<   2015年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 

若冲蕪村/ブリヂストン/動物絵画/光琳/ピカソと20世紀/ダブルインパクト/インド仏/細見琳派

2015年4月に見た美術展等。

それぞれ濃くて面白かった!春は安土桃山~江戸時代の絵画の企画展が充実してる気がします。そしてルーヴル、マグリットはまだ行けず。東博の鳥獣戯画も始まりましたが…いつ行くかなー。


生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

2回目。大混雑。とりあえず野菜の涅槃図を見収めに。掛け替えが多いので、できるだけ多く見ようと思うと大変です。図録は買うのを躊躇する厚さ。(なので買ってない)

>>> サントリー美術館



ベスト・オブ・ザ・ベスト (2015/1/31-5/17、ブリヂストン美術館)

5/18からビル工事のため数年にわたり休館するというブリヂストン美術館。休館前最後の展示は、久留米の石橋美術館で展示している作品もあわせた石橋財団コレクションの所蔵品ベスト。なので東京で展示していなかった青木繁の「海の幸」も見ることができた!あの、未完っぽい感じ、荒々しい感じ、すごいですね。『日本美術応援団』にも描かれてたけど、実物は思ってたより大きくないんですね。よい体験でした。

ルノワール、モネ、マネ、セザンヌも盛り盛り。そして私はブリヂストンというとカイユボットとザオ・ウーキー。どちらもここで見て知りました。休館前にもう一回行けるかな。

>>> ブリヂストン美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

2回目。個人所蔵の作品を広く集めてくれるのが府中市美術館の江戸絵画展の特徴で、他ではあまり見かけないけどなんかいいなぁっていう画家に出会えるのが面白い。そして、個人蔵って、いつ頃いくらで買ったのかなーとか保管どうしてるのかなーとか考えてしまいます。

後期は応挙のうさぎの絵が身もだえする可愛らしさでした。それから柴田是真の「滝図」。枠からはみ出して描かれる滝の勢いと面白さ。それと片山楊谷「竹虎図屏風」、もふもふじゃなくてチクチクな毛並みの虎、チェシャ猫みたいでこれまた可愛かった。

>>> 府中市美術館



燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)

尾形光琳300年忌記念特別展。尾形光琳の国宝金屏風そろい踏み。さらに槇楓図屏風、伝俵屋宗達「蔦の細道図屏風」もあって、もうお腹いっぱいです。本当にもう…はい…ありがとうございます。庭園の花はまだまだでした。

「蔦の細道図屏風」が一番好き。とにかく金が綺麗。そしてあのデザイン。吸い込まれる。今回初めて見た「紅白梅図屏風」は、重厚なイメージを持っていたのだけど、意外に可愛い。まわりの縁取りも透かし模様が入っていたりして。とにかく華やかで、女性向けに作られたものじゃないかしらと思いました。知らんけど。「燕子花図屏風」のパキッとした感じは男性向けかなぁ。謡本も新鮮でした。紅白~の川の流れ(模様)は、光悦からなのね。

また行きたいけど、けっこう混んでるので、行ってもちゃんと見れるかどうか。5月の夜間展示に行ってみようかな。終了間際だからこれまた混んでそうだけど。

>>> 根津美術館



ピカソと20世紀美術 富山県立近代美術館コレクションから (2015/3/21-5/17、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念。ピカソには今のところ思い入れが無くてノーマークだった企画展なんですが、デルヴォーが出ていたので。会社帰りに駆け込みました。20世紀美術ということで、”現代”の少し前のアートがいっぱい。ああ、このへんまでは”アート”として捉えられるな(自分が)と改めて思いました。価値のありそうなもの、というか。少し時間が経っているのが大きいのかもしれない。

ピカソは、やっぱり、自分は欲しくなる絵では無いなと思った。相性が悪いというか。で、ピカソ中心の3階の展示よりも、2階の赤レンガの壁での展示が良かった(好み)!赤レンガは洋館というよりガレージな感じで、近現代のアートに思いの外合う。赤レンガにかかったデルヴォー、ウォーホルは新鮮で、とても魅力的。デルヴォー「夜汽車」はもう、安心安定の素敵な変態ぶり。変態なんだけど、上品。夜のムードがいい。

