プラド/ルオー/モネ/BVLGARI/久隅守景/杉本博司/デルヴォー/ベルギー王立/えのすい/水

続けて2015年11,12月に行った美術展等。ベルギーにも行ってます。


プラド美術館展 -スペイン宮廷 美への情熱 (2015/10/10-2016/1/31、三菱一号館美術館)

見てみたかったティツィアーノの「十字架を運ぶキリスト」があったのでそれだけでもう小躍り。そしてフランダース絵画多めなのも嬉しいです。ハプスブルク時代に集められたものですね。ベラスケス、ムリーリョ、エル・グレコ、ゴヤなどスペイン絵画があるのも嬉しいところ。(日本ではあまり見かけない気がします)

私はスペインというとフェリペ2世のイメージが強くて、ティツイアーノとボスを集めた人なのでイタリアとフランドル絵画があるのはまさにイメージ通りなんですが、その後のブルボン王朝ではフランス絵画が集められていたり、当然といえば当然のスペイン絵画もあり、まるで西欧美術史の流れを辿れるような構成だなぁと思いました。

展示期間が長いのも嬉しいです。年明けにまた行くつもり。

>>> 三菱一号館美術館



ジョルジュ・ルオー展 (2015/10/24-12/20、出光美術館)

東京駅周辺美術館共通券で行きそびれていた出光。ジョルジョ・ルオーに興味が湧いてたところだったのでちょうどよかったです。

ルオーって一枚だけだと濃いなーと感じるけど、ずらっと並ぶとむしろさらりとしてるかも、と思いました。面白い。当たり前だけど見ても見てもルオー。作風の変化もそれほど大きくないですよね。でも意外と見飽きないです。キリスト教要素が多いのも影響しているかもしれません。芸術作品を見るというよりイコンを見るような感じがあります。そういえば、展示作品が全部出光美術館所蔵だったのは驚きました。

>>> 出光美術館(東京)



マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 (2015/9/19-12/13、東京都美術館)

見る前は、正直「またモネかー」と思っていたんですが、晩年の作品はもちろんのことそれより前の睡蓮の作品もこれまでに見たことが無い色味で、興奮しました。深い緑と紫、素敵だったなぁ。見に行ってみてよかったです。そしてとにかくジヴェルニーに行きたくなる。「印象、日の出」は見逃しました。

>>> 東京都美術館



THE ART of BVLGARI (2015/9/8-11/29、東京国立博物館・表慶館)

豪華なジュエリーがずらっと並んでヒヤヒヤしてしまった。色を重視して、あまり高価じゃない種類の石でもどんどん使うようになっていく流れは面白かったな。

>>> 東京国立博物館



逆境の絵師 久隅守景 (2015/10/10-11/29、サントリー美術館)

のびのびした線が好き。大きい作品(屏風)が多かったので展示作品数は多くなかったと思いますが、そのおかげでのんびりと味わえました。展示替え情報をチェックしてなかったので国宝「納涼図屏風」は見逃しました。でもどの作品もよかったな。

根津美術館所蔵の「舞楽図屛風」、こちらでも展示されてたんですが、なんかこれだけ作風違ってましたね。これだけ着色がマットで濃くて全体的にパキッとしてる。

>>> サントリー美術館



杉本博司 趣味と芸術 ー味占郷、今昔三部作 (2015/10/28-12/23、千葉市美術館)

好きで好きで興奮した。照明がすばらしい。床に映って、幻想的というか神秘的というか。撮影可で、レンズを通すとよりいっそう床に映っていることが分かって、ほわああーーーーってなりました。劇場シリーズも好きだなぁ。目の前に立つと吸い込まれます。

展示後半は、ゲストを招いてもてなすという雑誌連載から、各回のコーディネートを紹介。杉本博司さん所有のコレクションからの組み合わせ。これが面白くて面白くて。この空間でお酒飲みたい。お酒飲みながら展示についてうだうだ喋りたい。物を作るだけでなく、作られたものから組み合わせを考えて選んで取り合わせる、それもまた作品なのかもしれないなと思いました。

>>> 千葉市美術館
>>> Hiroshi Sugimoto



ポール・デルヴォー美術館

ベルギーです。電車で Brussels から Oosende、さらにトラムで Koksijde Sint-Idesbald、約10分歩いたら Paul Delvaux Museum。作品はもちろんのこと、本人が保有していた電車や骸骨の模型、またアトリエの再現などもあり、デルヴォー好きにはたまらない・・・!好きでない人にはそうでもない(しょうがない)、そんな美術館でした。満足。海風なのか風が強くて寒かったけど満足。たぶん春~夏は爽やかでもっと素敵なんだろうなと思うけど満足。満足です。デルヴォー大好き。府中市美術館で見た回顧展を思い出す作品も多くありました。

>>> Paul Delvaux Museum



ここから12月。

ベルギー王立美術館

これもベルギーです。ブリュッセル。月初第一水曜日の午後は無料なんですよ。ふふふ。マグリット美術館など、各部門に入る時にチケットが必要ですがそれもカウンターでもらえます。テロの影響か、入場時には荷物チェック・ボディチェックがありました。

2013年末にできた世紀末美術館部門が楽しみだったんですが、最初が地味。19世紀末、地味。地味な写実画が続いて「ごめん、これ以上無理」(自分の好み的に)と思う頃にジェームズ・アンソールの作品が出てきて、エミール・クラウスもあり、点描画も出てきて、フェルナン・クノップフ部屋に辿り着いて、そこにはエドワード・バン・ジョーンズの作品もあって・・・よかったー。助かったー。この辺が見たかったんですよ・・・。その後のガラス作品も好きです。

マグリットは、日本で見たマグリット美術展のおかげで分かりやすかった。光の帝国を見られたので満足。ショップ外側のディスプレイも鏡に風景が映りこんでこれもまた一つの作品のように見えて素敵でした。

>>> Royal Museums of Fine Arts of Belgium



えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015 (2015/7/18-12/25、新江ノ島水族館)

