『銀河英雄伝説』 6巻(飛翔編)、終了

5巻に引き続き、6巻も読破。

5巻に比べると、6巻は大きな戦いが無くて少し物足りない、なんて思ってしまうのですが、この巻で起きたことが今後を大きく決定付けているような気もします。そういう意味で「飛翔編」なのかな?

銀英伝は、大雑把に言えば、敵対する二つの国、帝国側のラインハルトと同盟側のヤン、才気溢れる二人の若者の対決が主となっています。自らの意志で宇宙を掴み取ろうとするラインハルト、そんな願望は無いのに巻き込まれて才能を発揮してしまうヤン。その対比が良いです。ただ、物語を紡ぐのはその二人だけではなく、様々な人々…それは政治家だったり軍人だったり上記2国とは別の勢力だったりと本当に様々ですが、各人の思惑や感情が絡み合って、なかなか思い通りには話が進みません。でもそこが面白いところ。また、基本的には"今"の話として書きつつ、時折、"過去"を振り返るような文体になるのも面白い。架空の話、しかも未来の話なのに、歴史小説を読んでいるような錯覚に陥ります。それがまた気持ち良い(歴史小説好きなので)。

この小説では、"英雄"たちの戦闘を描きながら、その為に犠牲になった人々のドラマや目を背けたくなるような残酷な瞬間までも描かれています。発表された当時はどうだったか分からないけれど、今読めば、どうしても対イラク戦争のことを思わずにはいられない。帝国側/同盟側、それぞれの立場からの正義が描かれていることもね。

登場人物の中では、血気盛んな若者たちも良いけど、老練なおじさま達が好きです。メルカッツ提督!大好き!ビュコックも良い。あと、ラインハルトとヤンの近くにいる女性二人、ヒルダとフレデリカもいいな。

*『銀河英雄伝説』 by田中芳樹 : 徳間ノベルズ版で読んでます。
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by marinji | 2004-09-05 00:54 | 本の日  

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