それから、ルオーが良いなと思い始めました。今まであまりピンと来なかったんだけど。いろいろな展示で少しずつ見続けたら、なんとなく分かってきたというか、響いてきたというか。そんなこんなでなかなか良かったです。

>>> 東京ステーションギャラリー



ダブル・インパクト 明治ニッポンの美 (2015/4/4-5/17、東京藝術大学大学美術館)

チラシ・看板があれだったので…行かなくてもいいかなと思ってたんですが、行ってみたら面白かった。開国以降の、日本での西洋からのインパクト、西洋での日本からのインパクト、でダブル・インパクト。展示品はボストン美術館からと藝大から。河鍋暁斎と柴田是真の作品があったのが嬉しかった!高橋由一も(鮭も見たかったー)。そんなわけで前半(3階)の展示の方が好きです。後半は私はあまり…みんな真面目そうというか…。

図録が小さめで1600円程度で解説が充実していてよかったです。歴史の勉強にもなる感じ。

>>> 東京藝術大学大学美術館


さて、もう一展ぐらい行けるかな?
→2展行けました。以下、追記。


コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 (2015/3/17-5/17、東京国立博物館・表慶館)

音声ガイドが塩田真弓さんメイン、特別出演:みうらじゅん&いとうせいこうで、すばらしかったです。表慶館での展示でした。これがまた良かった!

仏像というと木のイメージが強かったので石像だったのが新鮮でした。しかも石でこの表現ができるのか…と音声ガイドを聞きながらうっとりため息。

鳥獣戯画については、企画展の展示とは別に本館で模本の展示がありました。写しではあるけど、絵巻物なのでストレス無く横にすーっと流れて見て行けるのは嬉しい(空いてるので)。

>>> 東京国立博物館



琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき -宗達・光琳・抱一・雪佳- (2015/4/29-5/11、日本橋高島屋8階展示ホール)

京都の美術館からなので京都の画家が中心かと思ったら意外に江戸琳派の作品が豊富だった。鈴木其一好きなので嬉しい。そして鈴木其一の作品がよかった。うっとりため息。特に藤の花。

デパート内での展示ですが、けっこうなボリュームで満足です。細見美術館、行ってみたい。

>>> 日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊 等

★ おまけ。 【各展覧会のポスター・看板など】
[PR]

by marinji | 2015-04-29 13:08 | 美術展・博物展のはなし  

檜図/新印象派/アートフェア/グエルチーノ/動物絵画/ボッティチェリ/若冲蕪村/おいしい東北/NM3

2015年3月に見た美術展等。

3月はルーヴル展が始まりまして。そこに人が流れているのか、上野の西洋画二展は思いの外空いていて見やすかった!(単純に内容がメジャーじゃないから?) 月末にはマグリット展も始まり、気になっているものの大型のがいっぱい始まると一旦すべてどうでもよくなるという…悪い癖です。見に行くことができた展示はそれぞれ当たりでした。


国宝 檜図屏風 展示 (2015/2/17-3/15、東京国立博物館)

さすが長谷川等伯、安定の混みっぷり。人気ですね。修理後の公開ということで、色が鮮やかでした。といっても前の状態は見てないので比べてはいないのですが。修理では、8曲1隻だったものを4曲1双にしたそうです(真ん中で分けた)。分けることによってむしろ自然につながって見える、というのが面白い。というかそういう手の加え方もするのね、今からでも。びっくりだ。(企画展ではなく、本館国宝室での作品展示)

>>> 東京国立博物館



新印象派―光と色のドラマ (2015/1/24-3/29、東京都美術館)

ずっと点描画が続くので飽きるかと思ってたけどそんなこともなく画家ごとに個性が出て面白かった。フランスから影響を受けたベルギーの画家の作品もあったり。それがまた独特で面白く。スーラとシニャックだけじゃないんですね。初めて見たアンリ=エドモン・クロス、幻想的で好き。また、点描が面描になって、マティスにつながっていくのはなるほどでした。