ずっと行きそびれていて終了間際にやっと。チームラボということで行ってみたんですが、純粋に夜の水族館のムードが素敵だった。そういう意図なのかも。仕掛けはいろいろありましたが、あくまでも魚が主役なのではないかと。「花と魚 - 相模湾大水槽, Christmas」も素敵だったんですけど、それよりマイワシの群れの動きが一種のアート作品のように見えてきたりして、見入ってしまいました。くらげも。

>>> 新江ノ島水族館
>>> えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015



水 -神秘のかたち (2015/12/16-2016/2/7、サントリー美術館)

12/25に行ったら六本木駅とミッドタウンがえらい混雑で「えーなんで?」と思ったけど、皆さんイルミネーション目当てでしたね。こちらは渋い内容なせいかクリスマスのデートスポットにはならなかったようで、空いてて快適でした。おかげで見てみたかった日月山水図屏風を独り占め!!(大阪・金剛寺 所蔵、展示は1/11まで) 近くで見て、離れて見て、また近づいて、遠ざかって、、、最高でした。むふふ。写真だとつぶれてしまう部分までよく見ることができて、本当にありがとうございますって感じです。山田純嗣さんの日月山水を並べて見てみたいな。(→これ

日月山水図屏風以外はよく分からない状態で行ったんですが、水にまつわる信仰にスポットをあてた企画で、神仏好きのハートを鷲掴みでした。たまらん。また行こう。年明けに初詣気分で行くのもいいかもしれません。

>>> サントリー美術館


これで終わりです。12月終わりの美術展がいくつかあったんですが、なぜかやる気が起きず、ほとんど見逃しました。それは残念なんだけどまぁ死ぬわけじゃないししょうがないかなと!2016年は失速しないでいられるといいな。2016年は、西美のカラヴァッジョと、サントリーのガレ、鈴木其一(!!!)、根津の丸山応挙が楽しみです。今のところ。あ、すでに始まっているBunkamuraのラファエル前派展も。年明け一発目は東博の松林図屏風か、DIC川村美術館かな。
  
  
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# by marinji | 2015-12-31 18:07 | 美術展・博物展のはなし  

暁斎コンドル/美術館事典/東洋文庫/東洋館/光の天守/風景画の誕生/根津青山

美術展めぐり、9月以降に急に失速しまして、行きたいものがあっても行く気がなかなか起きないうちに年末になりました。それでもいくつかは行っているので、2015年のうちに駆け込み書き込み。まずは9,10月。


画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル (2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)

二回目。細かな展示替えがあって、二回目でも見応えありました。本当に良かったんですけど、8月末から立て続けに美術展を見ていて、これを見た時にどっと疲れが来たのを覚えてます。お腹いっぱい、脳ももう拒否、みたいな。この展示が駄目だったわけではなく、面白かったからこそじっくり見入ってしまってついに拒絶反応が出たっていう感じ。

江戸絵画、とか明治以降、とか、時代として分かれるタイミングがあって、そこを跨いだ(つないだ)時代性のようなものを見ることができたのが面白かったです。4月に見た藝大のダブル・インパクトとともに。

>>> 三菱一号館美術館



No Museum, No Life? ―これからの美術館事典 (2015/6/16-9/13、東京国立近代美術館)

国立美術館のコレクションを紹介する国立5館による共同展。AからZまで、美術館に関する用語と作品等を紹介する展示。用語に併せて各国立美術展の作品を見ることができたのは良かったんだけど、私はちょっとこの企画と合わなかったです。もっと美術館に寄せてほしかった。用語が、美術用語の説明に留まっていると思ってしまったものがいくつかあって。美術用語の解説から始まったとしてもそこに美術館での展示なり管理なりについての話を付け加わえて欲しかった。

コレクション展示はいつもながら見応えありました。

>>> 東京国立近代美術館



幕末展 (2015/8/19-12/27、東洋文庫ミュージアム)

幕末展というより、東洋文庫ミュージアムに一度行ってみたかったのでした。史料展示の要素が強い場所ですね。モリソン書庫が最高でした。あの空間にずっといたい。あそこでお酒飲みたい・・・いや、紅茶かコーヒーかな。

>>> 東洋文庫ミュージアム



東京国立博物館 東洋館常設展示

美術展(館)、行き過ぎてもうやだー!と思いつつ、ここなら大丈夫なんじゃないかと東博・東洋館へ。ぼーっと。常設はのんびり見れるのがいい。あと建物が好き。落ち着きました。平成館でやっていた『クレオパトラとエジプトの王妃展』にあわせたと思われる『ミイラとエジプトの神々』という展示がありました。ミイラあるんですよねー、東博に。今更ながら驚き。エジプトの神々は動物が多くて面白い。

>>> 東京国立博物館



家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 (2015/9/18-9/27、駿府城公園)

駿府天下泰平まつり。未来館では転がしていたボールが今回は浮かんでます。中と外から1回ずつ見ました。それぞれ良かったけど、特に中(下)から見た時は背景が真っ暗なので遠近感が無くなっていってゆらゆら揺れるボールが生き物のようにも見えて吸い込まれそうになったりして面白かった!赤と青のは関ヶ原の東軍・西軍をイメージしてるのかなー。

>>> 駿府天下泰平まつり
>>> 「家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 」 | チームラボ / teamLab



ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015/9/9-12/7、Bunkamuraザ・ミュージアム)

"ウィーン美術史美術館展"と思って行ってしまうとたぶんしょんぼりするラインナップですが、フランドル成分多めで楽しかった。フランドル好きだなー。真面目で細かくて。風景に小さく人物、という絵を何点か見ていくうちに思ったんですが、西欧の風景画は人物を追ったロードムービーの1ショットで、東洋の山水画はある場所を撮り続ける定点カメラの枠の中に人が入ってきた時の1ショットだなと。

各月の営みを描いた月歴画の参考として出展されていた時祷書の中に"マリー・ド・ブルゴーニュの画家"という言葉を見つけまして。マリー・ド・ブルゴーニュといえばあなた、あれですよ、そう、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ(※)。小躍りしました。展示されていたのはマリーの臣下のために製作された時祷書を後の時代になって再現させたもので、解説とコメントが加えられているそう。なのでマリーとの縁は少し遠いのですが、展示されていたページにはマリーが描かれています。小さい本なので、前のめりで見てきました。(※この名前のベルギービールがあるのです。意味はブルゴーニュの公爵夫人。)
 
カフェではウィーンを意識したコラボメニューと、オーストリア料理のお店Neuesのケーキが提供されていて、そのへんまで含めて、のんびり楽しめました。ちなみに、くるりの「ブレーメン」がイメージソングとなっていました。ウィーンで作られた曲ということで。展覧会場で流れているわけではないですが、音声ガイドでは聞けたのかな?

