ウルトラ植物/江戸ダンディズム/乾山/暁斎コンドル/ルーシー・リー/うらめしや/エジプト王妃

2015年7月に見た美術展等。

7月分もとりあえず、行った時のメモから。結果的にですが回顧展中心なラインナップ。それぞれ濃い。もしもうちょい行けたら下に追加します。(8/18追加しました


ウルトラ植物博覧会 西畠清順と愉快な植物たち (2015/7/3-8/16、Pola Museum Annex)

ギャラリーで植物の展示って???と、行ってみるまではピンと来なかったんだけど、見たことない植物だらけで、なんじゃこりゃーな感じのも多く、うっかりすると現代アートにも見えてきたりして、楽しかった!植物を素材としたアート作品の展示ではなく、立体図鑑という感じ。そして入場無料なのに植物の説明が書かれたパンフレットももらえてびっくり(子供向けの説明文つき)。銀座一丁目駅そばで夜8時までやってるので、銀ブラのついでにでも寄ってみてはいかがでしょう!

私は少し日を開けてまた見に行きたいです。花が咲いたり散ったり実がなったり少し枯れたり等々の変化があるはず。

>>> POLA MUSEUM ANNEX
>>> from-sora | 西畠清順 そら植物園 SORA BOTANICAL GARDEN project



江戸のダンディズム 刀から印籠まで (2015/5/30-7/20、根津美術館)

行くかどうか迷ってたけど終了間近になってやっぱり気になって行きました。

刀関連の面白さ、かっこよさ、美しさはもちろんのこと、今回は印籠と根付にしびれた!それぞれの細工の凄さもあるけと、この印籠にこの根付を合わせるのかっていう組み合わせの面白さもあり。しかも柴田是真作の印籠や鞘もあったり!行ってよかったよう。

江戸の男のお洒落小物。今で言うと腕時計とかライターとか眼鏡、靴にこだわるような感じでしょうか。ポスターがかっこよかったなー。

>>> 根津美術館



着想のマエストロ 乾山見参! (2015/5/27-7/20、サントリー美術館)

2回目。変態!と思ったのは2回目の時。

根津美術館のテーマ展示でも乾山のお皿セットがあって、上面の左右半分に斜めに柄が描かれていて、「ふーん、かわいいな」と思いつつしゃがんで下面も覗きこんで見てみたら、上面で絵がある方(右)と逆側(左)に柄が描かれていて、柄がお皿の下をぐるっとまわって包み込んでいるかのようで。やっぱ変態だなーと嬉しくなりました。同じ期間に展示してくれてありがとう!

尾形乾山と河鍋暁斎の作品はちょこちょこと見掛けることがあるのだけど、まとめて見たのは今回が初めてで、企画してくれた美術館に感謝です。

>>> サントリー美術館



画鬼・暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル (2015/6/27-9/6、三菱一号館美術館)

何度か見に行こうと思ってます。弟子であるコンドルが設計した建物での展示っていうのが面白いですね。あと、コンドルさんけっこううまい。

河鍋暁斎は山口晃さんが著書『ヘンな日本美術史』で取り上げていて、それから気になってました。東博や板橋区立美術館等々でちょこちょこ見かけてましたが、まとめて見ることができて嬉しいです。

この企画展で、暁斎の一人目の奥さんが江戸琳派の鈴木其一の娘だったと知って驚きました。国芳のもとで浮世絵を習って、狩野派で修行して、江戸琳派ともつながりがあるなんて。江戸絵画の技のデパートみたいな…!!でも、その人が江戸時代(江戸文化)の終焉と文明開化を体験するなんて。

そういえば、暁斎のザバッとした大きな絵が好きなんだけど、そのタイプは今回無かったかも?技術的に丁寧な作品が多かったかな。

別の日に、東博本館へ「地獄極楽図」も見に行きました。でかい。そして地獄部分の方がイキイキしてるような。ていうか極楽部分が少ない。

>>> 三菱一号館美術館



没後20年 ルーシー・リー展 (2015/7/7-8/30、千葉市美術館)

『画家の食卓』という本で彼女の器と彼女のレシピのチョコレートケーキを見てから、本物を見てみたいなぁと思っていたのです。ありがとう、千葉市美術館。千葉の実家に帰りがてら寄りました。

とにかく色が素敵。うっとり。絵をうつわとした乾山の作品とはまったく別で、ルーシー・リーは形と色、あとテクスチャかなぁ。上から下から横から、しつこいぐらいにじっくり見てきました。

展示数、かなりあったと思いますが、そのほとんどが個人蔵。千葉市美術館、よく集めたね!

ちなみにチョコレートケーキの方もレストランで食べることができて満足(^^♪

乾山展の最終章【受け継がれる「乾山」】の中で見た "バーナード・リーチ" という名をルーシー・リー展でも見つけまして。時代と国を越えてのつながりに胸熱。

>>> 千葉市美術館



↓ここから追記。(8/18)

うらめしや~、冥途のみやげ展 (2015/7/22-9/13、東京藝術大学大学美術館)

まずは怪談噺を得意としたという三遊亭圓朝ゆかりの品々や、圓朝の幽霊画コレクション(今は全生庵所蔵)。会場の壁には幽霊画の掛け軸がケース無しのそのままでずらっとぐるっと掛けられていて、会場は薄暗くて、行灯なんかもあったりして、しかも真ん中の椅子の上には蚊帳が吊り上げられていて、その下に入ってまわりを見回してみると、あれ、なんかみんな幽霊みたいな……掛け軸の内容だけでなく、それを見ている人たちの後ろ姿もなんだかこれは……蚊帳の中だけが安全で、まわりを幽霊に囲まれているような、蚊帳がまるで結界のような……あ、これはあれだ、あれに似てる、百鬼夜行抄!(今市子)

…ということで、貴重な体験でした…!ありがとうございます!

圓朝コレクション、中村芳中と柴田是真の幽霊画には驚きました。まったくイメージに無い。柴田是真には圓朝が頼んだんだそう。

展示はもう一部屋あって、そっちは展示ケース越しですが、国芳・芳年のおどろおどろしい浮世絵や、伝 丸山応挙の幽霊図(足の無い幽霊のイメージは応挙の作品から広まったそう)、曽我蕭白・河鍋暁斎など有名どころの幽霊画が揃っていてこれまた見応えありました。後期も行きたい。

元々は2011年の企画で、”東日本大震災の諸影響を鑑み、開催直前にして延期を決定したもの”なのだそうです。

>>> 東京藝術大学大学美術館



クレオパトラとエジプトの王妃展(2015/7/11-9/23、東京国立博物館・平成館)

夏といえばエジプト展。年パスの消化で行っただけだったんだけど、これが案外良かった。古代エジプトの王妃にスポットを当てた展示と解説が新鮮でした。セットもいい具合に作り込まれてたし。ちなみにクレオパトラ要素は少なめ。

行ったのが閉館前だったのもあるだろうけど、空いてて、展示もスペースをたっぷり取っていて、せかせかしないで済む、のんびりできる展示でした。

>>> 東京国立博物館
 
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by marinji | 2015-07-24 22:30 | 美術展・博物展のはなし  

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