出たところにあったレゴ、写真に撮るとレゴの凸凹も薄れるので、ぐっと絵に近くなってびっくりしました。元が点描画だからけっこう再現できるのね。

>>> 東京都美術館



アートフェア東京 (2015/3/20-3/22、東京国際フォーラム展示ホール)

サントリー美術館の年パスで入れることに気がついて、行ってみました。ざっくり言うと、画廊フェス? 画廊・ギャラリーのブースの数にも驚いたけど、現在実際に作品が取引されてる作家ってこんなにいるんだなということにも改めてびっくり。それぞれどこかに需要があるわけで。値段がついているというのも、改めて、面白かった。今回はざーっと駆け足でまわってしまったけど、来年また行けたら、じっくり時間を取って見てまわりたいです。

>>> アートフェア東京
>>> 東京国際フォーラム



グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家 (2015/3/3-5/31、国立西洋美術館)、常設 「聖プラクセディス」

とにかく大きな作品が多くて大迫力で大満足!チラシでは聖母の絵が使われていたので、ムリーリョみたいな聖母の画家かと思ってたんだけど、どちらかというと父性ですね。父なる神。聖霊を表す鳩がばびゅーん!と飛んでくる感じが好き。震災によって元々の美術館で展示できない状態というのは切ないことですが、日本で大作を見ることができたことは純粋に喜びたいと思います。グイド・レーニとの比較も面白かった。また、西美の所蔵作品の中にもグエルチーノの作品があるというのが嬉しい。この企画展が終わっても見に行ける!

それから、常設展示に加えられた”ヨハネス・フェルメールに帰属”の「聖プラクセディス」。昨年ロンドンでフェルメール作として競売にかけられたもので、それが国立西洋美術館に寄託されたのだそう。フェルメール作かどうかは意見が分かれているために”帰属”なのだけど、それでも西美の常設展示で見ることができるなんて嬉しい。女性の表情はかわいらしく、色は鮮やか・華やかで、素敵な絵でした。常設展示はだいたいいつも空いてるので、また見に行こうと思います。

>>> 国立西洋美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

恒例の春の江戸絵画展、前期。もふもふな虎の絵になごむ。平日に行ったということもあってガラガラの状態で見られました。でも、後期は子供たちで賑わってる状態で見てみたいな。これはそれも楽しそう。

二年前の「かわいい江戸絵画」と若干かぶってますが、それはそれで個人蔵の作品を広く集めている展示なので、また見ることができたのを嬉しく思います。それにしても江戸の動物絵画というと森狙仙が強いですね。猿いっぱい。その次が丸山応挙でしょうか。岸駒は意外と少なかったな。若冲、蕪村の作品もあり、サントリー美術館の展示とあわせるとこの春はこの二人の作品が数多く展示されてるんですね。

上田公長「芭蕉涅槃図」が素敵でした。松尾芭蕉の涅槃図なんだけど、芭蕉が俳句に詠んだ蝉や蛙や馬などの動物が来てくれてるんです。これまたサントリーの若冲の涅槃図と併せて見たい作品。

>>> 府中市美術館



ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 (2015/3/21-6/28、Bunkamura ザ・ミュージアム)

府中からはしご。ボッティチェリは都美のウフィッツィ展でも見たしなーなんて少し思ってたんですが、ごめんなさい、良かったです(好みです)! できればもう一回見たい。あと塩野七生の「神の代理人」のサヴォナローラのところを読み直したい。サヴォナローラのことをサルヴォナーラと言っていたあの子は今も元気だろうか。

全部がボッティチェリ作品というわけではないんですが、当時の流行りとか生活みたいなものが伝わってくる展示でした。ボッティチェリ作品もどでかいフレスコ画に感激です。もう一回行きたいなー。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

とにかくすごいボリューム!よく集めたなー。展示替えも多いので、年パスの本領発揮です。3月はメンバーズ内覧会に行ったので快適だった!4月の日曜日にも行きましたが、かなり混んでますね、今回。

