暁斎コンドル/美術館事典/東洋文庫/東洋館/光の天守/風景画の誕生/根津青山

美術展めぐり、9月以降に急に失速しまして、行きたいものがあっても行く気がなかなか起きないうちに年末になりました。それでもいくつかは行っているので、2015年のうちに駆け込み書き込み。まずは9,10月。


画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル (2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)

二回目。細かな展示替えがあって、二回目でも見応えありました。本当に良かったんですけど、8月末から立て続けに美術展を見ていて、これを見た時にどっと疲れが来たのを覚えてます。お腹いっぱい、脳ももう拒否、みたいな。この展示が駄目だったわけではなく、面白かったからこそじっくり見入ってしまってついに拒絶反応が出たっていう感じ。

江戸絵画、とか明治以降、とか、時代として分かれるタイミングがあって、そこを跨いだ(つないだ)時代性のようなものを見ることができたのが面白かったです。4月に見た藝大のダブル・インパクトとともに。

>>> 三菱一号館美術館



No Museum, No Life? ―これからの美術館事典 (2015/6/16-9/13、東京国立近代美術館)

国立美術館のコレクションを紹介する国立5館による共同展。AからZまで、美術館に関する用語と作品等を紹介する展示。用語に併せて各国立美術展の作品を見ることができたのは良かったんだけど、私はちょっとこの企画と合わなかったです。もっと美術館に寄せてほしかった。用語が、美術用語の説明に留まっていると思ってしまったものがいくつかあって。美術用語の解説から始まったとしてもそこに美術館での展示なり管理なりについての話を付け加わえて欲しかった。

コレクション展示はいつもながら見応えありました。

>>> 東京国立近代美術館



幕末展 (2015/8/19-12/27、東洋文庫ミュージアム)

幕末展というより、東洋文庫ミュージアムに一度行ってみたかったのでした。史料展示の要素が強い場所ですね。モリソン書庫が最高でした。あの空間にずっといたい。あそこでお酒飲みたい・・・いや、紅茶かコーヒーかな。

>>> 東洋文庫ミュージアム



東京国立博物館 東洋館常設展示

美術展(館)、行き過ぎてもうやだー!と思いつつ、ここなら大丈夫なんじゃないかと東博・東洋館へ。ぼーっと。常設はのんびり見れるのがいい。あと建物が好き。落ち着きました。平成館でやっていた『クレオパトラとエジプトの王妃展』にあわせたと思われる『ミイラとエジプトの神々』という展示がありました。ミイラあるんですよねー、東博に。今更ながら驚き。エジプトの神々は動物が多くて面白い。

>>> 東京国立博物館



家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 (2015/9/18-9/27、駿府城公園)

駿府天下泰平まつり。未来館では転がしていたボールが今回は浮かんでます。中と外から1回ずつ見ました。それぞれ良かったけど、特に中(下)から見た時は背景が真っ暗なので遠近感が無くなっていってゆらゆら揺れるボールが生き物のようにも見えて吸い込まれそうになったりして面白かった!赤と青のは関ヶ原の東軍・西軍をイメージしてるのかなー。

>>> 駿府天下泰平まつり
>>> 「家康公とチームラボ 夜の駿府城跡と、浮遊する光の天守 」 | チームラボ / teamLab



ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015/9/9-12/7、Bunkamuraザ・ミュージアム)

"ウィーン美術史美術館展"と思って行ってしまうとたぶんしょんぼりするラインナップですが、フランドル成分多めで楽しかった。フランドル好きだなー。真面目で細かくて。風景に小さく人物、という絵を何点か見ていくうちに思ったんですが、西欧の風景画は人物を追ったロードムービーの1ショットで、東洋の山水画はある場所を撮り続ける定点カメラの枠の中に人が入ってきた時の1ショットだなと。

各月の営みを描いた月歴画の参考として出展されていた時祷書の中に"マリー・ド・ブルゴーニュの画家"という言葉を見つけまして。マリー・ド・ブルゴーニュといえばあなた、あれですよ、そう、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ(※)。小躍りしました。展示されていたのはマリーの臣下のために製作された時祷書を後の時代になって再現させたもので、解説とコメントが加えられているそう。なのでマリーとの縁は少し遠いのですが、展示されていたページにはマリーが描かれています。小さい本なので、前のめりで見てきました。(※この名前のベルギービールがあるのです。意味はブルゴーニュの公爵夫人。)
 
カフェではウィーンを意識したコラボメニューと、オーストリア料理のお店Neuesのケーキが提供されていて、そのへんまで含めて、のんびり楽しめました。ちなみに、くるりの「ブレーメン」がイメージソングとなっていました。ウィーンで作られた曲ということで。展覧会場で流れているわけではないですが、音声ガイドでは聞けたのかな?

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



ここから10月。一展しか行ってませんでした。

根津青山の至宝 初代根津嘉一郎コレクションの軌跡 (2015/9/19-11/3、根津美術館)

蒐集家としての根津さんに少し触れることができたような、そんな展示でした。8月にサントリー美術館で見た『藤田美術館の至宝』とあわせて見たい展示です。どっちにも亀の香合があって、入手のためのエピソードがあって、なんというか、凄い世界だなぁと改めて思ったのでした。

>>> 根津美術館
  
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by marinji | 2015-12-31 15:05 | 美術展・博物展のはなし  

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