カテゴリ:美術展・博物展のはなし( 88 )

 

(メモ)美術館の年間パスポートについて

今持っている年パス(◆)と、持ってないけど気になってる年パス(◇)の情報整理。


◆東京国立博物館 : 4,100円、常設(総合文化展)は無制限、特別展は1展1回ずつで6展分。常設オンリーなら1,500円。(→パスポート

◆東京国立近代美術館 : 5,000円、常設無制限、特別展は1展1回ずつ。工芸館と併用。国立美術館の常設にも入れる(国立西洋美術館の常設に入れる!)。常設のみなら1,000円(ただし他の国立美術館には使えない模様)。(→MOMAT サポーターズ

◆サントリー美術館 : 5,000円、入館無制限(企画展のみ、常設展なし)。同伴者1名まで無料。内覧会あり。アートフェア東京入場無料(2015年時点)。会報送付あり。(→メンバーズ・クラブ

◆千葉市美術館 : 入会金1,000円+年会費2,000円、企画展・所蔵作品展で無制限。同伴者3名まで無料。会報送付あり。(→友の会

◇府中市美術館:2,500円、企画展・所蔵作品展で無制限。会報送付あり。これは持っていたんだけど5月に期限が切れて今のところ更新してない。(→メンバーシップ

◇根津美術館 : 入会費3,000円+年会費8,000円、入場無制限、企画展ごとにチケット1枚配布。会報送付あり。(→根津倶楽部

◇東京ステーションギャラリー : 4,000円、入場無制限。(→パスポート

◇三菱一号館美術館 : 10,000円、入場無制限、同伴者1名無料、企画展ごとにチケット2枚配布。内覧会あり、会報送付あり。2016/12/1より制度が変わるそうで、募集人数2,000名まで。(→サポーター制度



他にもちょこちょこと特典があるけど、自分にとってそこまで重要でない情報は省略(ショップでの割引とか)。

東博は常設展のみのパスポートに変更してもいいかも。企画展は自分の好みとちょっと違うことが多かった。東近美も・・・これは西美に入れるのが便利で、西美にパスポートがあれば切ってもいいんだけど・・・無いんだよなー、西美。東近美の常設も好きだけど、竹橋なので、他に行く用事がなくて、「ちょっと寄って行くか」ってタイミングが無い。

サントリー美術館、千葉市美術館はとにかく安い。お得。展示内容も好みだし、これは継続。府中市は、家から遠いのもあって、春の江戸絵画以外は無理に行かなくてもいいかなー。

根津は、好きだから作りたいんだけど、ちょっと高いのと、場所的に寄りやすいところじゃないので、悩む。東京ステーションギャラリー、三菱一号館美術館は行きやすいので作ってもいいかも。特に東京ステーションギャラリー、安いし展示内容もけっこう好きなので。一号館は内容は好きなんだけど混むからなー。だからこそ年パスで何度も行くのがいいのかもしれないけど。

後はBunkamuraに年パスがあれば!展示量のちょうどよさ、レストラン(ドゥマゴ)含めて、Bunkamuraは好きなんです。ミュージアムだけでなくBunkamura全体用の倶楽部Bというものがあるみたいだけど、新規会員募集なしとのことで費用不明(→倶楽部B)。美術展は各企画展のチケット2枚配布なので、魅力的だなぁ。
  
  
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by marinji | 2015-09-06 13:24 | 美術展・博物展のはなし  

IMT/ガンダム/山田純嗣/うらめしや/絵の音/藤田美術館/WTCU/九谷焼/全生庵/龍頭観音/大河原邦男

2015年8月に見た美術展等。

暑いせいか、あまり行ってないかな。疲れた。でも行ったのはそれぞれ面白かったと思う。また後で追記します。(8/29,9/4追加しました


INTERMEDIATHEQUE インターメディアテク

東京駅前KITTEの中にあるミュージアム。日本郵便と東京大学総合研究博物館の協働運営施設だそうです。

東京駅の目の前、しかも無料!なんてこったい!KITTEは何度か入ったことがあるんだけど気付いてなかった。雑誌で目にして、その写真が「何これ素敵!」っていう感じで、でも実際行ってみたらどんなだろうと思って行ってみたら実際本当に素敵だった。大英博物館のRoom1みたい。

特に骨格標本がずらっと並ぶのは壮観でした。それが珍しくもなくよく食べる種類の魚の骨だったりしても面白いという不思議。

>>> INTERMEDIATHEQUE (JPタワー学術文化総合ミュージアム)



機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM(2015/7/18-9/27、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー)

いろいろ面白かったけど、とにかく安彦良和さんの原画がたくさんあって、その一枚一枚がバシッと決まってて、興奮。うっとりため息。決定稿より前のガンダムのデザインも面白かったなぁ。よく最終的にあのデザインに持って行けたね。(会場内、一部写真撮影可能)

>>> 森アーツセンターギャラリー
>>> 「機動戦士ガンダム展」THE ART OF GUNDAM



山田純嗣展 ―絵画をめぐって― (2015/8/19-8/31、Bunkamura ギャラリー)

不忍画廊で作品を見てからますます気になっていた山田純嗣さんの個展が始まったので行ってきた。石膏で模型を作って、撮影し、印刷して、さらに細かな描き込みを銅版画で載せるというちょっと気の遠くなりそうな技法で制作されています。『絵画をめぐって』は有名な絵画作品をもとにしていて、その絵画の題材(三次元)→絵画(二次元)→立体模型(三次元)→写真・印刷(二次元)、と変換されていくことによる変化が興味深いです。
 
「貴婦人と一角獣」や「オフィーリア」など見てみたかった作品もあり、不忍画廊で見た時には右隻しか完成していなかった「日月山水図屏風」も一双揃って、さらに銅版画の下絵や模型の展示もあって、大興奮!!!特に銅版画の下書きはこんなに描き込んでいるのか!と驚き。作品集も買えて嬉しい。もう一回ぐらい見に行けるかな。

>>> Bunkamura ギャラリー
>>> Junji Yamada



うらめしや~、冥途のみやげ展 (2015/7/22-9/13、東京藝術大学大学美術館)

2回目。夜間展示があったので会社帰りに駆け込み。展示はもちろんのこと、たどり着くまでも何だか怖かった。後期には中村芳中・柴田是真作品は無いんですね。残念。でも曾我蕭白の美人図を見ることができたのは嬉しい!屏風も残ってたし。河鍋暁斎の幽霊も3点あって、これで当日券が1100円って、安い!

最後は、前半の蚊帳が吊ってある部屋を独り占めできました。正直怖かった。満足!(後半の部屋にはそこそこ人が残ってた気がします)

藝大は19時までだったので、国立西洋美術館の常設へはしごしました。西美、久しぶり。外の展示のロダンの地獄の門は暗くなってライトアップされると何か出てきそうだな。出てきそうっていうか、開けたくは無い。山田純嗣展で見たモネ「睡蓮」も久しぶりに見ることができました。

>>> 東京藝術大学大学美術館
>>> 国立西洋美術館



↓ここから追記。(8/29)

絵の音を聴く -雨と風、鳥のさえずり、人の声- (2015/7/30-9/6、根津美術館)

ポスター・チラシが大好きな鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」だったので、それが見られるなら!と思って行ったんですが、ノーマークだった(というより知らなかった)久隅守景の「舞楽図屏風」がもう!なんとも!音が見える、ってこういうことか!という作品でした。音というか、リズムかな。特に右隻はフェルディナンド・ホドラー展で目にした”パラレリズム(平行主義)”という言葉を思い出しました。サントリー美術館の次の企画展、久隅守景展がとても楽しみです。

全体としては、サブタイトルにあるように、雨の音や風の音や、鳥や虫の音など…自然の音は元々想像しやすいけど、改めて意識して見るのも面白い。視覚から聴覚へ。そして、特に人の声、賑わいとして「近江伊勢名所図屏風」が展示されていたのにはやられました。そう来たかー、と。意識してなかったけど、意識して見るともう、そこかしこから賑やかな往来の音が聞こえてくる。なるほどなー。

根津さんのコレクション中心の展示です。毎度のことながら家に招いてもらっているような楽しさ。庭には柿が生っていました。まだ青々としているけど。あと、蝶とトカゲと蝉の抜け殻に出会いました。あ、そういえば、ウルトラ植物博覧会で根津美術館にもあるって書かれていたのは表の竹だったかな。

ところで、ロンドンのナショナルギャラリーでは「Soundscapes」という企画が行われていました。こちらはナショナルギャラリー所蔵の作品にあわせて、作家に音楽・音の作品を作ってもらうというもの。展示はどういう風にしたんだろう?その場で流す?というよりオーディオガイドでそれぞれが聞くのかな?方向性は異なりますが、視覚と聴覚を組み合わせてるという点では同じだなと思いました。あ、Bunkamuraのサティも近いのかな。ほぼ同時期に3つ、聴覚を意識させる展示があったなんて面白いな。(私が見たのは根津だけですが)

>>> 根津美術館
>>> Soundscapes | Exhibitions and displays | The National Gallery, London
>>> エリック・サティとその時代展 | Bunkamura



藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美 (2015/8/5-9/27、サントリー美術館)

9月に展示替えがあるので、まずはそれまでの展示を見に。曜変天目茶碗は全期間展示。

とにかく、藤田美術館てずいぶんいっぱい持ってるんだなーという驚き。根津美術館のコレクション展の後だったので、個人収集家の底力というかむしろ底の見えない凄さというか、本当に、よくこんなの持ってるなぁと驚きの連続。