何はともあれ、若冲の野菜の涅槃図を見ることができて感激です!あとは「糸瓜群虫図」も!蕪村は「山水図屏風」の青く澄み渡る空気にうっとりしました。

この二人、同じ年の生まれで京都で住んでいた場所も近かったそう。作品を見る限り、私の目では、あまり関連性は見えず。それがまた、同時代・同世代で近くに住んでても別々なんだなーということがよく分かって面白かったです。そうえいば、若冲はカラフルな絵も多いはずですが、今回は蕪村に合わせたのか墨(黒)の作品が多かったですね。「白象群獣図」が出てからまだ行ってないので、また行かないと。

>>> サントリー美術館



おいしい東北 パッケージデザイン展 in TOKYO (2015/3/6-3/29、東京ミッドタウン・デザインハブ)

ミッドタウン内ではしご。東北のいくつかの製品についてパッケージデザインを募集して、集まった作品たちと入選した作品が展示されてました。入選しなかった作品も展示されているのが面白い。また、製品、という縛りが面白い。そのデザインを再現するためのコストであるとか、このデザインで買おうと思うだろうかというような。

>>> Tokyo Midtown Design Hub 東京ミッドタウン・デザインハブ



【映画】ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密

今回は大英博物館が舞台になっているということで見に行ってみました。基本の設定は変わらずベースはNYの博物館で、とある理由で大英に遠征するという筋書き。イギリスといえばのアーサー王の話など組み込みつつ、大英にあるアジア系の収蔵品が動き出す姿もあって、新鮮でした。行ったことがある場所が舞台になるのって面白い。でも映画用の設定?と思われる部屋もいくつかありましたね。それもまた面白かったです。

>>> 映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』オフィシャルサイト
 

★ おまけ。【各展覧会のポスター・看板など】
[PR]

by marinji | 2015-04-28 22:20 | 美術展・博物展のはなし  

Remix/THE 琳派/幻想絶佳/チームラボ/原点回帰/花と鳥の万華鏡/仁阿弥道八/ナショナル・ギャラリー

2015年2月に見た美術展等。

「今月は見すぎたな」と感じていたんですが、こうやって並べてみるとそうでもない気がしました。自分の適量はどれぐらいだろう。


Remix !! new works×collection (2015/1/13-2/7、不忍画廊)

展示は、不忍画廊さんの趣味というか、全体像みたいなものが見えた気がしました。山田純嗣さんの作品が目当てでしたが、高松次郎さんの作品(版画)もあったり、他の人の作品もそれぞれ興味深かったです。

それにしても危なかった!山田純嗣さんの作品を買いそうになりました。買わされそうになったんじゃなく、衝動買いで。素敵な作品だったし、サイズもちょうどよかったし、値段も出せる額だったし…(一桁勘違いしてるような気もして怖いんだけど)、当然他の人に買われてしまえばもう買えなくなるのだし。今でもまだ気にはなっていて、欲しいのは確かなんだけど、うちには一枚か二枚ぐらいしか置けないからなあと思うと。買うなら買うでもう少し作品を吟味したいとも思いますし。何より、心の準備が。この時の作品はもう無いだろうけど、そのうち何か買うような気はしてます。悩んでるうちに買えない額になる気がするから気をつけないとねー。

>>> 不忍画廊
>>> Junji Yamada
>>> Park Hotel Tokyo Artist Room no.12「山水」山田純嗣 ←2015年3月に完成!泊まりたい!



THE 琳派 -極めつきの畠山コレクション- (2015/1/17-3/15、畠山記念館)

琳派400年ってことで、琳派関連のものは片っ端から見てやろうと思ってまして(近場なら)。昨年末の古画降臨から、岡田美術館所蔵 琳派名品展と来て、これです。畠山記念館、気になってはいたんだけど茶道具中心なので今までは来たことがなく、今回が初。軽く道に迷いましたが、五反田から徒歩10分なら行きやすいなー。勝手にもっと遠いと思って敬遠してました。

広い庭園にまずびっくり。さらに記念館の建物の中に茶室が。畳に座って作品を見るスペースがあるのはいいですね!贅沢な体験。展示替えの多い企画展でしたが、私が行ったのは2/7で、中期といったところでしょうか。酒井抱一「風神雷神図」、鈴木其一「向日葵図」、本阿弥光悦「赤楽茶碗 銘 李白」などがありました。あと、全期間展示の本阿弥光悦「赤楽茶碗 銘 雪峯」、尾形乾山作品など。”岡田美術館所蔵 琳派名品展”でも思ったけど、尾形乾山いいなぁ。好み。焼き物はもちろん、絵がやっぱり好き。絵(書画)として名作・大作っていうのは兄の光琳の方だけど、乾山のはそばに置いておきたい感じ。

