけど、人が多いのも正月っぽくていいかもと思った。親戚の家に人が集まる感じというか。

羊関連の作品を集めた展示は、日本ではほとんど描かれてこなかったということが分かって驚き。干支に入っているのに、生息してなかったんですね。他は12月に行った時とあまり変わってなかったのでちょい残念。(自分的に)

普段の本館はガラガラだけど、行った日(1/3)は賑わってました。外国人客も多い。刀と鎧と着物の展示があるのが良いよなー。一階にいた十二神将の影がサタデーナイトフィーバーだった!

>>> 東京国立博物館



ミシェル・ゴンドリーの世界一周 (2014/9/27-2015/1/4、東京都現代美術館)

展示最終日に来てしまったので混んでました。都現美、初めて行きましたがでかいですね!コレクション展示も楽しみました。

ミシェル・ゴンドリーといえばビョークのPV。さて他にどんな世界が…と思って行ってみたら、半分は映画撮影ワークショップ用のセット。その行為を通してミシェル・ゴンドリーの世界に触れる、ということかなと思うのですが、彼の作品を見るつもりで行ってしまったのでそういう意味では物足りず。うーん、調査不足でした。実際に撮影したら楽しいでしょうね!

数々の音楽PV作品を見ることができるインスタレーションは面白かった!壁にPVが映し出され、専用のヘッドホンで音を聞きます。一定時間(30秒ぐらい?もっと短かったか?)経つと、映像は別のPVへと切り替わり、それまで映し出されていたPVはとなりの壁で続きが映し出されるというもの。気になるPVを追いかけて部屋中まわったり、一箇所で次々と流れてくるPVを見続けたりして堪能しました。追いかける人が多いPV、少ないPVがあり、Chemical Brothers の Let Forever Be が特に人気だった。

>>> 東京都現代美術館



雪と月と花 ~国宝「雪松図」と四季の草花~ (2014/12/11-2015/1/24、三井記念美術館)

正月恒例の丸山応挙「雪松図屏風」と三井家のお宝ざっくざくでうっとり!人多め。雪松図は遠くからは眺められず、近くから。雪松図は一年前にも見ていて、今回は酒井抱一の襖絵が目当て。木目を風の流れのように使って、おしゃれー。山口素絢「雪中松に鹿図屏風」にびっくりした。あれもうポップアートだと思う。江戸の日本画じゃなくて。他にも色々とよくって、三井家すごい。水晶のための飾り台も素敵だった。宝石じゃなくて三井の鉱山で採れた鉱石を貼りつけてるのが粋。茶碗の銘・残雪は色が綺麗だった!オフホワイトとベージュのツートン。

それにしても、もっとちゃんと日本史を勉強しとけばよかったな。

>>> 三井記念美術館



ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実 (2014/10/17-2015/1/12、三菱一号館美術館)

12月に一度見て、今回二回目。終了一日前の閉館一時間半前に行ったら混んでた!でも、だいたい30分並んで、だいたい30分で一周して、残り30分で二週目に入ったらもうガラガラ。三菱一号館、最後で階段を上ればふりだしに戻れる構造なんですが、思いの外二周する人がいないですね。逆流はしづらいから、階段に気づかずにあきらめるのかな。もったいない。おかげで私は堪能できました。

ミレーの、顔を描いてない絵は私はやっぱり苦手。「羊飼いの娘」とか…顔の部分が空洞みたいに見えてしまって、下手にマグリットを見るより怖い。明るい絵なのに。個人を特定しないようにという狙いかとは思うのだけど。そこが気になりにくい「馬鈴薯植え」は風景の色も明るくて好き!それと母と子の編み物の絵とか、温かくていいです。晩年も印象派になりかけてて明るくていい。

>>> 三菱一号館美術館



みちのくの仏像 (2015/1/14-4/5、東京国立博物館)

ああ、みちのくなのねーっていう素朴な仏像から始まり、シュッとした外国人のような仏像も円空も。展示数自体は少なめだったと思いますが、見応えありました。本館、正面階段裏の部屋での展示です。