そんな中で竹内栖鳳の「大獅子図」には驚き。収集した時点では"現代アート"だったのでは?なのでまったく予想外でした。古い良いものだけでなく、同時代の作品も集めていたということなのかしら。幅広いな。

茶碗はやっぱり曜変天目茶碗の色・輝きにうっとりですが、本手御所丸茶碗 銘 藤田 のとろっと柔らかそうな姿に惚れました。

>>> サントリー美術館



↓ここからまた追記。(9/4)

teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe (2015/8/21-9/27、Pola Museum Annex)

キラキラ。ケミカル・ブラザーズの Star Guitar を大音量で流したくなりました。また行こう。

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> Crystal Universe / クリスタル ユニバース | teamLab / チームラボ



交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開 (2015/8/1- 9/6、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念。仕事帰りにさくっと。最初に時代順に分けた6章分の概要をざっと説明・展示してくれたのが良かったな。うまい。これで急に興味が湧きました。一度栄えてすぐ途絶えて謎に包まれているところも興味深い。

アール・ヌーヴォー的なのは素敵だったなー。こんな世界があったのかと驚きました。その後の時代はIMARI展(サントリー美術館)を思い出し。最後の現代の章はこれまた驚き!東博の国宝展で見たやつですね。三代徳田八十吉さんの作品。それまでの九谷焼と全然違うのだけど、でも、鮮やかな色、美しいガラス質の釉薬、という特徴がしっかり受け継がれているというか、より純粋に突き詰められているように感じました。

>>> 東京ステーションギャラリー



三遊亭圓朝コレクション 幽霊画展 (2015/8/1-8/31、全生庵)

谷中圓朝まつり。藝大の「うらめしや」の流れで。圓朝コレクションは現在こちらにあるんですよね。どんな展示なんだろうと行ってみれば、お寺のお堂の脇にある小部屋にずらっと掛け軸が。内容は、「うらめしや」の前期展示作品+α。これがかなり近くで見ることができまして。「なーんだ、もう見たやつじゃん」ではなく、「この距離でまた見せてもらっていいの!?」と興奮してしまいましたね。中村芳中、柴田是真作品もこちらに出ていました。ひゃっほう。

「うらめしや」の前期の間には後期分が展示されてたのかなぁ。早いうちに来て見ればよかった。

>>> 山岡鉄舟ゆかりの寺「全生庵」



河鍋暁斎「龍頭観音像」展示 (2015/8/25-10/4、東京国立博物館・本館)

三菱一号館の暁斎展の間に出してくれないかしらと思っていたら、出ました。ありがとう、東博!そんなわけで谷中の全生庵から歩いてはしご。やっぱりこの、ざばっと大きい絵を描けてしまうところ、すごいと思います。龍の顔も観音様の顔もどこか可愛さがあって、好き。ところで前回見た時よりも低く吊られていて、下の方は少し床(棚の)に転がしているような感じでした。この日たまたまなのか、今回はこの高さにしたのか、どうなんだろう。より近くで見ることができた…かな。

>>> 東京国立博物館



メカニックデザイナー 大河原邦男展 (2015/8/8-9/27、上野の森美術館)

ガンダム展を見たのでこっちも。大河原邦男さん、私はガンダムのイメージが強かったので直線的なメカデザインが得意なのかと思っていたら、タイムボカンシリーズなどの曲線的なユーモラスなメカもいっぱいデザインされていて、幅広さに驚きました。

時系列に作品ごとにまとめられてデザイン画やイラストが展示されており、盛りだくさん、見応えありです。純粋に楽しかった。特に、決定稿より前の、他の人からの注文が記入されたデザイン画が面白かったなぁ。最初はこんなデザインだったのか!という驚きもあり、えっそういうこと要求するのっていう驚きもあり。生々しい、仕事の証跡。

>>> 上野の森美術館



8月はこれで終わり!「あまり行ってないかな」なんて書いてたけど、後半に勢い余って行き過ぎた。それにしても疲れました。なんかもう、なんでもかんでも見に行っちゃ駄目だなと。もうちょっと絞りたいなー。

根津は、年パス作ってもいいかもと思いました(根津倶楽部)。ちょっと高いのと、わりと地味な企画展もあるのでそこまで活用できないかなと思っていたんだけど、もう、私にとっては行くだけで楽しいというか、落ち着く場所だなと今回改めて思いまして。展示量もちょうどいい。大量に展示されてるのは、私には無理だ。集中力が続かない(残念。。。)。
  
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by marinji | 2015-09-02 21:34 | 美術展・博物展のはなし  

ウルトラ植物/江戸ダンディズム/乾山/暁斎コンドル/ルーシー・リー/うらめしや/エジプト王妃

2015年7月に見た美術展等。

7月分もとりあえず、行った時のメモから。結果的にですが回顧展中心なラインナップ。それぞれ濃い。もしもうちょい行けたら下に追加します。(8/18追加しました


ウルトラ植物博覧会 西畠清順と愉快な植物たち (2015/7/3-8/16、Pola Museum Annex)

ギャラリーで植物の展示って???と、行ってみるまではピンと来なかったんだけど、見たことない植物だらけで、なんじゃこりゃーな感じのも多く、うっかりすると現代アートにも見えてきたりして、楽しかった!植物を素材としたアート作品の展示ではなく、立体図鑑という感じ。そして入場無料なのに植物の説明が書かれたパンフレットももらえてびっくり(子供向けの説明文つき)。銀座一丁目駅そばで夜8時までやってるので、銀ブラのついでにでも寄ってみてはいかがでしょう!

私は少し日を開けてまた見に行きたいです。花が咲いたり散ったり実がなったり少し枯れたり等々の変化があるはず。

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> from-sora | 西畠清順 そら植物園 SORA BOTANICAL GARDEN project



江戸のダンディズム 刀から印籠まで (2015/5/30-7/20、根津美術館)

行くかどうか迷ってたけど終了間近になってやっぱり気になって行きました。

刀関連の面白さ、かっこよさ、美しさはもちろんのこと、今回は印籠と根付にしびれた!それぞれの細工の凄さもあるけと、この印籠にこの根付を合わせるのかっていう組み合わせの面白さもあり。しかも柴田是真作の印籠や鞘もあったり!行ってよかったよう。

江戸の男のお洒落小物。今で言うと腕時計とかライターとか眼鏡、靴にこだわるような感じでしょうか。ポスターがかっこよかったなー。

>>> 根津美術館



着想のマエストロ 乾山見参! (2015/5/27-7/20、サントリー美術館)

2回目。変態!と思ったのは2回目の時。

根津美術館のテーマ展示でも乾山のお皿セットがあって、上面の左右半分に斜めに柄が描かれていて、「ふーん、かわいいな」と思いつつしゃがんで下面も覗きこんで見てみたら、上面で絵がある方(右)と逆側(左)に柄が描かれていて、柄がお皿の下をぐるっとまわって包み込んでいるかのようで。やっぱ変態だなーと嬉しくなりました。同じ期間に展示してくれてありがとう!

尾形乾山と河鍋暁斎の作品はちょこちょこと見掛けることがあるのだけど、まとめて見たのは今回が初めてで、企画してくれた美術館に感謝です。

>>> サントリー美術館



画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル (2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)

何度か見に行こうと思ってます。弟子であるコンドルが設計した建物での展示っていうのが面白いですね。あと、コンドルさんけっこううまい。

河鍋暁斎は山口晃さんが著書『ヘンな日本美術史』で取り上げていて、それから気になってました。東博や板橋区立美術館等々でちょこちょこ見かけてましたが、まとめて見ることができて嬉しいです。

この企画展で、暁斎の一人目の奥さんが江戸琳派の鈴木其一の娘だったと知って驚きました。国芳のもとで浮世絵を習って、狩野派で修行して、江戸琳派ともつながりがあるなんて。江戸絵画の技のデパートみたいな…!!でも、その人が江戸時代(江戸文化)の終焉と文明開化を体験するなんて。

そういえば、暁斎のザバッとした大きな絵が好きなんだけど、そのタイプは今回無かったかも?技術的に丁寧な作品が多かったかな。

別の日に、東博本館へ「地獄極楽図」も見に行きました。でかい。そして地獄部分の方がイキイキしてるような。ていうか極楽部分が少ない。

>>> 三菱一号館美術館



没後20年 ルーシー・リー展 (2015/7/7-8/30、千葉市美術館)

『画家の食卓』という本で彼女の器と彼女のレシピのチョコレートケーキを見てから、本物を見てみたいなぁと思っていたのです。ありがとう、千葉市美術館。千葉の実家に帰りがてら寄りました。

とにかく色が素敵。うっとり。絵をうつわとした乾山の作品とはまったく別で、ルーシー・リーは形と色、あとテクスチャかなぁ。上から下から横から、しつこいぐらいにじっくり見てきました。

展示数、かなりあったと思いますが、そのほとんどが個人蔵。千葉市美術館、よく集めたね!

ちなみにチョコレートケーキの方もレストランで食べることができて満足(^^♪

乾山展の最終章【受け継がれる「乾山」】の中で見た "バーナード・リーチ" という名をルーシー・リー展でも見つけまして。時代と国を越えてのつながりに胸熱。

>>> 千葉市美術館



↓ここから追記。(8/18)

うらめしや~、冥途のみやげ展 (2015/7/22-9/13、東京藝術大学大学美術館)

まずは怪談噺を得意としたという三遊亭圓朝ゆかりの品々や、圓朝の幽霊画コレクション(今は全生庵所蔵)。会場の壁には幽霊画の掛け軸がケース無しのそのままでずらっとぐるっと掛けられていて、会場は薄暗くて、行灯なんかもあったりして、しかも真ん中の椅子の上には蚊帳が吊り上げられていて、その下に入ってまわりを見回してみると、あれ、なんかみんな幽霊みたいな……掛け軸の内容だけでなく、それを見ている人たちの後ろ姿もなんだかこれは……蚊帳の中だけが安全で、まわりを幽霊に囲まれているような、蚊帳がまるで結界のような……あ、これはあれだ、あれに似てる、百鬼夜行抄!(今市子)

…ということで、貴重な体験でした…!ありがとうございます!