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



ここから10月。一展しか行ってませんでした。

根津青山の至宝 初代根津嘉一郎コレクションの軌跡 (2015/9/19-11/3、根津美術館)

蒐集家としての根津さんに少し触れることができたような、そんな展示でした。8月にサントリー美術館で見た『藤田美術館の至宝』とあわせて見たい展示です。どっちにも亀の香合があって、入手のためのエピソードがあって、なんというか、凄い世界だなぁと改めて思ったのでした。

>>> 根津美術館
  
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# by marinji | 2015-12-31 15:05 | 美術展・博物展のはなし  

今日の「夢をあきらめないで」

◆ 岡村孝子 「夢をあきらめないで」

最近CMでこれのサビをカバーしてるのをよく聞いたので、一言言っておきたい。あのね、この曲は、人生の応援歌じゃないから!失恋の歌だから!あなたの夢のために私はあきらめて身を引くっていう、だからあなたはこの先その夢をあきらめてその辺の誰かと結ばれるなんて許さないからっていう、そのための"あきらめないで"ですから!!いわば呪いですから!それがこの歌の面白さ、魅力なんです。
  
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# by marinji | 2015-11-23 16:52 | 音楽の日  

(メモ)美術館の年間パスポートについて

今持っている年パス(◆)と、持ってないけど気になってる年パス(◇)の情報整理。


◆東京国立博物館 : 4,100円、常設(総合文化展)は無制限、特別展は1展1回ずつで6展分。常設オンリーなら1,500円。(→パスポート

◆東京国立近代美術館 : 5,000円、常設無制限、特別展は1展1回ずつ。工芸館と併用。国立美術館の常設にも入れる(国立西洋美術館の常設に入れる!)。常設のみなら1,000円(ただし他の国立美術館には使えない模様)。(→MOMAT サポーターズ

◆サントリー美術館 : 5,000円、入館無制限(企画展のみ、常設展なし)。同伴者1名まで無料。内覧会あり。アートフェア東京入場無料(2015年時点)。会報送付あり。(→メンバーズ・クラブ

◆千葉市美術館 : 入会金1,000円+年会費2,000円、企画展・所蔵作品展で無制限。同伴者3名まで無料。会報送付あり。(→友の会

◇府中市美術館:2,500円、企画展・所蔵作品展で無制限。会報送付あり。これは持っていたんだけど5月に期限が切れて今のところ更新してない。(→メンバーシップ

◇根津美術館 : 入会費3,000円+年会費8,000円、入場無制限、企画展ごとにチケット1枚配布。会報送付あり。(→根津倶楽部

◇東京ステーションギャラリー : 4,000円、入場無制限。(→パスポート

◇三菱一号館美術館 : 10,000円、入場無制限、同伴者1名無料、企画展ごとにチケット2枚配布。内覧会あり、会報送付あり。2016/12/1より制度が変わるそうで、募集人数2,000名まで。(→サポーター制度



他にもちょこちょこと特典があるけど、自分にとってそこまで重要でない情報は省略(ショップでの割引とか)。

東博は常設展のみのパスポートに変更してもいいかも。企画展は自分の好みとちょっと違うことが多かった。東近美も・・・これは西美に入れるのが便利で、西美にパスポートがあれば切ってもいいんだけど・・・無いんだよなー、西美。東近美の常設も好きだけど、竹橋なので、他に行く用事がなくて、「ちょっと寄って行くか」ってタイミングが無い。

サントリー美術館、千葉市美術館はとにかく安い。お得。展示内容も好みだし、これは継続。府中市は、家から遠いのもあって、春の江戸絵画以外は無理に行かなくてもいいかなー。

根津は、好きだから作りたいんだけど、ちょっと高いのと、場所的に寄りやすいところじゃないので、悩む。東京ステーションギャラリー、三菱一号館美術館は行きやすいので作ってもいいかも。特に東京ステーションギャラリー、安いし展示内容もけっこう好きなので。一号館は内容は好きなんだけど混むからなー。だからこそ年パスで何度も行くのがいいのかもしれないけど。

後はBunkamuraに年パスがあれば!展示量のちょうどよさ、レストラン(ドゥマゴ)含めて、Bunkamuraは好きなんです。ミュージアムだけでなくBunkamura全体用の倶楽部Bというものがあるみたいだけど、新規会員募集なしとのことで費用不明(→倶楽部B)。美術展は各企画展のチケット2枚配布なので、魅力的だなぁ。
  
  
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# by marinji | 2015-09-06 13:24 | 美術展・博物展のはなし  

IMT/ガンダム/山田純嗣/うらめしや/絵の音/藤田美術館/WTCU/九谷焼/全生庵/龍頭観音/大河原邦男

2015年8月に見た美術展等。

暑いせいか、あまり行ってないかな。疲れた。でも行ったのはそれぞれ面白かったと思う。また後で追記します。(8/29,9/4追加しました


INTERMEDIATHEQUE インターメディアテク

東京駅前KITTEの中にあるミュージアム。日本郵便と東京大学総合研究博物館の協働運営施設だそうです。

東京駅の目の前、しかも無料!なんてこったい!KITTEは何度か入ったことがあるんだけど気付いてなかった。雑誌で目にして、その写真が「何これ素敵!」っていう感じで、でも実際行ってみたらどんなだろうと思って行ってみたら実際本当に素敵だった。大英博物館のRoom1みたい。

