[美術展] 水/デジタルメディア/大原美術館/ダヴィンチ/村上隆

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2016年2月に行った美術展等。1月に比べるとあまり行ってない。けど濃い。


水 神秘のかたち (2015/12/16-2016/2/7、サントリー美術館)

最終日にもう一度。混んでた。展示は前期の方が濃かったな。日月山水図屏風だけでなく、宝珠の箱も無いとは…。その分、ゆったり見れるようになっていた気はする。

>>> サントリー美術館


デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来 (2016/1/29-2/14、Tokyo Midtown DESIGN HUB)

デジタルな表現の変化(進化)、限られた機能の中で発揮されるデザイン性。今見ると、「うわ、これだけ?」と思うものもあるけど、だからつまらないとは限らなくて、何でもできればいいっていうものじゃないというか、制限があることの面白さもあるかな。

>>> Tokyo Midtown Design Hub 東京ミッドタウン・デザインハブ



はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション (2016/1/20-4/4、国立新美術館)

東京メトロミステリーラリーで5駅まわって、「はじまり、美の響宴展」へ。行ってみたかった大原美術館(倉敷)のコレクションがわんさかと!大原美術館といえばのエル・グレコ「受胎告知」も、モネ本人から購入させてもらったという「睡蓮」も来てる。びっくりするぐらい出し惜しみなしのラインナップ!ありがたや。

ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコなど印象派以降の近現代の西洋の作品もあり、日本の近現代の作品も豊富にあり、大原美術館のコレクションの幅広さに驚いた。最後の日本の現代アートも良かった。ただ、画面は大きくなる一方なんだけど、内容がそれに見合ってないというか。いくつかは大味だなぁと思ってしまった。グレコやモネのほうが画面が小さくても存在は大きく感じた。花澤武夫「レッツ グルーブ (聖アントワーヌの誘惑)」は好き!

>>> 国立新美術館


レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦 (2016/1/16-4/10、江戸東京博物館)

つっこみながら見るのが楽しい。一人の人間として実際に存在していたんだなということが伝わってくる展示。他の人による模写の相違点が味わい深い。片方には描いてあってもう片方には描かれていない物体があったりとか。後、やっぱりどうにもこうにもレオナルドのレベルには届かないなぁっていうこととか。

>>> 江戸東京博物館


村上隆の五百羅漢図展 (2015/10/31-2016/3/6、森美術館)

好きなのか嫌いなのかは自分でも分からないのだけど、とにかくすごいなと思った。好き嫌いの先にある。色や塗りがすごく綺麗で、それは意外だった。江戸時代の画家が今生きているとしたら、こういう手法を採用して描き尽くしたのかもしれないなと思う。

制作過程が分かる資料・映像展示も面白かった。まるで大工房のようだし、アニメ制作のようでもあるし。大きさにも納得感があった。それにしても五百羅漢図が個人蔵って!あの大きさで。

もっと前に一度見に来ておけば良かった。1ヶ月ぐらい寝かせてからまた見てみたかった。

>>> 森美術館


*写真は地下鉄銀座駅。ラリー楽しかった。
  
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# by marinji | 2016-12-26 23:54 | 美術展・博物展のはなし  

[美術展] 初もうで/ボッティチェリ/始皇帝/よそほい/五百羅漢図/ブックデザイ/プラド

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今年こそはタイムリーに感想をアップしようと思っていたのに、気が付いたらほぼ一年経ってた。2016美術展ベスト10をチェックしてる場合じゃない…!ということで大急ぎでこの一年の感想を投稿。手帳等にメモしていたものはそれを転記、書いてなかったものは何か一言。2016年1月の続き≪後半≫。


博物館に初もうで (2016/1/2-1/31、東京国立博物館・本館)

毎年恒例。今年の干支、猿は多く描かれてますね。今年は葛飾北斎の富嶽三十六景から有名作3点の展示がありました。北斎はやっぱり、どこか気持ち悪い。って語弊があるけど。書き過ぎというか…綺麗に収めない感じ、でもだからこそすごいというか惹かれるのかなと思います。

柴田是真の作品があって嬉しかったな!ざばっと描かれた猿・馬、それと近代絵画コーナーの「雪中の鷲」、それぞれ黒が効いてて素敵だった。

>>> 東京国立博物館


ボッティチェリ展 (2016/1/16-4/3、東京都美術館)