圓朝コレクション、中村芳中と柴田是真の幽霊画には驚きました。まったくイメージに無い。柴田是真には圓朝が頼んだんだそう。

展示はもう一部屋あって、そっちは展示ケース越しですが、国芳・芳年のおどろおどろしい浮世絵や、伝 丸山応挙の幽霊図(足の無い幽霊のイメージは応挙の作品から広まったそう)、曽我蕭白・河鍋暁斎など有名どころの幽霊画が揃っていてこれまた見応えありました。後期も行きたい。

元々は2011年の企画で、”東日本大震災の諸影響を鑑み、開催直前にして延期を決定したもの”なのだそうです。

>>> 東京藝術大学大学美術館



クレオパトラとエジプトの王妃展(2015/7/11-9/23、東京国立博物館・平成館)

夏といえばエジプト展。年パスの消化で行っただけだったんだけど、これが案外良かった。古代エジプトの王妃にスポットを当てた展示と解説が新鮮でした。セットもいい具合に作り込まれてたし。ちなみにクレオパトラ要素は少なめ。

行ったのが閉館前だったのもあるだろうけど、空いてて、展示もスペースをたっぷり取っていて、せかせかしないで済む、のんびりできる展示でした。

>>> 東京国立博物館
 
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by marinji | 2015-07-24 22:30 | 美術展・博物展のはなし  

Camera/スー/ボッティチェリ/鳥獣戯画/ドラッカー/松園/虎屋/狗子/鴨居玲/SW/ミラー/乾山

2015年6月に見た美術展等。

これもとりあえず、行った時のメモから。6月からだいぶ…加速してるというか、振り返って「ずいぶん行ってるなー」と思いました。どれぐらいで「ずいぶん」なのかは人に寄りけりとは思いますが、だいぶ、タイトルの文字数制限がきつくなってきています。

6月は何がどうというよりもとにかく色々見たという感じ。


A Life with Camera 上田義彦写真展 (2015/4/10- 7/26 12/27、Gallery 916)

ほぼ日の記事を読んで、会社帰りに上田義彦さんの写真展「A Life with Camera」に寄ってみた。パティ・スミスの写真の前でしばらく鳥肌。湿度まで伝わってくるような写真が、途中から怖くなりました。けどまた見たい。写真ごとのサイズの違い、額の違いも面白く、魅力的。

広告も撮っている方なので、「え、これも?」という写真がぞろぞろと。どれも素敵で、どれもどこか怖かった。なんだろう、怖いっていう感じ。開期中にまた行きたい。

【追記】会期が12/27まで延長されました。元の期間中には再訪できなかったので、これは嬉しい!(詳細は公式サイトでご確認ください。)

>>> Gallery 916
>>> 写真にドキドキし続けている。写真家・上田義彦さんの35年。 - ほぼ日刊イトイ新聞


スー・ブラックウェル Dwelling すみか (2015/4/29-6/14、Pola Museum Annex)

計3回見ました。本から立ち上がってくる風景にうっとり。とても細かい作品で、じっくりいつまでも見てられる感じ。欲しくなってくるけどいくらするのかなー…。作者紹介の映像も流れていたんですが、ピルスナー・ウルケルの作品もあって、ふふっと笑ってしまいました(チェコのビールです)。

>>> POLA MUSEUM ANNEX



ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 (2015/3/21-6/28、Bunkamura ザ・ミュージアム)

二回目。金曜日は21時までやってるのが嬉しい!改めてポスターになってるフレスコ画が素敵でした。サヴォナローラがいなけりゃなぁ…もっと華やかな絵を描き続けてくれたのかなあ。それでもフィレンツエがフランスに攻め込まれたりしてる時代だから、変わらないかな。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



特集 鳥獣戯画と高山寺の近代 (2015/4/28-6/7、東京国立博物館)

企画展「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」は連日の混雑情報を見てあきらめてしまいました。で、企画展とは別に本館で展示されている模本を見に。模本は写真撮影OKでした。甲乙丙丁揃ってたし、甲巻は全場面展示。太っ腹でした。ポスターにも使われてた猫と蛙、かわいい。

>>> 東京国立博物館



ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画 (2015/5/19-6/28、千葉市美術館)
千葉市美術館開館20周年記念 歴代館長が選ぶ所蔵名品展(後期2015/5/19-6/26、千葉市美術館)


経済学者、もしドラのドラッカーです。実家に帰りがてら、母と。びっくりしました。ドラッカーの名前を出さなくても大丈夫なくらいのボリューム!でも掛け軸しかなかったのが印象的。飾れるスペースを意識して選んでたんですね。

所蔵名品展は、前期のうちに見に行くべきだった…(後期の間はドラッカー展がメインなため、展示数がかなり少なかったのです)

>>> 千葉市美術館



松園と華麗なる女性画家たち (2015/4/18-6/21、山種美術館)

松園は近寄るほどにその細やかさにぞくっとする。河鍋暁斎の娘、暁翠の作品があって驚いた。そして小倉遊亀と片岡球子は異彩を放ってた!

恒例の和菓子は、初ほたると夜長をいただきました。柚子あん、胡麻あんの練り切り。どっちもおいしかったけど、胡麻あんの方が好み。

>>> 山種美術館



虎屋文庫のお菓子な展示77 (2015/5/20-6/16、虎屋ギャラリー)

気になってたものの行ったことがなかった虎屋文庫へ。展示スペースは広くなく、広報スペースという感じではあったけど、内容は凝ってた。今回はこれまでの展示を振り返る回顧展。歴史との関連性とか、古い和菓子帳、注文帳とか、源氏物語の各場面ごとにあつらえられた和菓子とか、現代アートとのコラボとか!面白そうなものばかりで「うわー、これ見たかった!」と地団太踏んできました。

過去の展示の際の冊子をもらうことができました(在庫があったもののみ)。ありがとうございます。この展示の後はしばらく休館するようです。

>>> 虎屋文庫



「朝顔狗子図杉戸」展示 (2015/6/16-8/2、東京国立博物館・本館)

円山応挙の杉戸絵の展示。これは見てみたかったので、嬉しいです。応挙の仔犬は本当にかわいい!!他には、蘆雪がどれも良かった(好みでした)。「方広寺大仏殿炎上図」、「寒山拾得図屏風」(虎!!)、「雀図扇面」。屏風の間は「厳島遊楽図屏風」が楽しくて楽しくて。鹿を探すよね。

呉服商「大彦」の小袖コレクション、それと最近話題の刀剣・三日月宗近も見てきた。

>>> 東京国立博物館



鴨居玲 踊り候え (2015/5/30-7/20、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念(金沢生まれ)。作品だけでなく本人の写真があったんですけど、これがかっこよくて。ハンサムで、絵もうまくて世間的にも認められてて、恵まれてるなぁっていう風に見えるのに、描かれる自画像はなんともダーク。ダークサイド。東京ステーションギャラリーの赤レンガの壁がまた…相乗効果で、息が詰まるような、苦しい展示でした。でもまた見たいような。中毒性がある作品かもしれません。

>>> 東京ステーションギャラリー



スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。(2015/4/29-6/28、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー)

行った時は混んでたけど、まぁまぁ見ることができて面白かった。スター・ウォーズを題材としたアート作品があってそれはそれで面白かったけど、衣装とか小物とかの方がわくわくしたなー。とはいえ入ってすぐのところが一番興奮しましたが。

>>> 六本木ヒルズ 東京シティビュー



高橋コレクション展 ミラー・ニューロン (2015/4/18-6/28、東京オペラシティ アートギャラリー)

日本の現代アート盛り盛り。個人コレクションとは思えない物量と幅広さにびっくり!現代アートはちょっと苦手だったんですが、魅力的というか欲しくなる作品が多くて(買えないけど)、苦手意識が少し減りました。出てから「これが全部一個人のものだと思うとムカついてきた」と言ってた人がいて、そう思うくらいいい作品が揃ってたなと、改めて。それにしても個人コレクションは所有欲を刺激されるなー。

作品自体の質量もなんだけど、現代の収集家の活動を垣間見るというか。この人に購入されることが日本の芸術家たちにとって一つの基準になってるのかも…なんて思ったりしました。

>>> 東京オペラシティ アートギャラリー



着想のマエストロ 乾山見参! (2015/5/27-7/20、サントリー美術館)

尾形光琳の弟で、陶芸家の乾山。今年は琳派関連の展示が多いのでそこでもよく作品を見かけますが、かわいいなーぐらいの気持ちでいたら大間違いだった。いや、かわいいんだけど。

「うつわを絵で飾るのではなく、絵をうつわとする」という解説に納得。形はパッと見ぼてっとしていたりするのだけど、絵と一体化していていくつも見て行くうちにゾワゾワしてきて、「うわぁ、変態だこの人!」と思ってしまいました。(褒めてるつもり)

>>> サントリー美術館
 
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by marinji | 2015-07-23 22:30 | 美術展・博物展のはなし  