特に骨格標本がずらっと並ぶのは壮観でした。それが珍しくもなくよく食べる種類の魚の骨だったりしても面白いという不思議。

>>> INTERMEDIATHEQUE (JPタワー学術文化総合ミュージアム)



機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM(2015/7/18-9/27、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー)

いろいろ面白かったけど、とにかく安彦良和さんの原画がたくさんあって、その一枚一枚がバシッと決まってて、興奮。うっとりため息。決定稿より前のガンダムのデザインも面白かったなぁ。よく最終的にあのデザインに持って行けたね。(会場内、一部写真撮影可能)

>>> 森アーツセンターギャラリー
>>> 「機動戦士ガンダム展」THE ART OF GUNDAM



山田純嗣展 ―絵画をめぐって― (2015/8/19-8/31、Bunkamura ギャラリー)

不忍画廊で作品を見てからますます気になっていた山田純嗣さんの個展が始まったので行ってきた。石膏で模型を作って、撮影し、印刷して、さらに細かな描き込みを銅版画で載せるというちょっと気の遠くなりそうな技法で制作されています。『絵画をめぐって』は有名な絵画作品をもとにしていて、その絵画の題材(三次元)→絵画(二次元)→立体模型(三次元)→写真・印刷(二次元)、と変換されていくことによる変化が興味深いです。
 
「貴婦人と一角獣」や「オフィーリア」など見てみたかった作品もあり、不忍画廊で見た時には右隻しか完成していなかった「日月山水図屏風」も一双揃って、さらに銅版画の下絵や模型の展示もあって、大興奮!!!特に銅版画の下書きはこんなに描き込んでいるのか!と驚き。作品集も買えて嬉しい。もう一回ぐらい見に行けるかな。

>>> Bunkamura ギャラリー
>>> Junji Yamada



うらめしや~、冥途のみやげ展 (2015/7/22-9/13、東京藝術大学大学美術館)

2回目。夜間展示があったので会社帰りに駆け込み。展示はもちろんのこと、たどり着くまでも何だか怖かった。後期には中村芳中・柴田是真作品は無いんですね。残念。でも曾我蕭白の美人図を見ることができたのは嬉しい!屏風も残ってたし。河鍋暁斎の幽霊も3点あって、これで当日券が1100円って、安い!

最後は、前半の蚊帳が吊ってある部屋を独り占めできました。正直怖かった。満足!(後半の部屋にはそこそこ人が残ってた気がします)

藝大は19時までだったので、国立西洋美術館の常設へはしごしました。西美、久しぶり。外の展示のロダンの地獄の門は暗くなってライトアップされると何か出てきそうだな。出てきそうっていうか、開けたくは無い。山田純嗣展で見たモネ「睡蓮」も久しぶりに見ることができました。

>>> 東京藝術大学大学美術館
>>> 国立西洋美術館



↓ここから追記。(8/29)

絵の音を聴く -雨と風、鳥のさえずり、人の声- (2015/7/30-9/6、根津美術館)

ポスター・チラシが大好きな鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」だったので、それが見られるなら!と思って行ったんですが、ノーマークだった(というより知らなかった)久隅守景の「舞楽図屏風」がもう!なんとも!音が見える、ってこういうことか!という作品でした。音というか、リズムかな。特に右隻はフェルディナンド・ホドラー展で目にした”パラレリズム(平行主義)”という言葉を思い出しました。サントリー美術館の次の企画展、久隅守景展がとても楽しみです。

全体としては、サブタイトルにあるように、雨の音や風の音や、鳥や虫の音など…自然の音は元々想像しやすいけど、改めて意識して見るのも面白い。視覚から聴覚へ。そして、特に人の声、賑わいとして「近江伊勢名所図屏風」が展示されていたのにはやられました。そう来たかー、と。意識してなかったけど、意識して見るともう、そこかしこから賑やかな往来の音が聞こえてくる。なるほどなー。

根津さんのコレクション中心の展示です。毎度のことながら家に招いてもらっているような楽しさ。庭には柿が生っていました。まだ青々としているけど。あと、蝶とトカゲと蝉の抜け殻に出会いました。あ、そういえば、ウルトラ植物博覧会で根津美術館にもあるって書かれていたのは表の竹だったかな。

ところで、ロンドンのナショナルギャラリーでは「Soundscapes」という企画が行われていました。こちらはナショナルギャラリー所蔵の作品にあわせて、作家に音楽・音の作品を作ってもらうというもの。展示はどういう風にしたんだろう?その場で流す?というよりオーディオガイドでそれぞれが聞くのかな?方向性は異なりますが、視覚と聴覚を組み合わせてるという点では同じだなと思いました。あ、Bunkamuraのサティも近いのかな。ほぼ同時期に3つ、聴覚を意識させる展示があったなんて面白いな。(私が見たのは根津だけですが)

>>> 根津美術館
>>> Soundscapes | Exhibitions and displays | The National Gallery, London
>>> エリック・サティとその時代展 | Bunkamura



藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美 (2015/8/5-9/27、サントリー美術館)

9月に展示替えがあるので、まずはそれまでの展示を見に。曜変天目茶碗は全期間展示。

とにかく、藤田美術館てずいぶんいっぱい持ってるんだなーという驚き。根津美術館のコレクション展の後だったので、個人収集家の底力というかむしろ底の見えない凄さというか、本当に、よくこんなの持ってるなぁと驚きの連続。

そんな中で竹内栖鳳の「大獅子図」には驚き。収集した時点では"現代アート"だったのでは?なのでまったく予想外でした。古い良いものだけでなく、同時代の作品も集めていたということなのかしら。幅広いな。

茶碗はやっぱり曜変天目茶碗の色・輝きにうっとりですが、本手御所丸茶碗 銘 藤田 のとろっと柔らかそうな姿に惚れました。

>>> サントリー美術館



↓ここからまた追記。(9/4)

teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe (2015/8/21-9/27、Pola Museum Annex)

キラキラ。ケミカル・ブラザーズの Star Guitar を大音量で流したくなりました。また行こう。

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> Crystal Universe / クリスタル ユニバース | teamLab / チームラボ