作品は揃ってた気がするのだけど、寝不足だったせいか内容が全然頭に入ってこなかった。。。もう一回見てみたい。

去年のBunkamuraの「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」が好きだったので、"日本初の大回顧展"というコピーになんぼのもんじゃい!と思ってしまったというのもあるかも。

構成:第1章「ボッティチェリの時代のフィレンツェ」、第2章「フィリッポ・リッピ、ボッティチェリの師」、第3章「サンドロ・ボッティチェリ、人そして芸術家」、第4章「フィリピーノ・リッピ、ボッティチェリの弟子からライバルへ」。フィリッポ・リッピ、フィリピーノ・リッピを見られたのはよかった。

>>> 東京都美術館


始皇帝と大兵馬俑 (2015/10/27-2016/2/21、東京国立博物館・平成館)

そこまで興味があったわけじゃなかったのに、気付いたら「兵馬俑大好き!むしろ俺が兵馬俑だ!」みたいな気持ちになってた。きちんと秦の説明から始まって、ぐいぐい引き込まれました。

構成:第1章「秦王朝の軌跡 周辺の小国から巨大帝国へ」、第2章「始皇帝の実像 発掘された帝都と陵園」、第3章「始皇帝が夢みた「永遠なる世界」兵馬俑と銅車馬」。それにしても"秦の始皇帝"って言葉、久しぶりに目にした!たぶん高校の世界史の授業以来。

>>> 東京国立博物館


祝いのよそほい (2016/1/15-2/21、POLA MUSEUM ANNEX)

昔の化粧道具や着物、嫁入り道具などポーラのコレクション展示。その会社の事業に関連するコレクションは味わい深い。展示リストに各作品の説明が書き添えられていて、感動。

>>> POLA MUSEUM ANNEX


狩野一信の五百羅漢図展 (2016/1/1-3/13、増上寺宝物展示室)

ヒルズで開催中の村上隆さんの五百羅漢図展の前に見てみたかった。ポスターどおり、強烈。

>>> 増上寺宝物展示室


祖父江慎+コズフィッシュ展 ブックデザイ (2016/1/23-3/23、日比谷文化図書館)

ほぼ日に会場設置中継が載っていたので気になって。本の装丁が出来上がるまでを垣間見る。祖父江さんと知らずに持ってる本がいくつかありました。樹なつみとか。

ちなみに配布予定だった冊子は間に合わず、2/10頃から配布とのこと。

>>> 日比谷図書館


プラド美術館展 (2015/10/10-2016/1/31、三菱一号館美術館)

サイズ的に小さい作品が中心の展示なので、空いてるタイミングで見ることができて良かったです。ひとつひとつ見入ってきました。うっとり。

各作品がどうやってプラド美術館所蔵になったのかという情報が書き添えられていたのが面白かった。フェリペ二世が好きで集めてたというティツィアーノとボスは王室コレクションで、好きじゃなかったらしいエル・グレコは後の時代に購入されていたり。他には納税の代わりとか。ブルボン家でフランス絵画になった瞬間、私にとってちょっとつまらん絵になるものいい。時代の流れが分かる気がした。ベラスケスやゴヤの作品も見ることができて嬉しかった。プラドだから当然といえば当然だけど、スペイン絵画は見る機会が少ない気がするので。

>>> 三菱一号館美術館


*写真は東京国立博物館にて、釈迦涅槃像。それにしても1月はいっぱい行ってたな。
 
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# by marinji | 2016-12-26 22:40 | 美術展・博物展のはなし  

[美術展] 松竹梅/水/ラファエル前派/ワイン展

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2016年1月に見た美術展等≪前半≫。最初は東博かなと考えていたんですが、とある用事で行ったレストランの目の前が根津美術館だったので、根津さんから。


松竹梅 -新年を寿ぐ吉祥のデザイン (2016/1/9-2/14、根津美術館)

お正月らしく、松竹梅と干支の猿が描かれた作品と、華やかな能装束の展示。去年の羊と違って、猿は描かれてますねー。刀や印籠にあしらわれてるのも素敵でした。庭園も冬らしい佇まいで落ち着く。百椿図の展示も華やかでお正月ぽくていいですね。

>>> 根津美術館


水 -神秘のかたち (2015/12/16-2016/2/7、サントリー美術館)