ワシントン/スー・ブラックウェル/若冲蕪村/マグリット/片岡球子/光琳デザイン/ルーヴル

2015年5月に見た美術展等。

投稿しないままだいぶ時間が経ってしまっているので、とりあえず、行った時のメモ書きから。

5月は後半とある理由でまったく行けなくなったので「あまり行かなかったなー」と思っていたんだけど、振り返ったら前半にけっこう行ってた。そういえば17日終わりの企画展が多かったんだった。


ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 (2015/2/7-5/24、三菱一号館美術館)

今回のは個人コレクターから寄贈された作品が中心で、有名な画家たちの小さいサイズの作品が多かったんですが、「こういうのも描いてたんだー」という新鮮さがあって面白かったです。穏やかな絵が多かったな。小さい作品が多かったので、自分が買うなら…という妄想も膨らませやすく。ルドンの風景画とか、欲しい。それぞれの作品の説明に元が誰のコレクションなのか(誰からの寄贈なのか)が載っているので、自分の趣味が誰と近いのかを見ていくという楽しみも。私は今回企画展の説明として取り上げられている女性コレクター・エイルサよりも、弟夫婦の方が相性が良さそうでした。

>>> 三菱一号館美術館



スー・ブラックウェル「Dwelling すみか」 (2015/4/29-6/14、Pola Museum Annex)

ブック・スカルプチャー(本を素材とした彫刻) というスタイルなのだそうです。ため息出ました。上から、横から、下からといろんな角度から眺めて、またため息。影さえも幻想的。

>>> POLA MUSEUM ANNEX



生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

3回目。3回目は若冲の「白象群獣図」を見に。想像より小さかった。その分丁寧に描かれている印象。個人蔵ですか!うらやましい。色もシックで落ち着いてて。ところで、象は見たことあったんですかね。もちろん本物そっくりに描かなくてもいいわけなんですが、口元がどれも気になって。

>>> サントリー美術館


マグリット展 (2015/3/25-6/29、国立新美術館)

そこそこ混んでたけど、それでもわりと見易かった。「マグリットだねぇ」っていう作品はもちろんのこと、「あら、こういうのも描いてたの」っていう作風のものもあり、興味深い展示でした。印象派ぽいタッチで絵本みたいな絵は意外だったなー。

見た後は、ベルオーブ六本木へ。マグリットにちなんだメニューから、「心の琴線」(マグリット展では展示無し)に見立てたサラダをいただきました。雲代わりの白いふわふわなドレッシングが素敵でした!今の季節らしい爽やかな味わいでおいしかったです。

>>> 国立新美術館



生誕110年 片岡球子展 (2015/4/7-5/17、東京国立近代美術館)

思ってたより人が多かった!熱気にあふれてました。説明に制作時の年齢が書かれていたんだけど、でかくて力強い作品が描かれたのが84歳とかで、もう、びっくり。いやーすごい。

「大阪万博1970 デザインプロジェクト」(2015/3/20-5/17)は万博が始まる前のシンボルマークやポスターのデザイン募集から、会場の案内役のユニフォームなど、様々なデザインが興味深かったんだけど、やっぱり、太陽の塔がすごい。

MOMATコレクション(所蔵品展示、2015/3/7-5/17)、今回かなり充実?片岡球子の面構えシリーズにちなんで肖像画特集とか、また、女性画家特集とか。山種で上村松園展やってるはずなのにこっちでも上村松園を3点展示してたり!

>>> 東京国立近代美術館



燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)

根津の光琳、二回目。尾形光琳の国宝金屏風揃いぶみなだけあって、激混み。でも夜間展示の時間帯に行ったからまだマシだった方?そして閉館時間直前には、みんなまた屏風の前に戻ってくる。混雑は好きじゃないけど、今回は、みんなで同じ思いを共有してるみたいな仲間みたいな感じもあってちょっと面白かった。

>>> 根津美術館



ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 (2015/2/21-6/1、国立新美術館)

激混みで警戒していた美術展です。金曜の夜間展示で行ったら、前半は空いてて「やったー!」と思いました。でも後半は最後まで人が残ってた。さすが。けどわりと快適に見ることができました。ルーヴルといえばっていう大作は来ていなかったと思うけど、見てみたかった作品のいくつかは見ることができたし、ティツィアーノ、フェルメールもあったし、風俗画っていうことでフランドル、オランダぽいところからちょこちょこあって、俺得的なセレクト。井出洋一郎さんの本を読み返したら、ルーヴルにブリューゲルは一作しかないと書いてあって、それが来てたというのも嬉しい。

なんといってもマセイス!「金貸しとその妻」は見れば見るほど、描かれているそれぞれの素材の質感にびっくりするし、全体のバランスみたいなところでも引き込まれるし、ずーっと見ていられる。扉の奥の人影にはすぐ気がついたけど、鏡の中の人にはなかなか気がつかなくて、気付いた時はびっくりした。空間が急に広がった気がして。とにかくすばらしくてぞっとする!Bunkamuraのボッティチェリ展で同じ構図で別の画家の作品がありましたが、Bunkamuraの図録の解説によると元々のオリジナルはファン・エイクらしい。

そういえば、コローが良かったな。風景画、女性、女性のいるアトリエ(三菱一号館のワシントンギャラリー展にも)、とそれぞれにあの冷たいというか静かな感じがあって。地味なんだけど、じわじわと良いと思う。

>>> 国立新美術館
 

★ おまけ。 【各展覧会のポスター・看板など】
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by marinji | 2015-07-22 23:21 | 美術展・博物展のはなし  

若冲蕪村/ブリヂストン/動物絵画/光琳/ピカソと20世紀/ダブルインパクト/インド仏/細見琳派

2015年4月に見た美術展等。

それぞれ濃くて面白かった!春は安土桃山~江戸時代の絵画の企画展が充実してる気がします。そしてルーヴル、マグリットはまだ行けず。東博の鳥獣戯画も始まりましたが…いつ行くかなー。


生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

2回目。大混雑。とりあえず野菜の涅槃図を見収めに。掛け替えが多いので、できるだけ多く見ようと思うと大変です。図録は買うのを躊躇する厚さ。(なので買ってない)

>>> サントリー美術館



ベスト・オブ・ザ・ベスト (2015/1/31-5/17、ブリヂストン美術館)

5/18からビル工事のため数年にわたり休館するというブリヂストン美術館。休館前最後の展示は、久留米の石橋美術館で展示している作品もあわせた石橋財団コレクションの所蔵品ベスト。なので東京で展示していなかった青木繁の「海の幸」も見ることができた!あの、未完っぽい感じ、荒々しい感じ、すごいですね。『日本美術応援団』にも描かれてたけど、実物は思ってたより大きくないんですね。よい体験でした。

ルノワール、モネ、マネ、セザンヌも盛り盛り。そして私はブリヂストンというとカイユボットとザオ・ウーキー。どちらもここで見て知りました。休館前にもう一回行けるかな。

>>> ブリヂストン美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

2回目。個人所蔵の作品を広く集めてくれるのが府中市美術館の江戸絵画展の特徴で、他ではあまり見かけないけどなんかいいなぁっていう画家に出会えるのが面白い。そして、個人蔵って、いつ頃いくらで買ったのかなーとか保管どうしてるのかなーとか考えてしまいます。

後期は応挙のうさぎの絵が身もだえする可愛らしさでした。それから柴田是真の「滝図」。枠からはみ出して描かれる滝の勢いと面白さ。それと片山楊谷「竹虎図屏風」、もふもふじゃなくてチクチクな毛並みの虎、チェシャ猫みたいでこれまた可愛かった。

>>> 府中市美術館



燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)

尾形光琳300年忌記念特別展。尾形光琳の国宝金屏風そろい踏み。さらに槇楓図屏風、伝俵屋宗達「蔦の細道図屏風」もあって、もうお腹いっぱいです。本当にもう…はい…ありがとうございます。庭園の花はまだまだでした。

「蔦の細道図屏風」が一番好き。とにかく金が綺麗。そしてあのデザイン。吸い込まれる。今回初めて見た「紅白梅図屏風」は、重厚なイメージを持っていたのだけど、意外に可愛い。まわりの縁取りも透かし模様が入っていたりして。とにかく華やかで、女性向けに作られたものじゃないかしらと思いました。知らんけど。「燕子花図屏風」のパキッとした感じは男性向けかなぁ。謡本も新鮮でした。紅白~の川の流れ(模様)は、光悦からなのね。

また行きたいけど、けっこう混んでるので、行ってもちゃんと見れるかどうか。5月の夜間展示に行ってみようかな。終了間際だからこれまた混んでそうだけど。

>>> 根津美術館



ピカソと20世紀美術 富山県立近代美術館コレクションから (2015/3/21-5/17、東京ステーションギャラリー)

北陸新幹線開業記念。ピカソには今のところ思い入れが無くてノーマークだった企画展なんですが、デルヴォーが出ていたので。会社帰りに駆け込みました。20世紀美術ということで、”現代”の少し前のアートがいっぱい。ああ、このへんまでは”アート”として捉えられるな(自分が)と改めて思いました。価値のありそうなもの、というか。少し時間が経っているのが大きいのかもしれない。

ピカソは、やっぱり、自分は欲しくなる絵では無いなと思った。相性が悪いというか。で、ピカソ中心の3階の展示よりも、2階の赤レンガの壁での展示が良かった(好み)!赤レンガは洋館というよりガレージな感じで、近現代のアートに思いの外合う。赤レンガにかかったデルヴォー、ウォーホルは新鮮で、とても魅力的。デルヴォー「夜汽車」はもう、安心安定の素敵な変態ぶり。変態なんだけど、上品。夜のムードがいい。