国宝&重文の豪華キャストはもちろんのこと、説明文に盛り込まれた震災での文化財の損傷・修復についての解説に胸を打たれました。

>>> 東京国立博物館



没後400年 古田織部展 (2014/12/30-2015/1/19、松屋銀座8階イベントスクエア)

これは行くタイミングを失敗して。とにかく混んでて、ほとんど「見た」っていう記憶が無い。失敗したなー。東博のガラガラ常設展示はなんとありがたいことか…。その東博も最近織部焼の展示が少ない気がするけどここに出展してたのかな?それにしても残念でした(←自分が)。

>>> 松屋銀座 展覧会&ギャラリー



岡田美術館所蔵 琳派名品展 (2015/1/21-2/2、日本橋三越 新館7階ギャラリー)

古田織部展で反省して、悪天候かつ平日夜に行ってみたら正解。空いてたー!でも思ってたよりは人がいたなあ。岡田美術館は場所と入館料からどうも行く気が起きないので、一部であっても日本橋で見ることができたのはラッキーでした。

目玉と思われる、光琳の屏風絵、抱一の襖絵はイマイチ…好みじゃなかったなー。うーん。なんだろうなぁ。あ、抱一の方は理由がはっきりしていて、動きが無かったから。三井で見た襖絵や、東博にある月に秋草図屏風のように風に吹かれてるのが好きなんです。雷神の掛け軸は良かったな。鈴木其一、尾形乾山、神坂雪佳も良かった!乾山は焼き物はもちろんなんですが絵の展示もあって、これがけっこうよかった(好み)です。それと、琳派の前として紹介されていた長谷川派「柳橋水車図屏風」は金の色味が非常に綺麗でうっとり。加山又造作品まであったのはびっくりでした。

>>> 日本橋三越



ホイッスラー展 -ジャポニスムの巨匠、ついに日本へ(2014/12/6-2015/3/1、横浜美術館)

ホイッスラー、まとめて見てみたかったんです。なのでこれは嬉しかった。展示は「人物画」「風景画」「ジャポニスム」に分かれていたんですが、最初の人物画がよかったな!展示室も、赤い壁に大きめな人物画3点を並べていたのがなんとなく外国の美術館ぽくて。

ところで私はホイッスラーというと「白のシンフォニーNo.1 -白衣の少女」の印象が強くて(本物は見たことないですが)、こういう絵ばかり描いてるのかと思い込んでたんです。モディリアーニみたいに。全然違いましたね。「白のシンフォニー」でさえ、No.2と3は1とはちょっと違う印象だし。No.1はちょっと、この世にいない感じがするけど、No.2と3はわりと生きてる感じがする。それから、風景画は色が良かったな。展示作品は油彩画よりもエッチングが多い印象で、それはそれでレアな気もするんだけどもっと油彩画が見たかった。ジャポニスムは影響を受けたと思われる浮世絵の展示もあり、見比べられたのは面白かったです。それにしても、モネもだけど、浮世絵に影響を受けたとしてなぜどんどん形が無くなっていくのかしら。むしろくっきり形を描きそうなのに。

それから、ピーコックルームの映像展示もよかった!持ってこれないものは、映像でも見れると嬉しい。

>>> 横浜美術館



没後15年記念 東山魁夷と日本の四季 (2014/11/22-2015/2/1、山種美術館)

東山魁夷の作品というと、綺麗だけど自分にはピンと来ないっていう印象だったんですが…見てみたら良かった!吸い込まれる。特に真っ白な雪の中にきじばとが描かれた「白い朝」。オルセー美術館展で見たモネの「かささぎ」を思い出す。どちらも、色彩(色才)豊かな画家が白を描くっていうのがなんとも!たまらんですな。

わりと画風の変化が少ない人だと思いますが、同時代の関連する画家の作品の展示もあり、見飽きない構成でした。

恒例の和菓子からは筍と雪景色をいただきました。

>>> 山種美術館



動物礼讃 大英博物館から双羊尊がやってきた! (2015/1/10-2/2、根津美術館)