二回目。1/11で展示終了の日月山水図屏風を見納めに行ったら、1/7から展示開始の宇賀神像が強烈過ぎて…本来は年二回しか開帳しない秘仏だそうですが、なんというか…夢に見そう(もちろん悪夢)。弁財天も、あんなの頭に乗せてる場合じゃないと思うよ!いやー、びっくりした。宇賀神像については、説明したいけどネタバレしたくない。何も聞かずに見て欲しい。あんなに近くでじっくり見れる機会は少ないんじゃないかと思うし。

宝珠をしまっていたという箱だとか、龍が絡みついている剣だとか、神聖で、ある意味オカルトっぽいものがこれでもかと並んでいてクラクラしてきます。最後に水の聖地ということで宮島などが描かれた屏風があるんですけど、そこに描かれる人々の営みにほっとしてから出ました。

>>> サントリー美術館


リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展 (2015/12/22-2016/3/6、Bunkamuraザ・ミュージアム)

ラファエロ前派、好きなんです。ミレイ、ロセッティ、バン・ジョーンズ、ムーア、ウォーターハウスと有名所が揃ってて、サイズ的に大きめの作品もあり、久々に西洋画で思いきりうっとりできました。二年前の唯美主義展(三菱一号館、ザ・ビューティフル)とラファエロ前派展(森アーツ)を足して2で割ったようなラインナップです(作品は重複無し)。ムーアいいなぁ。意味なく美しくて。もう一回見に行きたいな。

ちなみに”リバプール国立美術館”というのは、そういう建物があるわけではなくてリバプールにある美術館(ギャラリー)郡の総称なのだそうです。
 
>>> Bunkamuraザ・ミュージアム


ワイン展 ―ぶどうから生まれた奇跡 (2015/10/31-2016/2/21、国立科学博物館)

「Zone1.ワイナリーに行ってみよう」「Zone2.ワインの歴史」「Zone3.ワインをもっと楽しむ」という三部構成でした。Zone1はワインの醸造についてなど。疑似体験できるようなセットもあり、面白かったんだけど展示を見るというより説明パネルを読ませる感じでちょっと疲れました。酵母を顕微鏡で見ることができたのは科博ならではかと。Zone2は様々な遺物などで博物館的な面白さ。日本でのワインの発展の歴史も面白かったです。Zone3は香りの分析と酒器とシャトー・ムートン・ロートシルトのアートラベル。目玉である2010年にバルト海の沈没船から見つかったという約170年前のシャンパーニュはZone3にあって、見た目でどうということは無かったですがなんともロマンがあります。味はどんな状態なんでしょうねー。

アートラベルは初めて見たんですが、ピカソ、ダリなど超有名どころから、大好きなポール・デルヴォー、フランシス・ベーコン、今年Bunkamuraで個展が予定されているアレシンスキー、堂本尚郎さんなども。既存の名作のラベル化ではなく都度依頼しているそうなので、この人が選ばれるのかと新鮮な驚きも。フランスの画家から選ぶってわけでもないんですね。個人的にはこれが一番面白かった。美術展的な楽しさだけど。調べてみたら森アーツセンターギャラリーで原画展をやってたんですね(2008年)。いいなー。

>>> 国立科学博物館
>>> ムートンのラベルを描いた画家一覧(wiki、英語)
>>> Mouton Rothschild - Paintings for the labels


*写真は根津美術館の庭園にて。
  

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# by marinji | 2016-01-16 14:48 | 美術展・博物展のはなし  

2015年の美術展振り返り。

他の方のベスト10など楽しく読んでますが、自分で考えてみるとあまり一展ずつの評価というのが思いつかなかったので印象に残った出来事、テーマ、みたいなものを5点ほど挙げてみたいと思います。


1.チームラボ

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・チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地(2014/11/29-2015/5/10、日本科学未来館)
・teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe(2015/8/21-9/27、Pola Museum Annex)
・家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守(2015/9/18-9/27、駿府城公園)
・えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015(2015/7/18-12/25、新江ノ島水族館)


とにかく2015年はチームラボをよく見た年でした。展示が多かっただけではなく自分自身が見に行ったという意味でも。芸術性という点では「踊る!アート展」と「光の天守」が好き。例えば"現代アート"でさえも気がついたら存在していた自分にとって、チームラボは新たな美術・芸術の始まりではないかとドキドキするところがあります。遊べる要素が入っているところも、いいと思う。高尚なものだけが、静かに味わうものたけがアートなのではないと思うし。



2.焼き物!(尾形乾山、ルーシー・リー)

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・着想のマエストロ 乾山見参!(2015/5/27-7/20、サントリー美術館)
・没後20年 ルーシー・リー展(2015/7/7-8/30、千葉市美術館)


