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[美術展] カラヴァッジョ/国芳国貞/川端康成/マンショ/ルノワール

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2016年6月に見た美術展等。これから毎月、一年前の美術展を振り返ってみようかと。まぁ更新が止まってしまってただけなんですけど、ちょうど一年経ったのでそれでいいかなと。それと別に今年分も投稿できればいいんですが。はてさて。


カラヴァッジョ展 (2016/3/1-6/12、国立西洋美術館)

二回目。確か最後二週間は平日も夜間展示してくれて、終了間近にしてはかなり空いている状態で見ることができました。ありがたい!

間近で見るカラヴァッジョの作品、うまかった。うっとりするぐらいうまかった。ただうまいというより、ぐっと引き込まれる。そして影響を受けた他の画家たちの作品を通して、多くの画家たちが魅了されたのはもちろん、きっと世間でもとても人気があったんだろうなと感じました。過去に"カラヴァッジョ"という一人の画家がいたことが実感できる、面白い構成でした。

わりと有名な絵が来てましたよね。看板になってた「バッカス」(ウフィッツィ美術館)だけじゃなく、「トカゲに噛まれる少年」(ロベルト・ロンギ美術史財団)、「果物籠を持つ少年」(ボルゲーゼ美術館)、「エマオの晩餐」(ブレラ絵画館)、それから個人蔵の「メドゥーサ」。それに真筆と認定された「法悦のマグダラのマリア」も。見応えありました。

>>> 国立西洋美術館



ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳・わたしの国貞 (2016/3/19-6/5、Bunkamuraザ・ミュージアム)

人気の国芳。うわーっとびっくりするような構図、目を引きます。で、今回は幕末に国芳と人気を二分したという国貞も。正直言ってこの時初めてきちんとみましたが、これがまたよかった。比べることで見えてくるものもありますね。

>>>Bunkamuraザ・ミュージアム



川端康成コレクション 伝統とモダニズム (2016/4/23-6/19、東京ステーションギャラリー)

コレクションの数々も面白かったし川端康成の本の装丁の原画も素敵だったけど、川端康成が書いた手紙と他の作家が川端康成宛に書いた手紙の数々がとにかく面白かった。単純にこんな字を書く人なのねというのもあるし、文章を書くことを生業としている人たちが書く手紙というのが面白くて。
 
特に川端康成が若い頃に書いたラブレターと、太宰治から届いた第一回芥川賞落選の恨み節&懇願みたいのが味わい深かったです。ラブレターは書いたものの投函はしなかったそうですが、それが数十年後に展示されて私なんかが読めちゃって、図録にも収録されちゃうなんて。恐ろしい。いやもう、本当に。

>>> 東京ステーションギャラリー



新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像 (2016/5/17-7/10、東京国立博物館・本館)

さてこれも日伊国交樹立150周年記念。なんと東博にもその波が。イタリア強いな!

それはさておき、伊東マンショ。天正遣欧少年使節としてイタリアにたどり着いたのは1585年。レオナルド・ダ・ヴィンチもミケランジェロもラファエロもティツイアーノも亡くなってますが、まだまだ数十年しか経っていない時代。そしてマンショの肖像画を描いたのはティントレットの息子(ドメニコ・ティントレット)。なんとうらやましい!!もちろんうらやましいだけじゃない人生であることは知ってますが。それにしてもドメニコ・ティントレットとは、歓迎されたてたんだなー。描かれたマンショは少し西欧人ぽい顔立ちでした。

根付のコレクション展示もあり、落花生の根付が好き。


>>> 東京国立博物館



ルノワール展 オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 (2016/4/27-8/22、国立新美術館)

これはやっぱり、看板にもなってるムーランドラギャレットがすごかったです。正直言って、「本物は違う!」みたいなことは残念ながら私はあまり分からないんですが、その作品のサイズを体感できるということはけっこう面白くて、それを特に感じた作品でした。想像より大きくて、目の前に広がる景色のようで。絵の中からこちらを見ている人物とは目が合って知り合いのような気分になるし、絵と自分の間に立ってる人の後ろ姿は絵の一部のように見えてくるし。絵と風景の境界が分からなくなる感じで、この大きさも重要な作品なんだろうなと思いました。

>>> 国立新美術館


*写真は東博の所蔵品展で展示されていた酒井抱一「四季花鳥図巻 巻上」。紫陽花が描かれていました。
  
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by marinji | 2017-06-25 14:27 | 美術展・博物展のはなし