根津美術館のチケットにもなっている双羊尊。世界で2体しか確認されていないのだそう。そのひとつが根津、もうひとつが大英博物館にあるのだけど、今回、両方まとめて見られました。すぐ近くで見比べられたのは面白かった。泉屋博古館蔵の諸々も良かったです。こんな世界もあるのね。

冬の庭園もシャキッとする感じで良かった。

>>> 根津美術館
 
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# by marinji | 2015-03-26 23:36 | 美術展・博物展のはなし  

リー・ミンウェイ/奈良原一高/高松次郎/赤瀬川原平/エルメス/仁阿弥道八/ミレー(三菱)/古画降臨

2014年12月に見た美術展。

改めて並べてみると、一つ一つが濃いな。


リー・ミンウェイとその関係展 参加するアート-見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる (2014/9/20-2015/1/4、森美術館)

9/20からやってたんだけど12月にやっと行きたくなって、森美術館は22時までやってるから思い立ったらすぐ行けた。ありがたい。(火曜日のみ17時まで)

作品はいわゆる芸術作品とは違って、体験型というか観る側も一緒になって作るというか。例えば、広い台の上にいくつもの箱が置かれていて、開けてみると、応募した人たちの思い出の布(で作られたもの)と思い出を綴る文章。ひとつひとつ開けてはしんみりしたりじんわり温かくなったり。また、手紙を書いて残して行ったり。中には、リーさんと二人きりで食事するとか一緒に美術館に泊まるというものも!(応募して当選した人のみ)

それがアート作品なのか?というのは私にはなんとも言えないけど、とにかく面白かった。なんらかの方法で誰かとつながってゆく、ということが今気になっているっていうことなんだと思う。思い返せばこの一年はずいぶん勝手に過ごしてたから。

展示室内に設置されたリビングルームで館長の話を聞きました。ソファで少人数でくつろぎながら。今思い出しても不思議な体験。

>>> 森美術館
>>> リー・ミンウェイさんの、アートのかたち - ほぼ日刊イトイ新聞



奈良原一高「王国」 (2014/11/18-2015/3/1、東京国立近代美術館)
高松次郎ミステリーズ (2014/12/2-2015/3/1、東京国立近代美術館)

「王国」は写真展。1958年の作品ですが、ニコンより寄贈を受け、今回展示となったものです。白黒で、修道院を撮影した「沈黙の園」と女性刑務所を撮影した「壁の中」の二部構成。どちらも、ものすごい緊張感。写真越しにヒリヒリした空気が伝わってきました。現実のはずなんだけど、現実に見えない。なんだろう。もう一度見てみたい気がします。

高松次郎ミステリーズは、近美所蔵の作品が好きなので行ってみました(「遠近法の椅子とテーブル」と「No.273(影)」)。作品はクール、おしゃれ、頭よさそう。よく分からないけどわりと好き。”ミステリーズ”とタイトルについているだけあって作品の謎解きをするような構成になっていましたが、私はわりと、謎のままで好きになれました。理解できてるかと言われると、理解できてないだろうけど。

企画展込みの年パス(友の会)ができたので、さっそく購入。トーハクと同じで企画展は1展1回のみですが5000円と安いです(12月中に購入すると4000円でした)。これで国立の美術館の常設展にも無料で入れるということで西美の常設に入れるよわーい!(たまに常設だけに入りたくなるんです)

>>> 東京国立近代美術館



赤瀬川原平の芸術原論展 1960年代から現在まで (2014/10/28-12/23、千葉市美術館)

開催直前(10/26)に赤瀬川さんが亡くなられて、驚きました。私は赤瀬川さんというと日本美術応援団。ハイレッド・センターや千円札裁判については言葉は知ってるけど…という程度だったので、一通り網羅した(と思われる)この企画展は大変興味深い内容でした。

ちょっと引きそうになる現代アートだなーっていう作品から、アングラでドロドロだけどポップな作品へ、そして老人力で終わるっていう…その開け方がすごい。何かしら新しいものを思いついて、それで成功して、でも数年立つと興味を失うっていう繰り返し、ただすごいなーと思います。そもそも思いつかないし成功しないもんな。

千円札裁判の資料が非常に面白かったです。裁判所で現代アートの説明をするくだりとか。裁判までもがアートイベントみたいになってて、なんかもう、関わった皆さんお疲れ様でしたって言いたくなりました。