それから、ルオーが良いなと思い始めました。今まであまりピンと来なかったんだけど。いろいろな展示で少しずつ見続けたら、なんとなく分かってきたというか、響いてきたというか。そんなこんなでなかなか良かったです。

>>> 東京ステーションギャラリー



ダブル・インパクト 明治ニッポンの美 (2015/4/4-5/17、東京藝術大学大学美術館)

チラシ・看板があれだったので…行かなくてもいいかなと思ってたんですが、行ってみたら面白かった。開国以降の、日本での西洋からのインパクト、西洋での日本からのインパクト、でダブル・インパクト。展示品はボストン美術館からと藝大から。河鍋暁斎と柴田是真の作品があったのが嬉しかった!高橋由一も(鮭も見たかったー)。そんなわけで前半(3階)の展示の方が好きです。後半は私はあまり…みんな真面目そうというか…。

図録が小さめで1600円程度で解説が充実していてよかったです。歴史の勉強にもなる感じ。

>>> 東京藝術大学大学美術館


さて、もう一展ぐらい行けるかな?
→2展行けました。以下、追記。


コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 (2015/3/17-5/17、東京国立博物館・表慶館)

音声ガイドが塩田真弓さんメイン、特別出演:みうらじゅん&いとうせいこうで、すばらしかったです。表慶館での展示でした。これがまた良かった!

仏像というと木のイメージが強かったので石像だったのが新鮮でした。しかも石でこの表現ができるのか…と音声ガイドを聞きながらうっとりため息。

鳥獣戯画については、企画展の展示とは別に本館で模本の展示がありました。写しではあるけど、絵巻物なのでストレス無く横にすーっと流れて見て行けるのは嬉しい(空いてるので)。

>>> 東京国立博物館



琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき -宗達・光琳・抱一・雪佳- (2015/4/29-5/11、日本橋高島屋8階展示ホール)

京都の美術館からなので京都の画家が中心かと思ったら意外に江戸琳派の作品が豊富だった。鈴木其一好きなので嬉しい。そして鈴木其一の作品がよかった。うっとりため息。特に藤の花。

デパート内での展示ですが、けっこうなボリュームで満足です。細見美術館、行ってみたい。

>>> 日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊 等

★ おまけ。 【各展覧会のポスター・看板など】
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by marinji | 2015-04-29 13:08 | 美術展・博物展のはなし  

檜図/新印象派/アートフェア/グエルチーノ/動物絵画/ボッティチェリ/若冲蕪村/おいしい東北/NM3

2015年3月に見た美術展等。

3月はルーヴル展が始まりまして。そこに人が流れているのか、上野の西洋画二展は思いの外空いていて見やすかった!(単純に内容がメジャーじゃないから?) 月末にはマグリット展も始まり、気になっているものの大型のがいっぱい始まると一旦すべてどうでもよくなるという…悪い癖です。見に行くことができた展示はそれぞれ当たりでした。


国宝 檜図屏風 展示 (2015/2/17-3/15、東京国立博物館)

さすが長谷川等伯、安定の混みっぷり。人気ですね。修理後の公開ということで、色が鮮やかでした。といっても前の状態は見てないので比べてはいないのですが。修理では、8曲1隻だったものを4曲1双にしたそうです(真ん中で分けた)。分けることによってむしろ自然につながって見える、というのが面白い。というかそういう手の加え方もするのね、今からでも。びっくりだ。(企画展ではなく、本館国宝室での作品展示)

>>> 東京国立博物館



新印象派―光と色のドラマ (2015/1/24-3/29、東京都美術館)

ずっと点描画が続くので飽きるかと思ってたけどそんなこともなく画家ごとに個性が出て面白かった。フランスから影響を受けたベルギーの画家の作品もあったり。それがまた独特で面白く。スーラとシニャックだけじゃないんですね。初めて見たアンリ=エドモン・クロス、幻想的で好き。また、点描が面描になって、マティスにつながっていくのはなるほどでした。

出たところにあったレゴ、写真に撮るとレゴの凸凹も薄れるので、ぐっと絵に近くなってびっくりしました。元が点描画だからけっこう再現できるのね。

>>> 東京都美術館



アートフェア東京 (2015/3/20-3/22、東京国際フォーラム展示ホール)

サントリー美術館の年パスで入れることに気がついて、行ってみました。ざっくり言うと、画廊フェス? 画廊・ギャラリーのブースの数にも驚いたけど、現在実際に作品が取引されてる作家ってこんなにいるんだなということにも改めてびっくり。それぞれどこかに需要があるわけで。値段がついているというのも、改めて、面白かった。今回はざーっと駆け足でまわってしまったけど、来年また行けたら、じっくり時間を取って見てまわりたいです。

>>> アートフェア東京
>>> 東京国際フォーラム



グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家 (2015/3/3-5/31、国立西洋美術館)、常設 「聖プラクセディス」

とにかく大きな作品が多くて大迫力で大満足!チラシでは聖母の絵が使われていたので、ムリーリョみたいな聖母の画家かと思ってたんだけど、どちらかというと父性ですね。父なる神。聖霊を表す鳩がばびゅーん!と飛んでくる感じが好き。震災によって元々の美術館で展示できない状態というのは切ないことですが、日本で大作を見ることができたことは純粋に喜びたいと思います。グイド・レーニとの比較も面白かった。また、西美の所蔵作品の中にもグエルチーノの作品があるというのが嬉しい。この企画展が終わっても見に行ける!

それから、常設展示に加えられた”ヨハネス・フェルメールに帰属”の「聖プラクセディス」。昨年ロンドンでフェルメール作として競売にかけられたもので、それが国立西洋美術館に寄託されたのだそう。フェルメール作かどうかは意見が分かれているために”帰属”なのだけど、それでも西美の常設展示で見ることができるなんて嬉しい。女性の表情はかわいらしく、色は鮮やか・華やかで、素敵な絵でした。常設展示はだいたいいつも空いてるので、また見に行こうと思います。

>>> 国立西洋美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

恒例の春の江戸絵画展、前期。もふもふな虎の絵になごむ。平日に行ったということもあってガラガラの状態で見られました。でも、後期は子供たちで賑わってる状態で見てみたいな。これはそれも楽しそう。

二年前の「かわいい江戸絵画」と若干かぶってますが、それはそれで個人蔵の作品を広く集めている展示なので、また見ることができたのを嬉しく思います。それにしても江戸の動物絵画というと森狙仙が強いですね。猿いっぱい。その次が丸山応挙でしょうか。岸駒は意外と少なかったな。若冲、蕪村の作品もあり、サントリー美術館の展示とあわせるとこの春はこの二人の作品が数多く展示されてるんですね。

上田公長「芭蕉涅槃図」が素敵でした。松尾芭蕉の涅槃図なんだけど、芭蕉が俳句に詠んだ蝉や蛙や馬などの動物が来てくれてるんです。これまたサントリーの若冲の涅槃図と併せて見たい作品。

>>> 府中市美術館



ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 (2015/3/21-6/28、Bunkamura ザ・ミュージアム)

府中からはしご。ボッティチェリは都美のウフィッツィ展でも見たしなーなんて少し思ってたんですが、ごめんなさい、良かったです(好みです)! できればもう一回見たい。あと塩野七生の「神の代理人」のサヴォナローラのところを読み直したい。サヴォナローラのことをサルヴォナーラと言っていたあの子は今も元気だろうか。

全部がボッティチェリ作品というわけではないんですが、当時の流行りとか生活みたいなものが伝わってくる展示でした。ボッティチェリ作品もどでかいフレスコ画に感激です。もう一回行きたいなー。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

とにかくすごいボリューム!よく集めたなー。展示替えも多いので、年パスの本領発揮です。3月はメンバーズ内覧会に行ったので快適だった!4月の日曜日にも行きましたが、かなり混んでますね、今回。

何はともあれ、若冲の野菜の涅槃図を見ることができて感激です!あとは「糸瓜群虫図」も!蕪村は「山水図屏風」の青く澄み渡る空気にうっとりしました。

この二人、同じ年の生まれで京都で住んでいた場所も近かったそう。作品を見る限り、私の目では、あまり関連性は見えず。それがまた、同時代・同世代で近くに住んでても別々なんだなーということがよく分かって面白かったです。そうえいば、若冲はカラフルな絵も多いはずですが、今回は蕪村に合わせたのか墨(黒)の作品が多かったですね。「白象群獣図」が出てからまだ行ってないので、また行かないと。

>>> サントリー美術館



おいしい東北 パッケージデザイン展 in TOKYO (2015/3/6-3/29、東京ミッドタウン・デザインハブ)

ミッドタウン内ではしご。東北のいくつかの製品についてパッケージデザインを募集して、集まった作品たちと入選した作品が展示されてました。入選しなかった作品も展示されているのが面白い。また、製品、という縛りが面白い。そのデザインを再現するためのコストであるとか、このデザインで買おうと思うだろうかというような。

>>> Tokyo Midtown Design Hub 東京ミッドタウン・デザインハブ



【映画】ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密

今回は大英博物館が舞台になっているということで見に行ってみました。基本の設定は変わらずベースはNYの博物館で、とある理由で大英に遠征するという筋書き。イギリスといえばのアーサー王の話など組み込みつつ、大英にあるアジア系の収蔵品が動き出す姿もあって、新鮮でした。行ったことがある場所が舞台になるのって面白い。でも映画用の設定?と思われる部屋もいくつかありましたね。それもまた面白かったです。