交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開 (2015/8/1- 9/6、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念。仕事帰りにさくっと。最初に時代順に分けた6章分の概要をざっと説明・展示してくれたのが良かったな。うまい。これで急に興味が湧きました。一度栄えてすぐ途絶えて謎に包まれているところも興味深い。

アール・ヌーヴォー的なのは素敵だったなー。こんな世界があったのかと驚きました。その後の時代はIMARI展(サントリー美術館)を思い出し。最後の現代の章はこれまた驚き!東博の国宝展で見たやつですね。三代徳田八十吉さんの作品。それまでの九谷焼と全然違うのだけど、でも、鮮やかな色、美しいガラス質の釉薬、という特徴がしっかり受け継がれているというか、より純粋に突き詰められているように感じました。

>>> 東京ステーションギャラリー



三遊亭圓朝コレクション 幽霊画展 (2015/8/1-8/31、全生庵)

谷中圓朝まつり。藝大の「うらめしや」の流れで。圓朝コレクションは現在こちらにあるんですよね。どんな展示なんだろうと行ってみれば、お寺のお堂の脇にある小部屋にずらっと掛け軸が。内容は、「うらめしや」の前期展示作品+α。これがかなり近くで見ることができまして。「なーんだ、もう見たやつじゃん」ではなく、「この距離でまた見せてもらっていいの!?」と興奮してしまいましたね。中村芳中、柴田是真作品もこちらに出ていました。ひゃっほう。

「うらめしや」の前期の間には後期分が展示されてたのかなぁ。早いうちに来て見ればよかった。

>>> 山岡鉄舟ゆかりの寺「全生庵」



河鍋暁斎「龍頭観音像」展示 (2015/8/25-10/4、東京国立博物館・本館)

三菱一号館の暁斎展の間に出してくれないかしらと思っていたら、出ました。ありがとう、東博!そんなわけで谷中の全生庵から歩いてはしご。やっぱりこの、ざばっと大きい絵を描けてしまうところ、すごいと思います。龍の顔も観音様の顔もどこか可愛さがあって、好き。ところで前回見た時よりも低く吊られていて、下の方は少し床(棚の)に転がしているような感じでした。この日たまたまなのか、今回はこの高さにしたのか、どうなんだろう。より近くで見ることができた…かな。

>>> 東京国立博物館



メカニックデザイナー 大河原邦男展 (2015/8/8-9/27、上野の森美術館)

ガンダム展を見たのでこっちも。大河原邦男さん、私はガンダムのイメージが強かったので直線的なメカデザインが得意なのかと思っていたら、タイムボカンシリーズなどの曲線的なユーモラスなメカもいっぱいデザインされていて、幅広さに驚きました。

時系列に作品ごとにまとめられてデザイン画やイラストが展示されており、盛りだくさん、見応えありです。純粋に楽しかった。特に、決定稿より前の、他の人からの注文が記入されたデザイン画が面白かったなぁ。最初はこんなデザインだったのか!という驚きもあり、えっそういうこと要求するのっていう驚きもあり。生々しい、仕事の証跡。

>>> 上野の森美術館



8月はこれで終わり!「あまり行ってないかな」なんて書いてたけど、後半に勢い余って行き過ぎた。それにしても疲れました。なんかもう、なんでもかんでも見に行っちゃ駄目だなと。もうちょっと絞りたいなー。

根津は、年パス作ってもいいかもと思いました(根津倶楽部)。ちょっと高いのと、わりと地味な企画展もあるのでそこまで活用できないかなと思っていたんだけど、もう、私にとっては行くだけで楽しいというか、落ち着く場所だなと今回改めて思いまして。展示量もちょうどいい。大量に展示されてるのは、私には無理だ。集中力が続かない(残念。。。)。
  
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# by marinji | 2015-09-02 21:34 | 美術展・博物展のはなし  

ウルトラ植物/江戸ダンディズム/乾山/暁斎コンドル/ルーシー・リー/うらめしや/エジプト王妃

2015年7月に見た美術展等。

7月分もとりあえず、行った時のメモから。結果的にですが回顧展中心なラインナップ。それぞれ濃い。もしもうちょい行けたら下に追加します。(8/18追加しました


ウルトラ植物博覧会 西畠清順と愉快な植物たち (2015/7/3-8/16、Pola Museum Annex)

ギャラリーで植物の展示って???と、行ってみるまではピンと来なかったんだけど、見たことない植物だらけで、なんじゃこりゃーな感じのも多く、うっかりすると現代アートにも見えてきたりして、楽しかった!植物を素材としたアート作品の展示ではなく、立体図鑑という感じ。そして入場無料なのに植物の説明が書かれたパンフレットももらえてびっくり(子供向けの説明文つき)。銀座一丁目駅そばで夜8時までやってるので、銀ブラのついでにでも寄ってみてはいかがでしょう!

私は少し日を開けてまた見に行きたいです。花が咲いたり散ったり実がなったり少し枯れたり等々の変化があるはず。

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> from-sora | 西畠清順 そら植物園 SORA BOTANICAL GARDEN project



江戸のダンディズム 刀から印籠まで (2015/5/30-7/20、根津美術館)

行くかどうか迷ってたけど終了間近になってやっぱり気になって行きました。

刀関連の面白さ、かっこよさ、美しさはもちろんのこと、今回は印籠と根付にしびれた!それぞれの細工の凄さもあるけと、この印籠にこの根付を合わせるのかっていう組み合わせの面白さもあり。しかも柴田是真作の印籠や鞘もあったり!行ってよかったよう。

江戸の男のお洒落小物。今で言うと腕時計とかライターとか眼鏡、靴にこだわるような感じでしょうか。ポスターがかっこよかったなー。

>>> 根津美術館



着想のマエストロ 乾山見参! (2015/5/27-7/20、サントリー美術館)

2回目。変態!と思ったのは2回目の時。

根津美術館のテーマ展示でも乾山のお皿セットがあって、上面の左右半分に斜めに柄が描かれていて、「ふーん、かわいいな」と思いつつしゃがんで下面も覗きこんで見てみたら、上面で絵がある方(右)と逆側(左)に柄が描かれていて、柄がお皿の下をぐるっとまわって包み込んでいるかのようで。やっぱ変態だなーと嬉しくなりました。同じ期間に展示してくれてありがとう!