近美の所蔵作品展示に中西夏之さんの作品もあったので、ハイレッド・センター(高・赤・中)の3人の作品をまとめて見ることができました。中西さんは数点しか見てないので、難しいんだかポップなんだか…まだよく分かりません。

>>> 千葉市美術館
>>> 貧乏と芸術の間の千円札。 -ほぼ日刊イトイ新聞



エルメス レザー・フォーエバー (2014/12/2-12/23、東京国立博物館 表慶館)

エルメスの製品はひとつも持ってないのだけど、表慶館での展示というのが気になって見てきました。表慶館(洋館)にエルメスの製品の数々、よく合ってる。新作のレビューみたいなのを想像してたけど、これまでの歴史が中心で使い込んでいい色になった革のバッグなどあり。革は使い込んでからがいいですよね。馬の鞍・ブーツがあったのも革製品を扱うってのは、なるほどそうか、と納得。素敵でした。買えるかどうかは置いといて、欲しくなります。今から買って、30年ぐらい使い込みたい。いや、買うかどうかは置いといて。置いとこう。

特注の製品展示に1個の林檎用のバッグがあって、かわいかったー。ていうかいくらよ、あれ。

本館の常設展示には若冲「松梅群鶏図屏風」、応挙「虎嘯生風図」、白隠「福神家訓」など。1階の仏像のコーナーには十二神将立像で、眼福。

>>> 東京国立博物館
>>> Hermes -エルメス レザー・フォーエバー展



天才陶工 仁阿弥道八 (2014/12/20-2015/3/1、サントリー美術館)

19世紀前半の方なんですけど、まずは、写しがうまくて。この時代までに確立されていた焼き物のジャンルをいろいろと写していて、それがまた全然違う作風なのにどれもうまい。少なくとも私みたいない素人には写しじゃなく元祖の物のように見える。野々村仁清風だったり、青磁やら高麗茶碗やら。これはうま過ぎて特徴がよく分からないっていうパターンかなと思いましたが、動物等の置物がなんとも言えないかわいらしさ、面白さだった!

年内に行ってしまいましたが、年明けに見る方がおめでたい感じでいいかも。

>>> サントリー美術館



ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実 (2014/10/17-2015/1/12)

府中のミレー展は全体像を探るような展示でしたが、こちらはミレーらしいミレー。風景画、農民画が中心です。そしてミレーの作品だけでなく同時期同ジャンル(バルビゾン派)の作品も。おかげでミレーの独特な、真面目というか暗いというか清貧というか真面目というか真面目というか真面目か!な画風がよく分かりました。また、府中のショップで買った井出洋一郎さん(府中市美術館館長)の「ミレーの名画はなぜこんなに面白いのか」に今回展示されている作品も広くカバーされていたのでこれからまた読み返してみようと思ってます。

気になったのは…額縁がどれもこれもギラギラだったこと。描かれてる内容が貧しい生活風景だったりするだけに、それに金色でゴッテゴテな額がついてるのがなんとも…。もうちょっとさりげない額だったらいいのになー。写真で見る時はだいたい絵の部分だけで額までは写っていないので、これは意外でした。もちろん三菱一号館に対してじゃなくて所蔵元のボストン美術館、またはさらにその前の所蔵者への話。

>>> 三菱一号館美術館



「古画降臨-Coga Calling-」山本太郎展 (2014/12/24-2015/1/6、日本橋タカシマヤ6階美術画廊)

ゆるい琳派で「ゆるりんぱ」。かわいいな。山本太郎さんの作品は初めて見たんですが、ちょっと、これからしばらくチェックしてみようかと思いました。新宿タカシマヤでも展示されるのでそっちでもう一回見ようかしら。日本橋高島屋、入口入ってすぐの正月らしい展示も山田太郎さんの作品で、華やかで、めでたい。

画廊ということで絵の値段が書かれていて、「おお、これは○○円…買おうと思えば買えるな…」と考えてしまいました。自分がその作品を所有したいと思うかどうか。過去の名作も当時はそういう風に誰かが悩んだはずで。もちろん自分は大物パトロンにはなれないですが、それでも何らかの作品の所有者になるだろうか?ということを最近少し考えます。