>>> 映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』オフィシャルサイト
 

★ おまけ。【各展覧会のポスター・看板など】
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by marinji | 2015-04-28 22:20 | 美術展・博物展のはなし  

Remix/THE 琳派/幻想絶佳/チームラボ/原点回帰/花と鳥の万華鏡/仁阿弥道八/ナショナル・ギャラリー

2015年2月に見た美術展等。

「今月は見すぎたな」と感じていたんですが、こうやって並べてみるとそうでもない気がしました。自分の適量はどれぐらいだろう。


Remix !! new works×collection (2015/1/13-2/7、不忍画廊)

展示は、不忍画廊さんの趣味というか、全体像みたいなものが見えた気がしました。山田純嗣さんの作品が目当てでしたが、高松次郎さんの作品(版画)もあったり、他の人の作品もそれぞれ興味深かったです。

それにしても危なかった!山田純嗣さんの作品を買いそうになりました。買わされそうになったんじゃなく、衝動買いで。素敵な作品だったし、サイズもちょうどよかったし、値段も出せる額だったし…(一桁勘違いしてるような気もして怖いんだけど)、当然他の人に買われてしまえばもう買えなくなるのだし。今でもまだ気にはなっていて、欲しいのは確かなんだけど、うちには一枚か二枚ぐらいしか置けないからなあと思うと。買うなら買うでもう少し作品を吟味したいとも思いますし。何より、心の準備が。この時の作品はもう無いだろうけど、そのうち何か買うような気はしてます。悩んでるうちに買えない額になる気がするから気をつけないとねー。

>>> 不忍画廊
>>> Junji Yamada
>>> Park Hotel Tokyo Artist Room no.12「山水」山田純嗣 ←2015年3月に完成!泊まりたい!



THE 琳派 -極めつきの畠山コレクション- (2015/1/17-3/15、畠山記念館)

琳派400年ってことで、琳派関連のものは片っ端から見てやろうと思ってまして(近場なら)。昨年末の古画降臨から、岡田美術館所蔵 琳派名品展と来て、これです。畠山記念館、気になってはいたんだけど茶道具中心なので今までは来たことがなく、今回が初。軽く道に迷いましたが、五反田から徒歩10分なら行きやすいなー。勝手にもっと遠いと思って敬遠してました。

広い庭園にまずびっくり。さらに記念館の建物の中に茶室が。畳に座って作品を見るスペースがあるのはいいですね!贅沢な体験。展示替えの多い企画展でしたが、私が行ったのは2/7で、中期といったところでしょうか。酒井抱一「風神雷神図」、鈴木其一「向日葵図」、本阿弥光悦「赤楽茶碗 銘 李白」などがありました。あと、全期間展示の本阿弥光悦「赤楽茶碗 銘 雪峯」、尾形乾山作品など。”岡田美術館所蔵 琳派名品展”でも思ったけど、尾形乾山いいなぁ。好み。焼き物はもちろん、絵がやっぱり好き。絵(書画)として名作・大作っていうのは兄の光琳の方だけど、乾山のはそばに置いておきたい感じ。

展示替え後にまた行こうと思ってたんですが、行きそびれました。無念。

>>> 畠山記念館



幻想絶佳:アール・デコと古典主義 (2015/1/17-4/7、東京都庭園美術館)

幻のロシアの絵本1920-1930年代展』以来。また行きたいなーと思った時には休館していました。昨年末にやっとリニューアルオープンして、今回やっと再訪。

ここはやっぱり建物(旧朝香宮邸)がいい。その紹介のような展示でした。この部屋に飾るならこういう作品かなっていう展示。そしてその作品を見ているうちに元々の部屋の装飾にも目が向かいます。壁紙や照明や絨毯や天井や家具や……はー、うっとり。うっとりです。

そして新館のギャラリー。こちらは何も無い真っ白な部屋で、いかにも展示室!なムード。現代アートもいけそうです。で、今回展示されてた作品たちが…なんというか。どれもこれも一風変わってて、くどい。いや、くどいって言い方悪いけど。特に今回チラシにも使用されているウジェーヌ・ロベール・プゲオン「蛇」。ぱっと見、色が鮮やかで華やかで幻想的なんだけど。じっと見て行くと、黒い服を羽織って振り返ってる人の顔が妙に怖いし、中央の女性も足の色味は妙に暗いし、後ろの女性も変なポーズだし、馬も白く輝いて綺麗なんだけど躍動感ありすぎっつーか肉々しいっつーか。とにかく目が離せない、けど目を逸らしたくもなる、不思議な感情を抱く作品でした。機会があれば他の作品も見てみたいです。

二展見たような感覚でした。面白かった。男女ペアで見に来てる人が多かった気がします。デートコースなのかな。

>>> 東京都庭園美術館



チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 (2014/11/29-2015/5/10、日本科学未来館)

板野サーカス!!(声に出して読みたい日本語)

「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 -Light in Dark」という映像作品の、一羽のカラスがひゅーっと駆け抜けてその後ろから何羽ものカラスが追いかけて縦横無尽に宙を舞うさま、それを同じ高速スピードで追うという視点からのカメラワーク。一羽目のカラスは戦闘機、追いかけるはミサイル群か敵の戦闘機か…そう置き換えると確かに私はこれを知ってる。作品の説明を読むと”板野サーカス”へのオマージュだと。私はこの言葉を知らなかったんだけど、それでもこの表現は知っていて、そのことに驚かされました。西洋画でいう遠近法のように、これもまた、空間の表現手法だったんだな。この作品、とにかく好きで見続けて気持ち悪くなりました。(見過ぎ)

目当てだった「Nirvana」もよかったなー。伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしたデジタルアート。動物が動く、というだけでもびっくりなのだけど、一面金色の世界から、徐々に姿を現して色を得て行く姿がなんともいえず感動的だった。魂を得ていくかのようで。そしてまた金色の世界に消えて、溶け込んでいく。洛中洛外図みたいなのもよかった(「花と屍 剥落 十二幅対」)。踊りながら崩れていくのか。字を触るやつは、デジタルなのに温かみがあって、その発想が素敵だ(「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」)。

後半の『学ぶ!未来の遊園地』パートも楽しかった。子供いっぱい!みんな楽しそうだったなー。3/1までだったのが5/10までに延長されたのも納得。

>>> 日本科学未来館
>>> YouTube : TEAMLABNET [動画]



山本基展 原点回帰 (2015/1/30-3/1、POLA MUSEUM ANNEX)

チラシで見て気になっていて、場所を確認してみたら行きやすい場所だったので行ってみました(銀座一丁目駅七番出口すぐ!)。会場は仕切り無しの一部屋のみで、その床に白い線のみでレースの柄のような潮の渦のような模様が。しゃがんで少し近づいてじーっと見てみると、白い線は細かい粒々。塩です。先に知ってはいたけれど、見てみて純粋に驚きました。

写真撮影OKなんですが、画面上で全体から部分を切り取って見ていくとまた様々な表情が見えてきます。それからまた全体で見ても表情が変わる。面白い。これの前の二展が濃くて飽和状態だったんですが、これを見ているうちに頭の中が整理されていきました。海みたい…なのかな。いや、でも違うかな。

窓から自然光が入るようになっていたので、どう変わるのか気になって夜にも行きました。窓の外のネオン(電飾)がくるくると変わって、キラキラに。夜は暗く落ち着くのかと思っていたけど、違うのね。そしてやっぱり潮のようであり、台風の雲のようでもある。床に座ってお酒が飲めたらいいのにと思った。飲みながら静かに眺めたい。しみじみと。塩をおつまみにしたいわけじゃなくてね!

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> MOTOI YAMAMOTO



花と鳥の万華鏡 -春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥- (2015/2/11-4/12、山種美術館)

上村松篁作品が目当てで行きました。一年前が『百花繚乱』だったので、被ってる作品もけっこうありました。鈴木其一「四季花鳥図」、荒木十畝「四季花鳥」など、また見たかったので嬉しい!速水御舟の写生帖もよかったな。ささっと描いた感じの薔薇が綺麗だったなぁ。川端龍子の「牡丹」は生きてるみたいなざわざわ感。

鳥は、竹内栖鳳はやっぱりうまいなーと思う。あのリアルに肌触りを想像できる感じ。上村松篁の鳥はリアルではないんだけど、それでもそこにいる感じがして、ずーっと眺めていたくなる。大作の「白孔雀」もよかったけど、「竹雪」がよかったな!竹の葉に積もった雪、その奥にいる鳥。雪の中の鳥の、その寒さにうずくまる感じと、でもたっぷりした羽でそこまで寒くはないのかなっていう感じと。好きだなー。雪の中の鳥っていうシチュエーションが好きなのかも。

恒例の和菓子は、富貴草と春の予感をいただきました。富貴草、白い花(お菓子)なんだけど、中から鮮やかで爽やかな緑色の柚子餡が出てきてびっくり!

