東京都庭園美術館:幻のロシアの絵本1920-1930年代

a0036755_12282880.jpgフーライボさんのブログで読んで、見たい!と思っていたもの。
もうすぐ終わりなので、急いで行ってきました。(画像はチケット)

ロシア革命後、童話を題材とした絵本ではなく、もっと現実的に"今"の子供たちを描き、また子供たちに伝えたい事を描いたもの。時代の勢いが反映されているのか、今見ても斬新でポップなデザイン・色使いが目を引きます!

その意味とか意義とか抜きに、「あ、これ好き!」「これも可愛い!」「これはちょっとどうかなー」なんて思いながら見るのも楽しい。ロシア語の文字がまた、異国情緒あふれてていいんだなぁ。

時系列に並べられているのですが、見ていくと、革命後の新しい国・新しい未来に希望あふれて刺激的な絵本→多少生活が安定し始めたのか子供への教育を意識し始める絵本→ソヴィエトの政策を称える絵本→そして最後には規制されて消えて行く......という時代の大きな渦に巻き込まれて行く様を追体験できてしまいます。展覧会のタイトルでも分かるように、たった10年のことなんですね。ブリットポップみたいなものか。違うか。

東京都庭園美術館は初めて行ったのですが、この館の豪華ぶりにもびっくり。いいもの見た!殺人事件起こりそう!とドキドキしてまいりました。豪華といっても全然ゴテゴテしてなくて、さりげなくて、上品。隅々まで隙が無くて(暖炉のカバーの鉄格子に魚や貝があしらわれていたり)、でもそれで息苦しくなるような緊張感も無く。朝香宮邸として昭和8年 (1933年)に建てられた建物を、そのまま美術館として公開したものだそうです(*朝香宮殿下は久邇宮家第8王子、妃殿下は明治天皇第8皇女)。

この絵本展のメインではないのですが、初期の絵本として紹介されていたイワン・ビリービンの幻想的な絵本が素敵でした。ロシア民話を描いたもので、今回の絵本展では一時代前の絵本となってしまうのですが。絶対にミュシャ好きでしょ!と思うアール・ヌーヴォーな絵、図柄と、浮世絵からも影響を受けて北斎「富嶽三十六景」バリバリの波を描いちゃったりするところが好き。Amazonで検索かけたら出てきたよ。買っちゃおうかな。


★参考
フーライボさんのブログ「アダンノキ」より、ロシアの絵本展
東京都庭園美術館 公式サイト

幻想美術館:イワン・ビリービン
Amazonにてイワン・ビリービン検索

ロシア革命(文章)
第一次世界大戦とロシア革命(文章)
第1次世界大戦とロシア革命(キーワード)


BGM 「Not Gonna Get US」 T.A.T.u. (露語ver)
  
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by marinji | 2004-08-29 12:33 | 美術展・博物展のはなし  

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