※ダンス甲子園で政治家の山本太郎氏とは別人。

>>> 日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊 等
>>> 山本太郎 公式WEBサイト|ニッポン画大全
>>> 琳派400年記念祭


2014年の美術鑑賞はこれで終わり。年内に行きたかったけど行けなかったのは、現美のミシェル・ゴンドリー展、松屋銀座の古田織部展、未来館のチームラボ展。年明けに頑張る。あと、ベスト10を選ぼうと思っていたのだけど、年明けにゆっくり選ぶことにします。

それでは、よいお年を。 
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# by marinji | 2014-12-31 22:39 | 美術展・博物展のはなし  

ウフィツィ/フランス絵画/東山御物/高野山/iichiko/国宝展

2014年11月に見た美術展。

一つ一つが当たり(好み)だった印象です。


ウフィツィ美術館展 -黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで (2014/10/11-12/14、東京都美術館)

内容はウフィツィというよりフィレンツェ美術館群の宗教画展という感じ。時代はルネサンス前後あたり中心。展覧会名からイメージしてた内容とは違ったけど、個人的にはけっこうツボだった。ヨーロッパの教会に行った時みたいで。テンペラ画がわりと多く見られたのも良かったな。フレスコ画があったのも驚いた!ボッティチェリは今回の目玉の「パラスとケンタウロス」もよかったけど、フィリッポ・リッピぽい「聖母子」は新鮮だった。リッピの方が美人さんでボッティチェリの方が真面目で固い感じ。

メディチとかサヴォナローラとか、塩野七生好きにはにやっとしてしまうキーワードもそこかしこにあり。

ウフィツィ美術館には一度だけ行ったことがあるのだけど、もう15年も前の話でしかも全然覚えてない…なんともったいない…。そういえばそのイタリアに行った時には、西洋画は痛々しい宗教画が多くてつらい、と思った記憶があるのだけど、今回はそれは無かった。自分が見慣れたというわけではなくて、磔刑図より聖母子の絵が多かったからじゃないかと。日本人向けに選んでくれてるなと思いました。

>>> 東京都美術館



夢見るフランス絵画 -印象派からエコール・ド・パリへ (2014/10/18-12/14、Bunkamuraザ・ミュージアム)

印象派というともうお腹いっぱいというか、そろそろもういいかなっていう状態だったんですけども。展示物が全部ある一人の収集家の方のコレクションという噂を耳にしまして、これを逃すとなかなか見られるものじゃないのかもと思い見に行ってみました。

個人コレクションは当たりが多い印象なんですけど、これも良作ざくざくてんこ盛りでよかった!!モネとかルノワールとかセザンヌとか…それぞれがそのど真ん中な表現からは少し違っていて、でもそれが良いっていう作品揃い。例えばモネの水蓮は、水に写った青空の青色が多い作品なのに、ここでは画面のほとんどが緑色。それが素敵なんです。これは見に行ってよかったな。

印象派もうっとり祭だったけどその後の時代の画家もヴラマンク、ユトリロ、ルオー、キスリング、シャガール等々揃っていて眼福でした。ヴラマンクは実物よりも印刷物の方がハッとさせられる印象。ここは金曜日は夜9時まで開いてるのが嬉しい。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



高野山の名宝 (2014/10/11-12/7、サントリー美術館)

高野山開創1200年記念。とにかく、

まじかっこいい!ばりやばい!