>>> 山種美術館



天才陶工 仁阿弥道八 (2014/12/20-2015/3/1、サントリー美術館)

年末にささっと見たんだんだけど、あまり強い印象が残らなかったのでもう一回。こういう時に年パスは便利。改めて、うまい人ですね。そうそう、今まで仁阿弥道八の作品は見たことが無いと思っていたけど、「黒楽鶴亀文茶碗」を見て思い出しました。東博で見てなんかいいなって思っていた茶碗。そうかー、これの人だったか。

>>> サントリー美術館



【映画】 ナショナル・ギャラリー 英国の至宝 (2015/1/17-3/6、Bunkamura ル・シネマ)

映画ですが美術絡みということでここに感想を。

映画としての明確なストーリーは無く、またナレーションも無いドキュメンタリー。睡眠不足な状態で見てしまったこともあって、淡々とした展開に眠くなってしまいましたが…それでも面白かったです。日々を覗き見る感じで。ギャラリー・トーク、多いんですねぇ。床に座って聞く感じ、外国っぽい!そのトークのひとつひとつが面白かった。あと、予算の心配があるんだなーというのが意外だった。入場料無料なのは知ってるけど、寄付金の箱もあるしショップでも売り上げもあるだろうし企画展は有料だろうし。というか、無料にできるぐらい十分国からお金が出てるもんだと思ってたので。それからレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行列ができてたのも驚いた。だって、持ってるじゃない。常設で展示されてるじゃない。もちろん他の作品も借りてきての企画展だということは分かるけど。それに、パリ(ルーヴル)だって近いじゃない。それでも並ぶのね。

とにかく、これという一つの筋があるわけではなくて、ナショナル・ギャラリーの毎日を、舞台裏も舞台上もあわせて見ることができるという興味深い作品でした。

>>> Bunkamura ル・シネマ
>>> 映画『ナショナルギャラリー 英国の至宝』オフィシャルサイト
  
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by marinji | 2015-04-05 19:41 | 美術展・博物展のはなし  

初もうで/ゴンドリー/雪月花/ミレー/みちのくの/織部/琳派/ホイッスラー/東山魁夷/双羊尊

2015年1月に見た美術展。今年もゆるゆると気の向くままに見ていければと思ってます。

少し前からちょこちょこと書き溜めてたんですが、投稿が遅くなってしまいました。
そういえば今年は琳派400年で徳川家康没後400年で古田織部没後400年だそうですね。なんなんだ1615年。


博物館に初もうで~ひつじと吉祥~ (2015/1/2-1/12、東京国立博物館)

正月恒例、トーハク詣で。本館入り口前では獅子舞が。長谷川等伯の松林図屏風、毎年決まった時期に見ることができるのっていいですね。去年は閉館時間まで粘って、人が少ない状態で静かに見たんだけど、人が多いのも正月っぽくていいかもと思った。親戚の家に人が集まる感じというか。

羊関連の作品を集めた展示は、日本ではほとんど描かれてこなかったということが分かって驚き。干支に入っているのに、生息してなかったんですね。他は12月に行った時とあまり変わってなかったのでちょい残念。(自分的に)

普段の本館はガラガラだけど、行った日(1/3)は賑わってました。外国人客も多い。刀と鎧と着物の展示があるのが良いよなー。一階にいた十二神将の影がサタデーナイトフィーバーだった!

>>> 東京国立博物館



ミシェル・ゴンドリーの世界一周 (2014/9/27-2015/1/4、東京都現代美術館)

展示最終日に来てしまったので混んでました。都現美、初めて行きましたがでかいですね!コレクション展示も楽しみました。

ミシェル・ゴンドリーといえばビョークのPV。さて他にどんな世界が…と思って行ってみたら、半分は映画撮影ワークショップ用のセット。その行為を通してミシェル・ゴンドリーの世界に触れる、ということかなと思うのですが、彼の作品を見るつもりで行ってしまったのでそういう意味では物足りず。うーん、調査不足でした。実際に撮影したら楽しいでしょうね!

数々の音楽PV作品を見ることができるインスタレーションは面白かった!壁にPVが映し出され、専用のヘッドホンで音を聞きます。一定時間(30秒ぐらい?もっと短かったか?)経つと、映像は別のPVへと切り替わり、それまで映し出されていたPVはとなりの壁で続きが映し出されるというもの。気になるPVを追いかけて部屋中まわったり、一箇所で次々と流れてくるPVを見続けたりして堪能しました。追いかける人が多いPV、少ないPVがあり、Chemical Brothers の Let Forever Be が特に人気だった。

>>> 東京都現代美術館



雪と月と花 ~国宝「雪松図」と四季の草花~ (2014/12/11-2015/1/24、三井記念美術館)

正月恒例の丸山応挙「雪松図屏風」と三井家のお宝ざっくざくでうっとり!人多め。雪松図は遠くからは眺められず、近くから。雪松図は一年前にも見ていて、今回は酒井抱一の襖絵が目当て。木目を風の流れのように使って、おしゃれー。山口素絢「雪中松に鹿図屏風」にびっくりした。あれもうポップアートだと思う。江戸の日本画じゃなくて。他にも色々とよくって、三井家すごい。水晶のための飾り台も素敵だった。宝石じゃなくて三井の鉱山で採れた鉱石を貼りつけてるのが粋。茶碗の銘・残雪は色が綺麗だった!オフホワイトとベージュのツートン。

それにしても、もっとちゃんと日本史を勉強しとけばよかったな。

>>> 三井記念美術館



ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実 (2014/10/17-2015/1/12、三菱一号館美術館)

12月に一度見て、今回二回目。終了一日前の閉館一時間半前に行ったら混んでた!でも、だいたい30分並んで、だいたい30分で一周して、残り30分で二週目に入ったらもうガラガラ。三菱一号館、最後で階段を上ればふりだしに戻れる構造なんですが、思いの外二周する人がいないですね。逆流はしづらいから、階段に気づかずにあきらめるのかな。もったいない。おかげで私は堪能できました。

ミレーの、顔を描いてない絵は私はやっぱり苦手。「羊飼いの娘」とか…顔の部分が空洞みたいに見えてしまって、下手にマグリットを見るより怖い。明るい絵なのに。個人を特定しないようにという狙いかとは思うのだけど。そこが気になりにくい「馬鈴薯植え」は風景の色も明るくて好き!それと母と子の編み物の絵とか、温かくていいです。晩年も印象派になりかけてて明るくていい。

>>> 三菱一号館美術館



みちのくの仏像 (2015/1/14-4/5、東京国立博物館)

ああ、みちのくなのねーっていう素朴な仏像から始まり、シュッとした外国人のような仏像も円空も。展示数自体は少なめだったと思いますが、見応えありました。本館、正面階段裏の部屋での展示です。

国宝&重文の豪華キャストはもちろんのこと、説明文に盛り込まれた震災での文化財の損傷・修復についての解説に胸を打たれました。

>>> 東京国立博物館



没後400年 古田織部展 (2014/12/30-2015/1/19、松屋銀座8階イベントスクエア)

これは行くタイミングを失敗して。とにかく混んでて、ほとんど「見た」っていう記憶が無い。失敗したなー。東博のガラガラ常設展示はなんとありがたいことか…。その東博も最近織部焼の展示が少ない気がするけどここに出展してたのかな?それにしても残念でした(←自分が)。

>>> 松屋銀座 展覧会&ギャラリー



岡田美術館所蔵 琳派名品展 (2015/1/21-2/2、日本橋三越 新館7階ギャラリー)

古田織部展で反省して、悪天候かつ平日夜に行ってみたら正解。空いてたー!でも思ってたよりは人がいたなあ。岡田美術館は場所と入館料からどうも行く気が起きないので、一部であっても日本橋で見ることができたのはラッキーでした。

目玉と思われる、光琳の屏風絵、抱一の襖絵はイマイチ…好みじゃなかったなー。うーん。なんだろうなぁ。あ、抱一の方は理由がはっきりしていて、動きが無かったから。三井で見た襖絵や、東博にある月に秋草図屏風のように風に吹かれてるのが好きなんです。雷神の掛け軸は良かったな。鈴木其一、尾形乾山、神坂雪佳も良かった!乾山は焼き物はもちろんなんですが絵の展示もあって、これがけっこうよかった(好み)です。それと、琳派の前として紹介されていた長谷川派「柳橋水車図屏風」は金の色味が非常に綺麗でうっとり。加山又造作品まであったのはびっくりでした。

>>> 日本橋三越



ホイッスラー展 -ジャポニスムの巨匠、ついに日本へ(2014/12/6-2015/3/1、横浜美術館)

ホイッスラー、まとめて見てみたかったんです。なのでこれは嬉しかった。展示は「人物画」「風景画」「ジャポニスム」に分かれていたんですが、最初の人物画がよかったな!展示室も、赤い壁に大きめな人物画3点を並べていたのがなんとなく外国の美術館ぽくて。

ところで私はホイッスラーというと「白のシンフォニーNo.1 -白衣の少女」の印象が強くて(本物は見たことないですが)、こういう絵ばかり描いてるのかと思い込んでたんです。モディリアーニみたいに。全然違いましたね。「白のシンフォニー」でさえ、No.2と3は1とはちょっと違う印象だし。No.1はちょっと、この世にいない感じがするけど、No.2と3はわりと生きてる感じがする。それから、風景画は色が良かったな。展示作品は油彩画よりもエッチングが多い印象で、それはそれでレアな気もするんだけどもっと油彩画が見たかった。ジャポニスムは影響を受けたと思われる浮世絵の展示もあり、見比べられたのは面白かったです。それにしても、モネもだけど、浮世絵に影響を受けたとしてなぜどんどん形が無くなっていくのかしら。むしろくっきり形を描きそうなのに。

それから、ピーコックルームの映像展示もよかった!持ってこれないものは、映像でも見れると嬉しい。

>>> 横浜美術館



没後15年記念 東山魁夷と日本の四季 (2014/11/22-2015/2/1、山種美術館)