あまり興味が湧かなかった焼き物(陶芸作品)ですが、この二展で好きになりました。今まで乾山は可愛いとかほのぼの的に思っていたのにこの展示で「変態だこの人!!!」と思うことになり。いやーいいもの見せてもらいました。ほぼ同時期にルーシー・リーの展示があったこともよかったな。乾山とは全然違うんだけど、どちらも実用性と芸術性の間を縫うような緊張感と味わいがありました。仁阿弥道八(サントリー美術館)、九谷焼(東京ステーションギャラリー)も面白かった。



3.山本基さんの「たゆたう庭」

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・山本基展 原点回帰(2015/1/30-3/1、POLA MUSEUM ANNEX)

何度も見に行きました。行きやすい場所、無料、というのも大きな理由ではあるけど、もちろんそれだけじゃなくて見たかったから見に行ったのでした。山本基さんの作品、初めて見たんですが、ぐーっと引き込まれました。芸術作品としても美しく面白いと思うんですけど、もう少し親密というか、そこに在ってくれているような作品でした。傍でお酒を飲みたいと思ったのも、もう少し本能的に見たい、感じたいと思ったということだと思います。

POLA MUSEUM ANNEX は、スー・ブラックウェルもウルトラ植物博覧会も大好きです!



4.琳派400年の年の根津美術館

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・燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密(2015/4/18-5/17、根津美術館)

琳派イヤーということでいろいろな展示がありましたが、私はやっぱり毎年恒例の燕子花図屏風展示が好きでした。今年はなんと紅白梅図屏風(MOA美術館)も!光琳の国宝金屏風揃い踏み!さらには俵屋宗達の蔦の細道図屏風(相国寺)も!贅沢!!でも落ち着いてる。根津さんらしい。行くたびに蒐集家の家にお招きいただいているような気持ちになる根津美術館ですが、春の燕子花図屏風展示はまた格別です。毎年同じ時季に展示してくれるので、今年はどんな趣向かしら?なんて想像する楽しみも。美術館化されてなかったら、縁がある人しか招かれないであろうお披露目会に参加させてもらえる喜び。ありがたいことです。庭園もあるし!

混雑してましたが、閉館直前に屏風の前に人が戻ってくる感じ、悪くなかったです。見に行った日に、個人的な出来事があり、これから毎年、燕子花図屏屏風を見るたびにそのことを思い出すのだろうなぁと…。今年は年パス作ろう。



5.柴田是真、河鍋暁斎、幽霊画。

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・ダブル・インパクト 明治ニッポンの美(2015/4/4-5/17、東京藝術大学大学美術館)
・うらめしや~、冥途のみやげ展(2015/7/22-9/13、東京藝術大学大学美術館)
・三遊亭圓朝コレクション 幽霊画展(2015/8/1-8/31、全生庵)
・画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル(2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)


江戸末期から明治時代を生きた作家。以前からちょこちょこと作品を見かけてますが、2015年はまずダブル・インパクトで取り上げられていて、夏には幽霊画を見ることができ、暁斎は回顧展もありました。柴田是真は蒔絵師ということもあっていわゆる芸術というだけじゃないデザイン性、工芸的な様式美みたいなところも好きです。2016年も見ることができるでしょうか。

「うらめしや~、冥途のみやげ展」は、一部屋目が最高でした。ぐるっと幽霊画(掛け軸)に囲まれ、真ん中に蚊帳。その中にいると、幽霊画がまるで幽霊のように思えてきて、蚊帳から出るのが怖くなりました。面白い体験でした。応挙の幽霊画を見ることができたのも嬉しかった。



それと、上記の「蔦の細道図屏風」もなんですが、いつか見たいと思っていた作品を多く見ることができた年でもありました。なんといっても!なんといっても、「日月山水図屏風」(水-神秘のかたち、サントリー美術館)!まさかこれを東京で見ることができるとは!!また見に行かないと。日月山水図屏風をモチーフにした山田純嗣さんの作品もBunkamuraギャラリーで見ることができました。それからティツィアーノ「十字架を運ぶキリスト」(プラド美術館展、三菱一号館美術館)、藤田美術館の曜変天目(藤田美術館の至宝、サントリー美術館)、青木繁「海の幸」(ベスト・オブ・ザ・ベスト、ブリヂストン美術館)、伊藤若冲「糸瓜群虫図」「果蔬涅槃図」(若冲と蕪村、サントリー美術館)。グエルチーノという画家を知ることができたのも(大作をいっぱい見ることができたのも)、ボッティチェリの大きなフレスコ画を見ることができたのも、2015年。なかなかの年でした。
  