という雑な感想をメモしていましたが、それぐらい文句無しでよかったです。目が肥えてないので解説されないと良さが分からないことが多いんですが、これは問答無用でかっこいい、造形美。展示もゆったりとして見易かった!何回か見に行きたかったんだけど、一度しか行けなかったのが本当に残念無念。

>>> サントリー美術館



東山御物の美 ―足利将軍家の至宝― (2014/10/4-11/24、三井記念美術館)

足利将軍家かー興味ないなーと思ってたわけなんですが、油滴天目(大阪市立東洋陶磁美術館)が展示されるというので。静嘉堂文庫で曜変天目を見て以来、別の物も見てみたくなりまして。茶碗、面白いかもなぁと最近思い始めてます。

で、茶碗等々は「あれよかったなー」って思い出せるんですけど、後半の絵画が…思い出せない…。そんでもってネット上のレポートを漁ってみたらとにかく「桃鳩図」だと。しかも展示期間短いのに私はその初日に見に行っている。見てるはず。だけどやっぱり記憶が…うーん、絵は人が多かったからあまりちゃんと見なかったかなー?なんて思いながら展示リストを見たらばですよ。桃鳩図のところに◎がついてた。自分の手書きで。そっか、良かったのか。中国絵画は私にはまだ早かったみたい。

>>> 三井記念美術館



河北秀也 東京藝術大学退任記念、地下鉄10年を走りぬけて iichikoデザイン30年展 (2014/11/13-11/26、東京藝術大学大学美術館)

酒飲みなのでiichikoデザイン展というところに惹かれたわけなんですが、思いの外良かった。iichikoのポスターやCMを手掛けただけでなく、地下鉄のマナーポスターや路線図なども担当されていた方だそうで。展示室内には地下鉄を模したセットが組まれており、ポスター、中吊り広告などずらっとセットに沿って展示されていました。マナーポスターが面白かったな。ハッと目を引くデザインが多くて。古臭い感じは無く、今貼られていても目を引くデザインが多かったです。

iichikoのポスターはとにかく、綺麗な景色で。そこにiichikoのボトルが、はっきりと分かりやすく写ってるものもあれば、間違い探しのようにひっそりと写ってるものもあり。一枚一枚を見た記憶は無いのだけど、「ああ、iichikoのポスターってこういう感じだよな」っていうのはよく分かります!もう、綺麗な景色の写真を見ればiichikoっぽいなと思うぐらい。そしてなんとiichikoポスター集(図録)がもらえました。じっくり眺めながらちびちび飲みたいです。

>>> 東京藝術大学大学美術館



日本国宝展 -祈り、信じる力 (2014/10/15-12/7、東京国立博物館)

金印初日に行きました(偶然)。入場は約20分待ち。翌日がシルバーデーだから空いてるだろうと思ってたんだけど、混んでましたねー。でも翌日以降もっと混雑していたらしいので、まだよかった方なのかも。金印、じっくり見られました。小さい。けど重そう。知ってるけど実物は見たことが無いものを見るのって、不思議な感じです。芸能人に会った時の「同じ顔してる!」っていうのと同じような感じ。展示替え情報を確認してなかったので、長谷川等伯「松に秋草図屏風」(智積院)の展示が終わってたのが残念。あれです、ビールのCMで福山雅治の後ろに映っていた金屏風です。京都に行くしかないか。。。

展示されているものがどれもこれも国宝なので、見てるうちにカタログを見てるような気持ちになってしまったのはまだまだ私の修行が足りない。はい。ただ、祈りというテーマが設けられていたので、それなりの統一感を持って見ることができました。

同時期の本館の所蔵品展示、襖絵・屏風絵の間がたまらんかったです。ガラガラだしね!独り占めだよ!展示されてたのは武蔵野図屏風と応挙の「秋冬山水図屏風」、森狙仙「秋山遊猿図」。前二つが特に好み!応挙のは「雪松図」を遠景にしたような感じで、キラキラでほのぼのでやわらかな絵。飽きません。

>>> 東京国立博物館


11月はこの他に国分寺にある日立製作所の庭園解放に行ってきました。すごかった!森。人も多かったけど。
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# by marinji | 2014-12-31 12:53 | 美術展・博物展のはなし  

オルセー/チューリヒ/一品/北斎/ホドラー/芦雁図/金と銀/名画を切り/ミレー(府中)/デ・クーニング

2014年10月に見た美術展。

10月はそこそこ回ったかな。山種、根津がそれぞれ当たりで勉強になりました。


オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由― (2014/7/9-10/20、国立新美術館)

