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レーピン展、レイモン・サヴィニャック展 (渋谷Bunkamura)

上野での美術展ハシゴの後に、渋谷Bunkamuraで見たもの二つ!

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Bunnkamura ザ・ミュージアムにて、国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展。ポスターになっている穏やかな絵が目当てではなくて、ビリビリと怖い「皇女ソフィア」が目当て。じっくりいっぱい見られて面白かった。ほどほどに空いてるので、間近で見て、少し離れて見て、座って見て・・・と好きに見れました。なんて贅沢。

絵を生で見る醍醐味は、絵の大きさを体験できることだと思うのです。生で見ないと分からない色味とか筆遣いとかもあるんだろうけど、そこまで分からない人(自分)でも、大きさは分かる。「皇女ソフィア」は絵のサイズも大きくて、ずしっと重くのしかかってくるものがありました。これが小さい絵だったらまた印象が違うと思うのです。見ることができてよかった。「思いがけなく」や「昨日の宴」も、その大きさ含めて、よかった。

レーピンはある瞬間を切り取るのがうまい人なんだなぁと思いました。それと、服、布がうまい。その布の表面的な質感だけじゃなくて、その服の下にあるはずの体が自然と想像できてしまうんです。ガリガリなんだろうな、とか。特に「思いがけなく」の靴底のペラッペラな感じは唸ってしまった。

イワン雷帝、ヴォルガの舟曳きも習作だけど見れたし、肖像画もよかったな。赤の入れ方が素敵で。あとはメンデレーエフ先生と帝国枢密院設立100周年記念の儀礼が見れたら言うこと無しだったけど、それは欲張りすぎだわな(特に後者はトレチャコフじゃなくてロシア美術館)。

10/8までやってます。私は2回見ましたが、もう1回ぐらい見に行きたい気もする。


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Bunkamura ギャラリーでやっていたので見てみたレイモン・サヴィニャック展。ちゃんと見たのは初めてだけど、好き。ポスター画家なんですね。チョコの絵は、見たことがある気がします。どの絵も可愛いのだけどそれだけじゃなく何かもう一言ある感じでいい。こちらは終了。


国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展 関連
>>> 開催概要&チケット情報 国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展 Bunkamura
>>> Bunkamura ザ・ミュージアム
>>> Tretyakov State Gallery

レイモン・サヴィニャック展 関連
>>> レイモン・サヴィニャック展 展覧会情報 ギャラリー
>>> Bunkamura ギャラリー
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by marinji | 2012-09-20 00:55 | 美術展・博物展のはなし  

マウリッツハイス美術館展、ベルリン国立美術館展 (上野)

いよいよ明日で終わりのフェルメール系、2展。今週はしごしてきました。

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「真珠の耳飾りの少女」が目玉のマウリッツハイス美術館展(東京都美術館)。平日午前でもこの混雑ぶり。中に入っても人、人、人。「真珠の耳飾りの少女」はしょうがないにしても他のちょっとした絵でも人垣が。こりゃ絵を見る環境じゃないなーと思ってしまって、ほとんど流し見してしまいました。いっそのことマウリッツハイスへ行ってしまいたくなったよ。

「真珠の耳飾りの少女」は見れたし、綺麗だったし、ビールグラスは買えたし、まぁいいか。

館内にレストラン2軒とカフェ1軒があってどちらかでお昼にしようかと考えていたんだけど、これまた激込み。特にマウリッツハイス展の特別ランチコースをやっているレストランは50分待ちと出ていて、こりゃ無理だと早々にあきらめて、次へ。


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ベルリン国立美術館展(国立西洋美術館)、こちらは同じくフェルメールで「真珠の首飾りの少女」、それとレンブラントの「ミネルヴァ」が目玉。待ち時間はマウリッツハイスよりは短く、10~20分。ただ中の人の量はあまり変わらず。こちらも人垣。展示数はこっちの方が多くて、ちょこちょこと見やすい状況のものも。大きなゴブラン織りのタペストリーがあったのは面白かったな。赤い色の入れ方が印象的だった。

国立西洋美術館は常設展があって、ベルリンのチケットでそちらも入れたので、見てみたら、これがよかった。ルーベンスっぽいヨルダーンスとか、ピーテル・ブリューゲル(父)の絵のピーテル・ブリューゲル(長男)版があったり。しかも人はまばらで、見やすい。今回一通り見たけど、また見に行きたいな。これは収穫!

お昼はこの後、上野駅構内で見つけた森香るBARで、森香るハイボールと白州フランク・ホットドック。これはこれでゆったりできてよかった。

しかしどっちも人が多かったなーというのが一番の感想です。同じ上野でやっているツタンカーメン展の方が人の入れ方がうまくて見やすかった。それはまた今度。


マウリッツハイス美術館展 関連
>>> asahi.com 朝日新聞社 - マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝
>>> 東京都美術館
>>> Mauritshuis, Het Koninklijk Kabinet van Schilderijen

ベルリン国立美術館展 関連
>>> 公式「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」
>>> 国立西洋美術館
>>> Staatliche Museen zu Berlin
  
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by marinji | 2012-09-16 23:01 | 美術展・博物展のはなし  

鍛える聖地、名画と読むイエス・キリストの物語、怖い絵 死と乙女篇、旅行者の朝食

最近読んだ本の感想。偶然にもすべて女性の作家でした。姉さん!って呼びたい人たち。

鍛える聖地 (幽BOOKS)

加門七海 / メディアファクトリー


帯に書いてある”パワーが欲しけりゃ、ここまで来い!”が素敵。七海さんの文章にぐいぐい引き込まれて、どの場所も行きたくなる。けど、大変そうだな~とも思う。それだけの思いをして得られるものがあるんだよなー。小学校の遠足で行った鋸山が載っていて嬉しかった。ほとんど覚えてないんだけどね。だからまた行きたくなった。でも何よりも神様にお供えするくだりが、酒飲み的には一番興味をそそられました。


名画と読むイエス・キリストの物語

中野 京子 / 大和書房


中野京子さんが綴るイエス・キリストの一生。宗教的な解釈ではなく、あくまでも、絵のテーマとしての物語。語り口がうまくて、すいすい読めてしまい、そして最後の終わり方にハッとさせられました。地図が載っているのもいろいろと想像しやすくてよかったです。ずいぶん長い距離を移動してるんだなーとか。物語に沿っていくつかの絵が差し込まれていますが、その絵についてのコメントは少なめ(コメント無しのものも)。それが少し物足りないけど、だからこそすっきりとまとまっているとも思います。「怖い絵」を読めばいいしね。(「怖い絵」に載っていない絵もありましたが)


怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

中野 京子 / 角川書店(角川グループパブリッシング)


「怖い絵3」の文庫版。表紙の絵と収録順が変わっていて、また2編追加されています。表紙の絵、イリヤ・レーピン「皇女ソフィア」は今、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで観ることができます(10/8まで)。改めて読んでも面白かった。文庫版は持ち歩きやすいのもいい。


旅行者の朝食 (文春文庫)

米原 万里 / 文藝春秋


イリヤ・レーピン展で買いました(ロシアつながりですね)。食べ物に関するエッセイ集。読んでると、米原さんはたぶんきっと本当に食べることが好きなんだろうなぁと思う。量も、質も。ロシアの食べ物の話も面白い。また、エリツィンが日本で何でも食べたというくだりは、その前の二人のロシア政治家の話からの流れで、おおーっと唸った。じゃがいもについての話もびっくりしたな。
 
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by marinji | 2012-09-10 00:09 | 本の日