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# by marinji | 2016-01-02 14:41 | 美術展・博物展のはなし  

プラド/ルオー/モネ/BVLGARI/久隅守景/杉本博司/デルヴォー/ベルギー王立/えのすい/水

続けて2015年11,12月に行った美術展等。ベルギーにも行ってます。


プラド美術館展 -スペイン宮廷 美への情熱 (2015/10/10-2016/1/31、三菱一号館美術館)

見てみたかったティツィアーノの「十字架を運ぶキリスト」があったのでそれだけでもう小躍り。そしてフランダース絵画多めなのも嬉しいです。ハプスブルク時代に集められたものですね。ベラスケス、ムリーリョ、エル・グレコ、ゴヤなどスペイン絵画があるのも嬉しいところ。(日本ではあまり見かけない気がします)

私はスペインというとフェリペ2世のイメージが強くて、ティツイアーノとボスを集めた人なのでイタリアとフランドル絵画があるのはまさにイメージ通りなんですが、その後のブルボン王朝ではフランス絵画が集められていたり、当然といえば当然のスペイン絵画もあり、まるで西欧美術史の流れを辿れるような構成だなぁと思いました。

展示期間が長いのも嬉しいです。年明けにまた行くつもり。

>>> 三菱一号館美術館



ジョルジュ・ルオー展 (2015/10/24-12/20、出光美術館)

東京駅周辺美術館共通券で行きそびれていた出光。ジョルジョ・ルオーに興味が湧いてたところだったのでちょうどよかったです。

ルオーって一枚だけだと濃いなーと感じるけど、ずらっと並ぶとむしろさらりとしてるかも、と思いました。面白い。当たり前だけど見ても見てもルオー。作風の変化もそれほど大きくないですよね。でも意外と見飽きないです。キリスト教要素が多いのも影響しているかもしれません。芸術作品を見るというよりイコンを見るような感じがあります。そういえば、展示作品が全部出光美術館所蔵だったのは驚きました。

>>> 出光美術館(東京)



マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 (2015/9/19-12/13、東京都美術館)

見る前は、正直「またモネかー」と思っていたんですが、晩年の作品はもちろんのことそれより前の睡蓮の作品もこれまでに見たことが無い色味で、興奮しました。深い緑と紫、素敵だったなぁ。見に行ってみてよかったです。そしてとにかくジヴェルニーに行きたくなる。「印象、日の出」は見逃しました。

>>> 東京都美術館



THE ART of BVLGARI (2015/9/8-11/29、東京国立博物館・表慶館)

豪華なジュエリーがずらっと並んでヒヤヒヤしてしまった。色を重視して、あまり高価じゃない種類の石でもどんどん使うようになっていく流れは面白かったな。

>>> 東京国立博物館



逆境の絵師 久隅守景 (2015/10/10-11/29、サントリー美術館)

のびのびした線が好き。大きい作品(屏風)が多かったので展示作品数は多くなかったと思いますが、そのおかげでのんびりと味わえました。展示替え情報をチェックしてなかったので国宝「納涼図屏風」は見逃しました。でもどの作品もよかったな。

根津美術館所蔵の「舞楽図屛風」、こちらでも展示されてたんですが、なんかこれだけ作風違ってましたね。これだけ着色がマットで濃くて全体的にパキッとしてる。

>>> サントリー美術館



杉本博司 趣味と芸術 ー味占郷、今昔三部作 (2015/10/28-12/23、千葉市美術館)

好きで好きで興奮した。照明がすばらしい。床に映って、幻想的というか神秘的というか。撮影可で、レンズを通すとよりいっそう床に映っていることが分かって、ほわああーーーーってなりました。劇場シリーズも好きだなぁ。目の前に立つと吸い込まれます。

展示後半は、ゲストを招いてもてなすという雑誌連載から、各回のコーディネートを紹介。杉本博司さん所有のコレクションからの組み合わせ。これが面白くて面白くて。この空間でお酒飲みたい。お酒飲みながら展示についてうだうだ喋りたい。物を作るだけでなく、作られたものから組み合わせを考えて選んで取り合わせる、それもまた作品なのかもしれないなと思いました。

