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オーケストラを後ろから

友人が参加しているオーケストラの公演を、後ろから観てきました。二階席がぐるっと一周囲んでいるホールだったんです。後ろ側の最前列、ステージ向かって右側・コントラバスの裏あたり。

純粋に音楽的なことでいえば、前に向けて音を出しているわけだし前に向けて配置を考えているはずなので、後ろから聴くよりも前から聴く方がいいはず。でも後ろから観るのはものすごく面白かったです。指揮者の顔が見えるのがいい。ひとつひとつの動作、表情が見れたのは本当に面白かったですねー。なんていうか、かっこいいですね、指揮者。クライマックスの盛り上がっていく瞬間のグワーッと力強い振り、締めでビシッと腕を真上に上げる姿。小さい音の場面での抑えた振りもグッと来ます。情熱的で、かつクール。かっこいいぞこの野郎!

それから目の前のコントラバス6人衆が素敵なおじ様だらけで(斜め後ろ姿しか見てませんが、ロマンスグレー多し)、全員メガネで、萌え(?)。華麗なメロディをよそにボンッと低音を響かせるコントラバス、職人的でなんてセクシーなのかしら!基本的にゆったりと一音一音を響かせることが多いのだけどたまに必死でぐわーっと弾いている時があってこれまた胸キュン。ああ、自分の子供には(いないけど)コントラバスをやらせたい。ていうか今からでも自分がやりたいぞ。

それにしてもステージ上の一人一人を見ながら、こんな大人数でやっと1つの作品ができるって、贅沢だなぁと改めて思いました。オーケストラに対する作曲家というのは、自分が考えた曲に楽器をあてはめるだけではなく、これだけの駒をいかに動かすか、なんてことを考えながら書いていることもあるのかな。


それにしても後ろの席はサッカーのゴール裏のようでした。自チームが奥のゴールへ攻めていく時の。選手たちの後ろ姿を見ているみたいだったんです。

by marinji | 2007-02-04 22:31 | 音楽の日  

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