展示替え後にまた行こうと思ってたんですが、行きそびれました。無念。

>>> 畠山記念館



幻想絶佳:アール・デコと古典主義 (2015/1/17-4/7、東京都庭園美術館)

幻のロシアの絵本1920-1930年代展』以来。また行きたいなーと思った時には休館していました。昨年末にやっとリニューアルオープンして、今回やっと再訪。

ここはやっぱり建物(旧朝香宮邸)がいい。その紹介のような展示でした。この部屋に飾るならこういう作品かなっていう展示。そしてその作品を見ているうちに元々の部屋の装飾にも目が向かいます。壁紙や照明や絨毯や天井や家具や……はー、うっとり。うっとりです。

そして新館のギャラリー。こちらは何も無い真っ白な部屋で、いかにも展示室!なムード。現代アートもいけそうです。で、今回展示されてた作品たちが…なんというか。どれもこれも一風変わってて、くどい。いや、くどいって言い方悪いけど。特に今回チラシにも使用されているウジェーヌ・ロベール・プゲオン「蛇」。ぱっと見、色が鮮やかで華やかで幻想的なんだけど。じっと見て行くと、黒い服を羽織って振り返ってる人の顔が妙に怖いし、中央の女性も足の色味は妙に暗いし、後ろの女性も変なポーズだし、馬も白く輝いて綺麗なんだけど躍動感ありすぎっつーか肉々しいっつーか。とにかく目が離せない、けど目を逸らしたくもなる、不思議な感情を抱く作品でした。機会があれば他の作品も見てみたいです。

二展見たような感覚でした。面白かった。男女ペアで見に来てる人が多かった気がします。デートコースなのかな。

>>> 東京都庭園美術館



チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 (2014/11/29-2015/5/10、日本科学未来館)

板野サーカス!!(声に出して読みたい日本語)

「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 -Light in Dark」という映像作品の、一羽のカラスがひゅーっと駆け抜けてその後ろから何羽ものカラスが追いかけて縦横無尽に宙を舞うさま、それを同じ高速スピードで追うという視点からのカメラワーク。一羽目のカラスは戦闘機、追いかけるはミサイル群か敵の戦闘機か…そう置き換えると確かに私はこれを知ってる。作品の説明を読むと”板野サーカス”へのオマージュだと。私はこの言葉を知らなかったんだけど、それでもこの表現は知っていて、そのことに驚かされました。西洋画でいう遠近法のように、これもまた、空間の表現手法だったんだな。この作品、とにかく好きで見続けて気持ち悪くなりました。(見過ぎ)

目当てだった「Nirvana」もよかったなー。伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしたデジタルアート。動物が動く、というだけでもびっくりなのだけど、一面金色の世界から、徐々に姿を現して色を得て行く姿がなんともいえず感動的だった。魂を得ていくかのようで。そしてまた金色の世界に消えて、溶け込んでいく。洛中洛外図みたいなのもよかった(「花と屍 剥落 十二幅対」)。踊りながら崩れていくのか。字を触るやつは、デジタルなのに温かみがあって、その発想が素敵だ(「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」)。

後半の『学ぶ!未来の遊園地』パートも楽しかった。子供いっぱい!みんな楽しそうだったなー。3/1までだったのが5/10までに延長されたのも納得。

>>> 日本科学未来館
>>> YouTube : TEAMLABNET [動画]



山本基展 原点回帰 (2015/1/30-3/1、POLA MUSEUM ANNEX)

チラシで見て気になっていて、場所を確認してみたら行きやすい場所だったので行ってみました(銀座一丁目駅七番出口すぐ!)。会場は仕切り無しの一部屋のみで、その床に白い線のみでレースの柄のような潮の渦のような模様が。しゃがんで少し近づいてじーっと見てみると、白い線は細かい粒々。塩です。先に知ってはいたけれど、見てみて純粋に驚きました。