尾形乾山と河鍋暁斎の作品はちょこちょこと見掛けることがあるのだけど、まとめて見たのは今回が初めてで、企画してくれた美術館に感謝です。

>>> サントリー美術館



画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル (2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)

何度か見に行こうと思ってます。弟子であるコンドルが設計した建物での展示っていうのが面白いですね。あと、コンドルさんけっこううまい。

河鍋暁斎は山口晃さんが著書『ヘンな日本美術史』で取り上げていて、それから気になってました。東博や板橋区立美術館等々でちょこちょこ見かけてましたが、まとめて見ることができて嬉しいです。

この企画展で、暁斎の一人目の奥さんが江戸琳派の鈴木其一の娘だったと知って驚きました。国芳のもとで浮世絵を習って、狩野派で修行して、江戸琳派ともつながりがあるなんて。江戸絵画の技のデパートみたいな…!!でも、その人が江戸時代(江戸文化)の終焉と文明開化を体験するなんて。

そういえば、暁斎のザバッとした大きな絵が好きなんだけど、そのタイプは今回無かったかも?技術的に丁寧な作品が多かったかな。

別の日に、東博本館へ「地獄極楽図」も見に行きました。でかい。そして地獄部分の方がイキイキしてるような。ていうか極楽部分が少ない。

>>> 三菱一号館美術館



没後20年 ルーシー・リー展 (2015/7/7-8/30、千葉市美術館)

『画家の食卓』という本で彼女の器と彼女のレシピのチョコレートケーキを見てから、本物を見てみたいなぁと思っていたのです。ありがとう、千葉市美術館。千葉の実家に帰りがてら寄りました。

とにかく色が素敵。うっとり。絵をうつわとした乾山の作品とはまったく別で、ルーシー・リーは形と色、あとテクスチャかなぁ。上から下から横から、しつこいぐらいにじっくり見てきました。

展示数、かなりあったと思いますが、そのほとんどが個人蔵。千葉市美術館、よく集めたね!

ちなみにチョコレートケーキの方もレストランで食べることができて満足(^^♪

乾山展の最終章【受け継がれる「乾山」】の中で見た "バーナード・リーチ" という名をルーシー・リー展でも見つけまして。時代と国を越えてのつながりに胸熱。

>>> 千葉市美術館



↓ここから追記。(8/18)

うらめしや~、冥途のみやげ展 (2015/7/22-9/13、東京藝術大学大学美術館)

まずは怪談噺を得意としたという三遊亭圓朝ゆかりの品々や、圓朝の幽霊画コレクション(今は全生庵所蔵)。会場の壁には幽霊画の掛け軸がケース無しのそのままでずらっとぐるっと掛けられていて、会場は薄暗くて、行灯なんかもあったりして、しかも真ん中の椅子の上には蚊帳が吊り上げられていて、その下に入ってまわりを見回してみると、あれ、なんかみんな幽霊みたいな……掛け軸の内容だけでなく、それを見ている人たちの後ろ姿もなんだかこれは……蚊帳の中だけが安全で、まわりを幽霊に囲まれているような、蚊帳がまるで結界のような……あ、これはあれだ、あれに似てる、百鬼夜行抄!(今市子)

…ということで、貴重な体験でした…!ありがとうございます!

圓朝コレクション、中村芳中と柴田是真の幽霊画には驚きました。まったくイメージに無い。柴田是真には圓朝が頼んだんだそう。

展示はもう一部屋あって、そっちは展示ケース越しですが、国芳・芳年のおどろおどろしい浮世絵や、伝 丸山応挙の幽霊図(足の無い幽霊のイメージは応挙の作品から広まったそう)、曽我蕭白・河鍋暁斎など有名どころの幽霊画が揃っていてこれまた見応えありました。後期も行きたい。

元々は2011年の企画で、”東日本大震災の諸影響を鑑み、開催直前にして延期を決定したもの”なのだそうです。

>>> 東京藝術大学大学美術館



クレオパトラとエジプトの王妃展(2015/7/11-9/23、東京国立博物館・平成館)

夏といえばエジプト展。年パスの消化で行っただけだったんだけど、これが案外良かった。古代エジプトの王妃にスポットを当てた展示と解説が新鮮でした。セットもいい具合に作り込まれてたし。ちなみにクレオパトラ要素は少なめ。

行ったのが閉館前だったのもあるだろうけど、空いてて、展示もスペースをたっぷり取っていて、せかせかしないで済む、のんびりできる展示でした。

>>> 東京国立博物館
 
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# by marinji | 2015-07-24 22:30 | 美術展・博物展のはなし  

Camera/スー/ボッティチェリ/鳥獣戯画/ドラッカー/松園/虎屋/狗子/鴨居玲/SW/ミラー/乾山

2015年6月に見た美術展等。

これもとりあえず、行った時のメモから。6月からだいぶ…加速してるというか、振り返って「ずいぶん行ってるなー」と思いました。どれぐらいで「ずいぶん」なのかは人に寄りけりとは思いますが、だいぶ、タイトルの文字数制限がきつくなってきています。

6月は何がどうというよりもとにかく色々見たという感じ。


A Life with Camera 上田義彦写真展 (2015/4/10- 7/26 12/27、Gallery 916)

ほぼ日の記事を読んで、会社帰りに上田義彦さんの写真展「A Life with Camera」に寄ってみた。パティ・スミスの写真の前でしばらく鳥肌。湿度まで伝わってくるような写真が、途中から怖くなりました。けどまた見たい。写真ごとのサイズの違い、額の違いも面白く、魅力的。