良くも悪くも大型美術館展。とにかく全部乗せな感じで。”オルセー美術館”展としては確かにそれが正しいのかも?とはいえ見たかった絵のいくつかをここで見ることができて、ありがたかったです。カイユボット「床に鉋をかける人々」(カイユボット展には無かったんだよね!)、カバネル「ヴィーナスの誕生」(よく印象派の説明で引き合いに出される絵!)、なんといってもマネ「笛を吹く少年」などなど。それから印象派の風景画を集めた部屋は面白かった。似たような景色が並ぶことで、画家による画風の違いがよく分かりました。モネの雪景色「かささぎ」も素敵だった。それと、この後ミレー展が二つあるんですけど、ここで「晩鐘」と、珍しい気がするヌード画が展示されてたのもよかったな。

日本で人気の印象派そしてパリのオルセーと来れば人が多かったですが、金曜夜の閉館間際を狙ったのでそこそこ見易かったです。マネに始まりマネで終わる構成だったので、カバネル「ヴィーナスの誕生」とモネ「草上の朝食」の横には関連するマネの大作をパネルででも展示してくれてたらなーと思いました(オランピア、草上の昼食。ともにオルセー所蔵)。もちろん本物が見たいけど、それは難しいだろうし。

>>> 国立新美術館



チューリヒ美術館展 ―印象派からシュルレアリスムまで (2014/9/25-12/15、国立新美術館)

同じく美術館展、そして印象派から始まるとなればオルセーと似たような感じかと思いましたが、こっちはこっちでなかなかに個性的。区切られた部屋ごとに「巨匠のコーナー」「時代のコーナー」が交互に展示され、メリハリがありました。目玉のモネ「睡蓮の池、夕暮れ」もはじめの方でさくっと展示を終え、しばらくうっとりした後は印象派以降をじっくりと辿ることができました。

スイス出身・関連の画家の作品が全体を締めていたように思います。セガンティーニ、ホドラー、ヴァロットン、クレー、ジャコメッティ。特にヴァロットンは先に回顧展があり、ホドラーは同時期に回顧展が行われていたのでちょうどよい復習と予習になりました。

>>> 国立新美術館



「私の選んだ一品2014」展 (2014/10/4-25、東京ミッドタウン・デザインハブ)

東京ミッドタウン・デザインハブ第48回企画展。グッドデザイン賞受賞作の中から71名の審査委員が注目したものをパネルで展示。パネルの並べ方自体がもうデザイン的で素敵だったりしたんですけども、71名分の一品を一つ一つ読んでいくのがなかなか楽しかったです。

>>> Tokyo Midtown Design Hub 東京ミッドタウン・デザインハブ



ボストン美術館浮世絵名品展 北斎 (2014/9/13-11/9、上野の森美術館)

混んでたなー!大雨の日に狙って行ったんですけども。一点ずつが小さいから、人がたまるたまる。とりあえずざーっと回って、全体を把握してからもう一度回って(2・3列目ぐらいから見て)、閉館まで残り30分で入口が閉まってからは前半部分がガラガラになった!わーい。ということで富嶽三十六景や諸国瀧廻りはかなりじっくり近くで見ることができましたよ。今回の謳い文句のとおり、確かに色が鮮やか!綺麗なレモンイエローとか鮮やかな黄緑とか、え?浮世絵でこんな色あったの?っていう驚きがありました。最後の方の作品は最後まで人が切れなかったのであまりじっくり見られず残念。娘の応為の絵があったのも嬉しかったです。太田でやった応為展は見逃してしまったので。

>>> 上野の森美術館



フェルディナント・ホドラー展 (2014/10/7-2015/1/12、国立西洋美術館)

スイス多いなーと思ったら、日本・スイス国交樹立150周年記念なんですね。チューリヒ美術館展で見て気になっていたところに回顧展があるなんて嬉しい。チューリヒでも見た人物中心の絵もよかったけど、風景画も素敵だった。風景画だけを集めた部屋でうっとり。実在の風景のはずなんだけど、架空の世界のようにも見える不思議な世界観。壁が真っ白だったのがよかったんじゃないかな。最初の、死を意識させる静かな絵もよかったな。音がしないわけじゃなくて、音がしていても静かというか。