>>> 千葉市美術館
>>> Hiroshi Sugimoto



ポール・デルヴォー美術館

ベルギーです。電車で Brussels から Oosende、さらにトラムで Koksijde Sint-Idesbald、約10分歩いたら Paul Delvaux Museum。作品はもちろんのこと、本人が保有していた電車や骸骨の模型、またアトリエの再現などもあり、デルヴォー好きにはたまらない・・・!好きでない人にはそうでもない(しょうがない)、そんな美術館でした。満足。海風なのか風が強くて寒かったけど満足。たぶん春~夏は爽やかでもっと素敵なんだろうなと思うけど満足。満足です。デルヴォー大好き。府中市美術館で見た回顧展を思い出す作品も多くありました。

>>> Paul Delvaux Museum



ここから12月。

ベルギー王立美術館

これもベルギーです。ブリュッセル。月初第一水曜日の午後は無料なんですよ。ふふふ。マグリット美術館など、各部門に入る時にチケットが必要ですがそれもカウンターでもらえます。テロの影響か、入場時には荷物チェック・ボディチェックがありました。

2013年末にできた世紀末美術館部門が楽しみだったんですが、最初が地味。19世紀末、地味。地味な写実画が続いて「ごめん、これ以上無理」(自分の好み的に)と思う頃にジェームズ・アンソールの作品が出てきて、エミール・クラウスもあり、点描画も出てきて、フェルナン・クノップフ部屋に辿り着いて、そこにはエドワード・バン・ジョーンズの作品もあって・・・よかったー。助かったー。この辺が見たかったんですよ・・・。その後のガラス作品も好きです。

マグリットは、日本で見たマグリット美術展のおかげで分かりやすかった。光の帝国を見られたので満足。ショップ外側のディスプレイも鏡に風景が映りこんでこれもまた一つの作品のように見えて素敵でした。

>>> Royal Museums of Fine Arts of Belgium



えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015 (2015/7/18-12/25、新江ノ島水族館)

ずっと行きそびれていて終了間際にやっと。チームラボということで行ってみたんですが、純粋に夜の水族館のムードが素敵だった。そういう意図なのかも。仕掛けはいろいろありましたが、あくまでも魚が主役なのではないかと。「花と魚 - 相模湾大水槽, Christmas」も素敵だったんですけど、それよりマイワシの群れの動きが一種のアート作品のように見えてきたりして、見入ってしまいました。くらげも。

>>> 新江ノ島水族館
>>> えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015



水 -神秘のかたち (2015/12/16-2016/2/7、サントリー美術館)

12/25に行ったら六本木駅とミッドタウンがえらい混雑で「えーなんで?」と思ったけど、皆さんイルミネーション目当てでしたね。こちらは渋い内容なせいかクリスマスのデートスポットにはならなかったようで、空いてて快適でした。おかげで見てみたかった日月山水図屏風を独り占め!!(大阪・金剛寺 所蔵、展示は1/11まで) 近くで見て、離れて見て、また近づいて、遠ざかって、、、最高でした。むふふ。写真だとつぶれてしまう部分までよく見ることができて、本当にありがとうございますって感じです。山田純嗣さんの日月山水を並べて見てみたいな。(→これ

日月山水図屏風以外はよく分からない状態で行ったんですが、水にまつわる信仰にスポットをあてた企画で、神仏好きのハートを鷲掴みでした。たまらん。また行こう。年明けに初詣気分で行くのもいいかもしれません。

>>> サントリー美術館


これで終わりです。12月終わりの美術展がいくつかあったんですが、なぜかやる気が起きず、ほとんど見逃しました。それは残念なんだけどまぁ死ぬわけじゃないししょうがないかなと!2016年は失速しないでいられるといいな。2016年は、西美のカラヴァッジョと、サントリーのガレ、鈴木其一(!!!)、根津の丸山応挙が楽しみです。今のところ。あ、すでに始まっているBunkamuraのラファエル前派展も。年明け一発目は東博の松林図屏風か、DIC川村美術館かな。
  
  
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# by marinji | 2015-12-31 18:07 | 美術展・博物展のはなし  

暁斎コンドル/美術館事典/東洋文庫/東洋館/光の天守/風景画の誕生/根津青山

美術展めぐり、9月以降に急に失速しまして、行きたいものがあっても行く気がなかなか起きないうちに年末になりました。それでもいくつかは行っているので、2015年のうちに駆け込み書き込み。まずは9,10月。


画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル (2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)