写真撮影OKなんですが、画面上で全体から部分を切り取って見ていくとまた様々な表情が見えてきます。それからまた全体で見ても表情が変わる。面白い。これの前の二展が濃くて飽和状態だったんですが、これを見ているうちに頭の中が整理されていきました。海みたい…なのかな。いや、でも違うかな。

窓から自然光が入るようになっていたので、どう変わるのか気になって夜にも行きました。窓の外のネオン(電飾)がくるくると変わって、キラキラに。夜は暗く落ち着くのかと思っていたけど、違うのね。そしてやっぱり潮のようであり、台風の雲のようでもある。床に座ってお酒が飲めたらいいのにと思った。飲みながら静かに眺めたい。しみじみと。塩をおつまみにしたいわけじゃなくてね!

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> MOTOI YAMAMOTO



花と鳥の万華鏡 -春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥- (2015/2/11-4/12、山種美術館)

上村松篁作品が目当てで行きました。一年前が『百花繚乱』だったので、被ってる作品もけっこうありました。鈴木其一「四季花鳥図」、荒木十畝「四季花鳥」など、また見たかったので嬉しい!速水御舟の写生帖もよかったな。ささっと描いた感じの薔薇が綺麗だったなぁ。川端龍子の「牡丹」は生きてるみたいなざわざわ感。

鳥は、竹内栖鳳はやっぱりうまいなーと思う。あのリアルに肌触りを想像できる感じ。上村松篁の鳥はリアルではないんだけど、それでもそこにいる感じがして、ずーっと眺めていたくなる。大作の「白孔雀」もよかったけど、「竹雪」がよかったな!竹の葉に積もった雪、その奥にいる鳥。雪の中の鳥の、その寒さにうずくまる感じと、でもたっぷりした羽でそこまで寒くはないのかなっていう感じと。好きだなー。雪の中の鳥っていうシチュエーションが好きなのかも。

恒例の和菓子は、富貴草と春の予感をいただきました。富貴草、白い花(お菓子)なんだけど、中から鮮やかで爽やかな緑色の柚子餡が出てきてびっくり!

>>> 山種美術館



天才陶工 仁阿弥道八 (2014/12/20-2015/3/1、サントリー美術館)

年末にささっと見たんだんだけど、あまり強い印象が残らなかったのでもう一回。こういう時に年パスは便利。改めて、うまい人ですね。そうそう、今まで仁阿弥道八の作品は見たことが無いと思っていたけど、「黒楽鶴亀文茶碗」を見て思い出しました。東博で見てなんかいいなって思っていた茶碗。そうかー、これの人だったか。

>>> サントリー美術館



【映画】 ナショナル・ギャラリー 英国の至宝 (2015/1/17-3/6、Bunkamura ル・シネマ)

映画ですが美術絡みということでここに感想を。

映画としての明確なストーリーは無く、またナレーションも無いドキュメンタリー。睡眠不足な状態で見てしまったこともあって、淡々とした展開に眠くなってしまいましたが…それでも面白かったです。日々を覗き見る感じで。ギャラリー・トーク、多いんですねぇ。床に座って聞く感じ、外国っぽい!そのトークのひとつひとつが面白かった。あと、予算の心配があるんだなーというのが意外だった。入場料無料なのは知ってるけど、寄付金の箱もあるしショップでも売り上げもあるだろうし企画展は有料だろうし。というか、無料にできるぐらい十分国からお金が出てるもんだと思ってたので。それからレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行列ができてたのも驚いた。だって、持ってるじゃない。常設で展示されてるじゃない。もちろん他の作品も借りてきての企画展だということは分かるけど。それに、パリ(ルーヴル)だって近いじゃない。それでも並ぶのね。

とにかく、これという一つの筋があるわけではなくて、ナショナル・ギャラリーの毎日を、舞台裏も舞台上もあわせて見ることができるという興味深い作品でした。

>>> Bunkamura ル・シネマ
>>> 映画『ナショナルギャラリー 英国の至宝』オフィシャルサイト
  
[PR]

by marinji | 2015-04-05 19:41 | 美術展・博物展のはなし