>>> 国立西洋美術館



東京国立博物館、所蔵品展示・野外シネマ

西美からはしご。入口が大混雑していて何事かと思ったら、”博物館で野外シネマ”というイベントだった。年パス持ってるので楽々入れましたが。館内は空いててよかったです。屏風と襖絵の部屋の展示が、丸山応挙の「芦雁図襖」でした。和室で、この襖に囲まれたいなぁ。それから本館1階の階段の奥。ガンツで戦っていた所!あそこが企画展示で使われてまして。初めて入れたよ。びっくり。日中韓の陶磁名品展でした。野外シネマは「時をかける少女」アニメ版。不思議な空気でした。わくわくしたなー。

>>> 東京国立博物館



輝ける金と銀 ―琳派から加山又造まで― (2014/9/23-11/16、山種美術館)

キラキラした絵が多くて豪華なだけじゃなく、金銀の使い方・技法の説明とサンプルがあって、これが思いの外面白かった。特に、銀がねー。錆びて黒ずんでくるのね!今、その黒くなった作品を見て、元々こういうものだと思ってみてしまっていたんだけど、元々は淡く輝く銀色なんだね。まったく気付いてなかったよ。俵屋宗達・本阿弥光悦の短冊とかさ、あれ、本当は銀色だったんだね。暗い灰色じゃなくてね。

恒例の和菓子からは柿と紅葉のお菓子をいただきました。すっかり秋。お茶も展示に合わせて金箔緑茶で。

>>> 山種美術館



名画を切り、名器を継ぐ ‐美術にみる愛蔵のかたち (2014/9/20-11/3、根津美術館)

新創開館5周年記念特別展。タイトルのとおり、元の状態から改変されている作品にスポットを当てたもので、絵を掛軸にするために切り抜いてしまってたりとか!いろいろぎょっとしました。陶磁器は、割れてしまったのを修復してその継ぎ目も味として新たに楽しむというその工夫ぶりが面白かったです。割ってみたら思いの外割れてしまって落ち込んだっていうエピソードは笑ってしまったけど。侘び寂びとか数寄とか粋とかって大変だ。

所蔵品のテーマ展示には源氏絵・伊勢絵があり、綺麗に揃った屏風絵などを見ながら「そうか、これを一場面ごとに切り抜いちゃうのか…」と企画展の内容を思い返しました。これはよい仕掛け!庭園は春~夏のわさーっとしてた状態に比べてどこかすっきりしていて、やっぱりもう秋なんだなとしみじみ。

>>> 根津美術館



生誕200年 ミレー展 ‐愛しきものたちへのまなざし(2014/9/10-10/23、府中市美術館)

ミレーというと描かれる人物の顔の部分が暗くて表情が分からないという印象だったので、はっきりと描かれた肖像画からスタートして驚いた。最初の奥さんと、その弟、父が妙に似ていて、肖像画を見ているだけで親子だなーと伝わってきて面白い。後半に優しい色合いの風景画などもあり、ミレーの全部、みたいな、全体像を探るような展示でした。私はミレーのあの暗い感じが苦手だったので、それだけじゃないところが分かって面白かったです。トマ=アンリ美術館所蔵作品中心。ミレーはこの他に三菱一号館でも回顧展あり。そちらはど真ん中なミレーですかね。

>>> 府中市美術館



ウィレム・デ・クーニング展(2014/10/8-2015/1/12、ブリヂストン美術館)

1960年代の女性像が中心。初めて見たんですが、抽象と具象の途中みたいな感じが、つい、どっち?これは何?と考えてしまって私には難しかった。抽象まで行っちゃえば平気なんだけど。色は華やかで綺麗!でも肌色、肉の色のピンクなので、綺麗なんだけど妙に生々しかったりも。

コレクション展示は今回抽象画多め?同時代に同じアメリカで活躍したジャクソン・ポロックもあり。ピエール・スーラージュ、ザオ・ウーキーと堂本尚郎の部屋、よかったな!椅子に座ったら、眠っちゃったけど。。。(行った日は眠かった)

>>> ブリヂストン美術館
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# by marinji | 2014-12-31 12:05 | 美術展・博物展のはなし