二回目。細かな展示替えがあって、二回目でも見応えありました。本当に良かったんですけど、8月末から立て続けに美術展を見ていて、これを見た時にどっと疲れが来たのを覚えてます。お腹いっぱい、脳ももう拒否、みたいな。この展示が駄目だったわけではなく、面白かったからこそじっくり見入ってしまってついに拒絶反応が出たっていう感じ。

江戸絵画、とか明治以降、とか、時代として分かれるタイミングがあって、そこを跨いだ(つないだ)時代性のようなものを見ることができたのが面白かったです。4月に見た藝大のダブル・インパクトとともに。

>>> 三菱一号館美術館



No Museum, No Life? ―これからの美術館事典 (2015/6/16-9/13、東京国立近代美術館)

国立美術館のコレクションを紹介する国立5館による共同展。AからZまで、美術館に関する用語と作品等を紹介する展示。用語に併せて各国立美術展の作品を見ることができたのは良かったんだけど、私はちょっとこの企画と合わなかったです。もっと美術館に寄せてほしかった。用語が、美術用語の説明に留まっていると思ってしまったものがいくつかあって。美術用語の解説から始まったとしてもそこに美術館での展示なり管理なりについての話を付け加わえて欲しかった。

コレクション展示はいつもながら見応えありました。

>>> 東京国立近代美術館



幕末展 (2015/8/19-12/27、東洋文庫ミュージアム)

幕末展というより、東洋文庫ミュージアムに一度行ってみたかったのでした。史料展示の要素が強い場所ですね。モリソン書庫が最高でした。あの空間にずっといたい。あそこでお酒飲みたい・・・いや、紅茶かコーヒーかな。

>>> 東洋文庫ミュージアム



東京国立博物館 東洋館常設展示

美術展(館)、行き過ぎてもうやだー!と思いつつ、ここなら大丈夫なんじゃないかと東博・東洋館へ。ぼーっと。常設はのんびり見れるのがいい。あと建物が好き。落ち着きました。平成館でやっていた『クレオパトラとエジプトの王妃展』にあわせたと思われる『ミイラとエジプトの神々』という展示がありました。ミイラあるんですよねー、東博に。今更ながら驚き。エジプトの神々は動物が多くて面白い。

>>> 東京国立博物館



家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 (2015/9/18-9/27、駿府城公園)

駿府天下泰平まつり。未来館では転がしていたボールが今回は浮かんでます。中と外から1回ずつ見ました。それぞれ良かったけど、特に中(下)から見た時は背景が真っ暗なので遠近感が無くなっていってゆらゆら揺れるボールが生き物のようにも見えて吸い込まれそうになったりして面白かった!赤と青のは関ヶ原の東軍・西軍をイメージしてるのかなー。

>>> 駿府天下泰平まつり
>>> 「家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 」 | チームラボ / teamLab



ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015/9/9-12/7、Bunkamuraザ・ミュージアム)

"ウィーン美術史美術館展"と思って行ってしまうとたぶんしょんぼりするラインナップですが、フランドル成分多めで楽しかった。フランドル好きだなー。真面目で細かくて。風景に小さく人物、という絵を何点か見ていくうちに思ったんですが、西欧の風景画は人物を追ったロードムービーの1ショットで、東洋の山水画はある場所を撮り続ける定点カメラの枠の中に人が入ってきた時の1ショットだなと。

各月の営みを描いた月歴画の参考として出展されていた時祷書の中に"マリー・ド・ブルゴーニュの画家"という言葉を見つけまして。マリー・ド・ブルゴーニュといえばあなた、あれですよ、そう、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ(※)。小躍りしました。展示されていたのはマリーの臣下のために製作された時祷書を後の時代になって再現させたもので、解説とコメントが加えられているそう。なのでマリーとの縁は少し遠いのですが、展示されていたページにはマリーが描かれています。小さい本なので、前のめりで見てきました。(※この名前のベルギービールがあるのです。意味はブルゴーニュの公爵夫人。)
 
カフェではウィーンを意識したコラボメニューと、オーストリア料理のお店Neuesのケーキが提供されていて、そのへんまで含めて、のんびり楽しめました。ちなみに、くるりの「ブレーメン」がイメージソングとなっていました。ウィーンで作られた曲ということで。展覧会場で流れているわけではないですが、音声ガイドでは聞けたのかな?