広告も撮っている方なので、「え、これも?」という写真がぞろぞろと。どれも素敵で、どれもどこか怖かった。なんだろう、怖いっていう感じ。開期中にまた行きたい。

【追記】会期が12/27まで延長されました。元の期間中には再訪できなかったので、これは嬉しい!(詳細は公式サイトでご確認ください。)

>>> Gallery 916
>>> 写真にドキドキし続けている。写真家・上田義彦さんの35年。 - ほぼ日刊イトイ新聞


スー・ブラックウェル Dwelling すみか (2015/4/29-6/14、Pola Museum Annex)

計3回見ました。本から立ち上がってくる風景にうっとり。とても細かい作品で、じっくりいつまでも見てられる感じ。欲しくなってくるけどいくらするのかなー…。作者紹介の映像も流れていたんですが、ピルスナー・ウルケルの作品もあって、ふふっと笑ってしまいました(チェコのビールです)。

>>> POLA MUSEUM ANNEX



ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 (2015/3/21-6/28、Bunkamura ザ・ミュージアム)

二回目。金曜日は21時までやってるのが嬉しい!改めてポスターになってるフレスコ画が素敵でした。サヴォナローラがいなけりゃなぁ…もっと華やかな絵を描き続けてくれたのかなあ。それでもフィレンツエがフランスに攻め込まれたりしてる時代だから、変わらないかな。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



特集 鳥獣戯画と高山寺の近代 (2015/4/28-6/7、東京国立博物館)

企画展「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」は連日の混雑情報を見てあきらめてしまいました。で、企画展とは別に本館で展示されている模本を見に。模本は写真撮影OKでした。甲乙丙丁揃ってたし、甲巻は全場面展示。太っ腹でした。ポスターにも使われてた猫と蛙、かわいい。

>>> 東京国立博物館



ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画 (2015/5/19-6/28、千葉市美術館)
千葉市美術館開館20周年記念 歴代館長が選ぶ所蔵名品展(後期2015/5/19-6/26、千葉市美術館)


経済学者、もしドラのドラッカーです。実家に帰りがてら、母と。びっくりしました。ドラッカーの名前を出さなくても大丈夫なくらいのボリューム!でも掛け軸しかなかったのが印象的。飾れるスペースを意識して選んでたんですね。

所蔵名品展は、前期のうちに見に行くべきだった…(後期の間はドラッカー展がメインなため、展示数がかなり少なかったのです)

>>> 千葉市美術館



松園と華麗なる女性画家たち (2015/4/18-6/21、山種美術館)

松園は近寄るほどにその細やかさにぞくっとする。河鍋暁斎の娘、暁翠の作品があって驚いた。そして小倉遊亀と片岡球子は異彩を放ってた!

恒例の和菓子は、初ほたると夜長をいただきました。柚子あん、胡麻あんの練り切り。どっちもおいしかったけど、胡麻あんの方が好み。

>>> 山種美術館



虎屋文庫のお菓子な展示77 (2015/5/20-6/16、虎屋ギャラリー)

気になってたものの行ったことがなかった虎屋文庫へ。展示スペースは広くなく、広報スペースという感じではあったけど、内容は凝ってた。今回はこれまでの展示を振り返る回顧展。歴史との関連性とか、古い和菓子帳、注文帳とか、源氏物語の各場面ごとにあつらえられた和菓子とか、現代アートとのコラボとか!面白そうなものばかりで「うわー、これ見たかった!」と地団太踏んできました。

過去の展示の際の冊子をもらうことができました(在庫があったもののみ)。ありがとうございます。この展示の後はしばらく休館するようです。

>>> 虎屋文庫



「朝顔狗子図杉戸」展示 (2015/6/16-8/2、東京国立博物館・本館)

円山応挙の杉戸絵の展示。これは見てみたかったので、嬉しいです。応挙の仔犬は本当にかわいい!!他には、蘆雪がどれも良かった(好みでした)。「方広寺大仏殿炎上図」、「寒山拾得図屏風」(虎!!)、「雀図扇面」。屏風の間は「厳島遊楽図屏風」が楽しくて楽しくて。鹿を探すよね。

呉服商「大彦」の小袖コレクション、それと最近話題の刀剣・三日月宗近も見てきた。

>>> 東京国立博物館



鴨居玲 踊り候え (2015/5/30-7/20、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念(金沢生まれ)。作品だけでなく本人の写真があったんですけど、これがかっこよくて。ハンサムで、絵もうまくて世間的にも認められてて、恵まれてるなぁっていう風に見えるのに、描かれる自画像はなんともダーク。ダークサイド。東京ステーションギャラリーの赤レンガの壁がまた…相乗効果で、息が詰まるような、苦しい展示でした。でもまた見たいような。中毒性がある作品かもしれません。

>>> 東京ステーションギャラリー



スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。(2015/4/29-6/28、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー)

行った時は混んでたけど、まぁまぁ見ることができて面白かった。スター・ウォーズを題材としたアート作品があってそれはそれで面白かったけど、衣装とか小物とかの方がわくわくしたなー。とはいえ入ってすぐのところが一番興奮しましたが。

>>> 六本木ヒルズ 東京シティビュー



高橋コレクション展 ミラー・ニューロン (2015/4/18-6/28、東京オペラシティ アートギャラリー)

日本の現代アート盛り盛り。個人コレクションとは思えない物量と幅広さにびっくり!現代アートはちょっと苦手だったんですが、魅力的というか欲しくなる作品が多くて(買えないけど)、苦手意識が少し減りました。出てから「これが全部一個人のものだと思うとムカついてきた」と言ってた人がいて、そう思うくらいいい作品が揃ってたなと、改めて。それにしても個人コレクションは所有欲を刺激されるなー。

作品自体の質量もなんだけど、現代の収集家の活動を垣間見るというか。この人に購入されることが日本の芸術家たちにとって一つの基準になってるのかも…なんて思ったりしました。

>>> 東京オペラシティ アートギャラリー



着想のマエストロ 乾山見参! (2015/5/27-7/20、サントリー美術館)

尾形光琳の弟で、陶芸家の乾山。今年は琳派関連の展示が多いのでそこでもよく作品を見かけますが、かわいいなーぐらいの気持ちでいたら大間違いだった。いや、かわいいんだけど。