東山魁夷の作品というと、綺麗だけど自分にはピンと来ないっていう印象だったんですが…見てみたら良かった!吸い込まれる。特に真っ白な雪の中にきじばとが描かれた「白い朝」。オルセー美術館展で見たモネの「かささぎ」を思い出す。どちらも、色彩(色才)豊かな画家が白を描くっていうのがなんとも!たまらんですな。

わりと画風の変化が少ない人だと思いますが、同時代の関連する画家の作品の展示もあり、見飽きない構成でした。

恒例の和菓子からは筍と雪景色をいただきました。

>>> 山種美術館



動物礼讃 大英博物館から双羊尊がやってきた! (2015/1/10-2/2、根津美術館)

根津美術館のチケットにもなっている双羊尊。世界で2体しか確認されていないのだそう。そのひとつが根津、もうひとつが大英博物館にあるのだけど、今回、両方まとめて見られました。すぐ近くで見比べられたのは面白かった。泉屋博古館蔵の諸々も良かったです。こんな世界もあるのね。

冬の庭園もシャキッとする感じで良かった。

>>> 根津美術館
 
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by marinji | 2015-03-26 23:36 | 美術展・博物展のはなし  

リー・ミンウェイ/奈良原一高/高松次郎/赤瀬川原平/エルメス/仁阿弥道八/ミレー(三菱)/古画降臨

2014年12月に見た美術展。

改めて並べてみると、一つ一つが濃いな。


リー・ミンウェイとその関係展 参加するアート-見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる (2014/9/20-2015/1/4、森美術館)

9/20からやってたんだけど12月にやっと行きたくなって、森美術館は22時までやってるから思い立ったらすぐ行けた。ありがたい。(火曜日のみ17時まで)

作品はいわゆる芸術作品とは違って、体験型というか観る側も一緒になって作るというか。例えば、広い台の上にいくつもの箱が置かれていて、開けてみると、応募した人たちの思い出の布(で作られたもの)と思い出を綴る文章。ひとつひとつ開けてはしんみりしたりじんわり温かくなったり。また、手紙を書いて残して行ったり。中には、リーさんと二人きりで食事するとか一緒に美術館に泊まるというものも!(応募して当選した人のみ)

それがアート作品なのか?というのは私にはなんとも言えないけど、とにかく面白かった。なんらかの方法で誰かとつながってゆく、ということが今気になっているっていうことなんだと思う。思い返せばこの一年はずいぶん勝手に過ごしてたから。

展示室内に設置されたリビングルームで館長の話を聞きました。ソファで少人数でくつろぎながら。今思い出しても不思議な体験。

>>> 森美術館
>>> リー・ミンウェイさんの、アートのかたち - ほぼ日刊イトイ新聞



奈良原一高「王国」 (2014/11/18-2015/3/1、東京国立近代美術館)
高松次郎ミステリーズ (2014/12/2-2015/3/1、東京国立近代美術館)

「王国」は写真展。1958年の作品ですが、ニコンより寄贈を受け、今回展示となったものです。白黒で、修道院を撮影した「沈黙の園」と女性刑務所を撮影した「壁の中」の二部構成。どちらも、ものすごい緊張感。写真越しにヒリヒリした空気が伝わってきました。現実のはずなんだけど、現実に見えない。なんだろう。もう一度見てみたい気がします。

高松次郎ミステリーズは、近美所蔵の作品が好きなので行ってみました(「遠近法の椅子とテーブル」と「No.273(影)」)。作品はクール、おしゃれ、頭よさそう。よく分からないけどわりと好き。”ミステリーズ”とタイトルについているだけあって作品の謎解きをするような構成になっていましたが、私はわりと、謎のままで好きになれました。理解できてるかと言われると、理解できてないだろうけど。

企画展込みの年パス(友の会)ができたので、さっそく購入。トーハクと同じで企画展は1展1回のみですが5000円と安いです(12月中に購入すると4000円でした)。これで国立の美術館の常設展にも無料で入れるということで西美の常設に入れるよわーい!(たまに常設だけに入りたくなるんです)

>>> 東京国立近代美術館



赤瀬川原平の芸術原論展 1960年代から現在まで (2014/10/28-12/23、千葉市美術館)

開催直前(10/26)に赤瀬川さんが亡くなられて、驚きました。私は赤瀬川さんというと日本美術応援団。ハイレッド・センターや千円札裁判については言葉は知ってるけど…という程度だったので、一通り網羅した(と思われる)この企画展は大変興味深い内容でした。

ちょっと引きそうになる現代アートだなーっていう作品から、アングラでドロドロだけどポップな作品へ、そして老人力で終わるっていう…その開け方がすごい。何かしら新しいものを思いついて、それで成功して、でも数年立つと興味を失うっていう繰り返し、ただすごいなーと思います。そもそも思いつかないし成功しないもんな。

千円札裁判の資料が非常に面白かったです。裁判所で現代アートの説明をするくだりとか。裁判までもがアートイベントみたいになってて、なんかもう、関わった皆さんお疲れ様でしたって言いたくなりました。

近美の所蔵作品展示に中西夏之さんの作品もあったので、ハイレッド・センター(高・赤・中)の3人の作品をまとめて見ることができました。中西さんは数点しか見てないので、難しいんだかポップなんだか…まだよく分かりません。

>>> 千葉市美術館
>>> 貧乏と芸術の間の千円札。 -ほぼ日刊イトイ新聞



エルメス レザー・フォーエバー (2014/12/2-12/23、東京国立博物館 表慶館)

エルメスの製品はひとつも持ってないのだけど、表慶館での展示というのが気になって見てきました。表慶館(洋館)にエルメスの製品の数々、よく合ってる。新作のレビューみたいなのを想像してたけど、これまでの歴史が中心で使い込んでいい色になった革のバッグなどあり。革は使い込んでからがいいですよね。馬の鞍・ブーツがあったのも革製品を扱うってのは、なるほどそうか、と納得。素敵でした。買えるかどうかは置いといて、欲しくなります。今から買って、30年ぐらい使い込みたい。いや、買うかどうかは置いといて。置いとこう。

特注の製品展示に1個の林檎用のバッグがあって、かわいかったー。ていうかいくらよ、あれ。

本館の常設展示には若冲「松梅群鶏図屏風」、応挙「虎嘯生風図」、白隠「福神家訓」など。1階の仏像のコーナーには十二神将立像で、眼福。

>>> 東京国立博物館
>>> Hermes -エルメス レザー・フォーエバー展



天才陶工 仁阿弥道八 (2014/12/20-2015/3/1、サントリー美術館)

19世紀前半の方なんですけど、まずは、写しがうまくて。この時代までに確立されていた焼き物のジャンルをいろいろと写していて、それがまた全然違う作風なのにどれもうまい。少なくとも私みたいない素人には写しじゃなく元祖の物のように見える。野々村仁清風だったり、青磁やら高麗茶碗やら。これはうま過ぎて特徴がよく分からないっていうパターンかなと思いましたが、動物等の置物がなんとも言えないかわいらしさ、面白さだった!

年内に行ってしまいましたが、年明けに見る方がおめでたい感じでいいかも。

>>> サントリー美術館



ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実 (2014/10/17-2015/1/12)

府中のミレー展は全体像を探るような展示でしたが、こちらはミレーらしいミレー。風景画、農民画が中心です。そしてミレーの作品だけでなく同時期同ジャンル(バルビゾン派)の作品も。おかげでミレーの独特な、真面目というか暗いというか清貧というか真面目というか真面目というか真面目か!な画風がよく分かりました。また、府中のショップで買った井出洋一郎さん(府中市美術館館長)の「ミレーの名画はなぜこんなに面白いのか」に今回展示されている作品も広くカバーされていたのでこれからまた読み返してみようと思ってます。

気になったのは…額縁がどれもこれもギラギラだったこと。描かれてる内容が貧しい生活風景だったりするだけに、それに金色でゴッテゴテな額がついてるのがなんとも…。もうちょっとさりげない額だったらいいのになー。写真で見る時はだいたい絵の部分だけで額までは写っていないので、これは意外でした。もちろん三菱一号館に対してじゃなくて所蔵元のボストン美術館、またはさらにその前の所蔵者への話。

>>> 三菱一号館美術館



「古画降臨-Coga Calling-」山本太郎展 (2014/12/24-2015/1/6、日本橋タカシマヤ6階美術画廊)

ゆるい琳派で「ゆるりんぱ」。かわいいな。山本太郎さんの作品は初めて見たんですが、ちょっと、これからしばらくチェックしてみようかと思いました。新宿タカシマヤでも展示されるのでそっちでもう一回見ようかしら。日本橋高島屋、入口入ってすぐの正月らしい展示も山田太郎さんの作品で、華やかで、めでたい。

画廊ということで絵の値段が書かれていて、「おお、これは○○円…買おうと思えば買えるな…」と考えてしまいました。自分がその作品を所有したいと思うかどうか。過去の名作も当時はそういう風に誰かが悩んだはずで。もちろん自分は大物パトロンにはなれないですが、それでも何らかの作品の所有者になるだろうか?ということを最近少し考えます。

※ダンス甲子園で政治家の山本太郎氏とは別人。

>>> 日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊 等
>>> 山本太郎 公式WEBサイト|ニッポン画大全
>>> 琳派400年記念祭


2014年の美術鑑賞はこれで終わり。年内に行きたかったけど行けなかったのは、現美のミシェル・ゴンドリー展、松屋銀座の古田織部展、未来館のチームラボ展。年明けに頑張る。あと、ベスト10を選ぼうと思っていたのだけど、年明けにゆっくり選ぶことにします。

それでは、よいお年を。 
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by marinji | 2014-12-31 22:39 | 美術展・博物展のはなし