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



ここから10月。一展しか行ってませんでした。

根津青山の至宝 初代根津嘉一郎コレクションの軌跡 (2015/9/19-11/3、根津美術館)

蒐集家としての根津さんに少し触れることができたような、そんな展示でした。8月にサントリー美術館で見た『藤田美術館の至宝』とあわせて見たい展示です。どっちにも亀の香合があって、入手のためのエピソードがあって、なんというか、凄い世界だなぁと改めて思ったのでした。

>>> 根津美術館
  
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# by marinji | 2015-12-31 15:05 | 美術展・博物展のはなし  

今日の「夢をあきらめないで」

◆ 岡村孝子 「夢をあきらめないで」

最近CMでこれのサビをカバーしてるのをよく聞いたので、一言言っておきたい。あのね、この曲は、人生の応援歌じゃないから!失恋の歌だから!あなたの夢のために私はあきらめて身を引くっていう、だからあなたはこの先その夢をあきらめてその辺の誰かと結ばれるなんて許さないからっていう、そのための"あきらめないで"ですから!!いわば呪いですから!それがこの歌の面白さ、魅力なんです。
  
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# by marinji | 2015-11-23 16:52 | 音楽の日  

(メモ)美術館の年間パスポートについて

今持っている年パス(◆)と、持ってないけど気になってる年パス(◇)の情報整理。


◆東京国立博物館 : 4,100円、常設(総合文化展)は無制限、特別展は1展1回ずつで6展分。常設オンリーなら1,500円。(→パスポート

◆東京国立近代美術館 : 5,000円、常設無制限、特別展は1展1回ずつ。工芸館と併用。国立美術館の常設にも入れる(国立西洋美術館の常設に入れる!)。常設のみなら1,000円(ただし他の国立美術館には使えない模様)。(→MOMAT サポーターズ

◆サントリー美術館 : 5,000円、入館無制限(企画展のみ、常設展なし)。同伴者1名まで無料。内覧会あり。アートフェア東京入場無料(2015年時点)。会報送付あり。(→メンバーズ・クラブ

◆千葉市美術館 : 入会金1,000円+年会費2,000円、企画展・所蔵作品展で無制限。同伴者3名まで無料。会報送付あり。(→友の会

◇府中市美術館:2,500円、企画展・所蔵作品展で無制限。会報送付あり。これは持っていたんだけど5月に期限が切れて今のところ更新してない。(→メンバーシップ

◇根津美術館 : 入会費3,000円+年会費8,000円、入場無制限、企画展ごとにチケット1枚配布。会報送付あり。(→根津倶楽部

◇東京ステーションギャラリー : 4,000円、入場無制限。(→パスポート

◇三菱一号館美術館 : 10,000円、入場無制限、同伴者1名無料、企画展ごとにチケット2枚配布。内覧会あり、会報送付あり。2016/12/1より制度が変わるそうで、募集人数2,000名まで。(→サポーター制度



他にもちょこちょこと特典があるけど、自分にとってそこまで重要でない情報は省略(ショップでの割引とか)。

東博は常設展のみのパスポートに変更してもいいかも。企画展は自分の好みとちょっと違うことが多かった。東近美も・・・これは西美に入れるのが便利で、西美にパスポートがあれば切ってもいいんだけど・・・無いんだよなー、西美。東近美の常設も好きだけど、竹橋なので、他に行く用事がなくて、「ちょっと寄って行くか」ってタイミングが無い。

サントリー美術館、千葉市美術館はとにかく安い。お得。展示内容も好みだし、これは継続。府中市は、家から遠いのもあって、春の江戸絵画以外は無理に行かなくてもいいかなー。

根津は、好きだから作りたいんだけど、ちょっと高いのと、場所的に寄りやすいところじゃないので、悩む。東京ステーションギャラリー、三菱一号館美術館は行きやすいので作ってもいいかも。特に東京ステーションギャラリー、安いし展示内容もけっこう好きなので。一号館は内容は好きなんだけど混むからなー。だからこそ年パスで何度も行くのがいいのかもしれないけど。

後はBunkamuraに年パスがあれば!展示量のちょうどよさ、レストラン(ドゥマゴ)含めて、Bunkamuraは好きなんです。ミュージアムだけでなくBunkamura全体用の倶楽部Bというものがあるみたいだけど、新規会員募集なしとのことで費用不明(→倶楽部B)。美術展は各企画展のチケット2枚配布なので、魅力的だなぁ。
  
  
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# by marinji | 2015-09-06 13:24 | 美術展・博物展のはなし