「うつわを絵で飾るのではなく、絵をうつわとする」という解説に納得。形はパッと見ぼてっとしていたりするのだけど、絵と一体化していていくつも見て行くうちにゾワゾワしてきて、「うわぁ、変態だこの人!」と思ってしまいました。(褒めてるつもり)

>>> サントリー美術館
 
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# by marinji | 2015-07-23 22:30 | 美術展・博物展のはなし  

ワシントン/スー・ブラックウェル/若冲蕪村/マグリット/片岡球子/光琳デザイン/ルーヴル

2015年5月に見た美術展等。

投稿しないままだいぶ時間が経ってしまっているので、とりあえず、行った時のメモ書きから。

5月は後半とある理由でまったく行けなくなったので「あまり行かなかったなー」と思っていたんだけど、振り返ったら前半にけっこう行ってた。そういえば17日終わりの企画展が多かったんだった。


ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 (2015/2/7-5/24、三菱一号館美術館)

今回のは個人コレクターから寄贈された作品が中心で、有名な画家たちの小さいサイズの作品が多かったんですが、「こういうのも描いてたんだー」という新鮮さがあって面白かったです。穏やかな絵が多かったな。小さい作品が多かったので、自分が買うなら…という妄想も膨らませやすく。ルドンの風景画とか、欲しい。それぞれの作品の説明に元が誰のコレクションなのか(誰からの寄贈なのか)が載っているので、自分の趣味が誰と近いのかを見ていくという楽しみも。私は今回企画展の説明として取り上げられている女性コレクター・エイルサよりも、弟夫婦の方が相性が良さそうでした。

>>> 三菱一号館美術館



スー・ブラックウェル「Dwelling すみか」 (2015/4/29-6/14、Pola Museum Annex)

ブック・スカルプチャー(本を素材とした彫刻) というスタイルなのだそうです。ため息出ました。上から、横から、下からといろんな角度から眺めて、またため息。影さえも幻想的。

>>> POLA MUSEUM ANNEX



生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

3回目。3回目は若冲の「白象群獣図」を見に。想像より小さかった。その分丁寧に描かれている印象。個人蔵ですか!うらやましい。色もシックで落ち着いてて。ところで、象は見たことあったんですかね。もちろん本物そっくりに描かなくてもいいわけなんですが、口元がどれも気になって。

>>> サントリー美術館


マグリット展 (2015/3/25-6/29、国立新美術館)

そこそこ混んでたけど、それでもわりと見易かった。「マグリットだねぇ」っていう作品はもちろんのこと、「あら、こういうのも描いてたの」っていう作風のものもあり、興味深い展示でした。印象派ぽいタッチで絵本みたいな絵は意外だったなー。

見た後は、ベルオーブ六本木へ。マグリットにちなんだメニューから、「心の琴線」(マグリット展では展示無し)に見立てたサラダをいただきました。雲代わりの白いふわふわなドレッシングが素敵でした!今の季節らしい爽やかな味わいでおいしかったです。

>>> 国立新美術館



生誕110年 片岡球子展 (2015/4/7-5/17、東京国立近代美術館)

思ってたより人が多かった!熱気にあふれてました。説明に制作時の年齢が書かれていたんだけど、でかくて力強い作品が描かれたのが84歳とかで、もう、びっくり。いやーすごい。

「大阪万博1970 デザインプロジェクト」(2015/3/20-5/17)は万博が始まる前のシンボルマークやポスターのデザイン募集から、会場の案内役のユニフォームなど、様々なデザインが興味深かったんだけど、やっぱり、太陽の塔がすごい。

MOMATコレクション(所蔵品展示、2015/3/7-5/17)、今回かなり充実?片岡球子の面構えシリーズにちなんで肖像画特集とか、また、女性画家特集とか。山種で上村松園展やってるはずなのにこっちでも上村松園を3点展示してたり!

>>> 東京国立近代美術館



燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)

根津の光琳、二回目。尾形光琳の国宝金屏風揃いぶみなだけあって、激混み。でも夜間展示の時間帯に行ったからまだマシだった方?そして閉館時間直前には、みんなまた屏風の前に戻ってくる。混雑は好きじゃないけど、今回は、みんなで同じ思いを共有してるみたいな仲間みたいな感じもあってちょっと面白かった。

>>> 根津美術館



ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 (2015/2/21-6/1、国立新美術館)

激混みで警戒していた美術展です。金曜の夜間展示で行ったら、前半は空いてて「やったー!」と思いました。でも後半は最後まで人が残ってた。さすが。けどわりと快適に見ることができました。ルーヴルといえばっていう大作は来ていなかったと思うけど、見てみたかった作品のいくつかは見ることができたし、ティツィアーノ、フェルメールもあったし、風俗画っていうことでフランドル、オランダぽいところからちょこちょこあって、俺得的なセレクト。井出洋一郎さんの本を読み返したら、ルーヴルにブリューゲルは一作しかないと書いてあって、それが来てたというのも嬉しい。

なんといってもマセイス!「金貸しとその妻」は見れば見るほど、描かれているそれぞれの素材の質感にびっくりするし、全体のバランスみたいなところでも引き込まれるし、ずーっと見ていられる。扉の奥の人影にはすぐ気がついたけど、鏡の中の人にはなかなか気がつかなくて、気付いた時はびっくりした。空間が急に広がった気がして。とにかくすばらしくてぞっとする!Bunkamuraのボッティチェリ展で同じ構図で別の画家の作品がありましたが、Bunkamuraの図録の解説によると元々のオリジナルはファン・エイクらしい。

そういえば、コローが良かったな。風景画、女性、女性のいるアトリエ(三菱一号館のワシントンギャラリー展にも)、とそれぞれにあの冷たいというか静かな感じがあって。地味なんだけど、じわじわと良いと思う。

>>> 国立新美術館
 

★ おまけ。 【各展覧会のポスター・看板など】
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# by marinji | 2015-07-22 23:21 | 美術展・博物展のはなし