ワシントン/スー・ブラックウェル/若冲蕪村/マグリット/片岡球子/光琳デザイン/ルーヴル
2015年5月に見た美術展等。
投稿しないままだいぶ時間が経ってしまっているので、とりあえず、行った時のメモ書きから。
5月は後半とある理由でまったく行けなくなったので「あまり行かなかったなー」と思っていたんだけど、振り返ったら前半にけっこう行ってた。そういえば17日終わりの企画展が多かったんだった。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 (2015/2/7-5/24、三菱一号館美術館)
今回のは個人コレクターから寄贈された作品が中心で、有名な画家たちの小さいサイズの作品が多かったんですが、「こういうのも描いてたんだー」という新鮮さがあって面白かったです。穏やかな絵が多かったな。小さい作品が多かったので、自分が買うなら…という妄想も膨らませやすく。ルドンの風景画とか、欲しい。それぞれの作品の説明に元が誰のコレクションなのか(誰からの寄贈なのか)が載っているので、自分の趣味が誰と近いのかを見ていくという楽しみも。私は今回企画展の説明として取り上げられている女性コレクター・エイルサよりも、弟夫婦の方が相性が良さそうでした。
>>> 三菱一号館美術館
スー・ブラックウェル「Dwelling すみか」 (2015/4/29-6/14、Pola Museum Annex)
ブック・スカルプチャー(本を素材とした彫刻) というスタイルなのだそうです。ため息出ました。上から、横から、下からといろんな角度から眺めて、またため息。影さえも幻想的。
>>> POLA MUSEUM ANNEX
生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)
3回目。3回目は若冲の「白象群獣図」を見に。想像より小さかった。その分丁寧に描かれている印象。個人蔵ですか!うらやましい。色もシックで落ち着いてて。ところで、象は見たことあったんですかね。もちろん本物そっくりに描かなくてもいいわけなんですが、口元がどれも気になって。
>>> サントリー美術館
マグリット展 (2015/3/25-6/29、国立新美術館)
そこそこ混んでたけど、それでもわりと見易かった。「マグリットだねぇ」っていう作品はもちろんのこと、「あら、こういうのも描いてたの」っていう作風のものもあり、興味深い展示でした。印象派ぽいタッチで絵本みたいな絵は意外だったなー。
見た後は、ベルオーブ六本木へ。マグリットにちなんだメニューから、「心の琴線」(マグリット展では展示無し)に見立てたサラダをいただきました。雲代わりの白いふわふわなドレッシングが素敵でした!今の季節らしい爽やかな味わいでおいしかったです。
>>> 国立新美術館
生誕110年 片岡球子展 (2015/4/7-5/17、東京国立近代美術館)
思ってたより人が多かった!熱気にあふれてました。説明に制作時の年齢が書かれていたんだけど、でかくて力強い作品が描かれたのが84歳とかで、もう、びっくり。いやーすごい。
「大阪万博1970 デザインプロジェクト」(2015/3/20-5/17)は万博が始まる前のシンボルマークやポスターのデザイン募集から、会場の案内役のユニフォームなど、様々なデザインが興味深かったんだけど、やっぱり、太陽の塔がすごい。
MOMATコレクション(所蔵品展示、2015/3/7-5/17)、今回かなり充実?片岡球子の面構えシリーズにちなんで肖像画特集とか、また、女性画家特集とか。山種で上村松園展やってるはずなのにこっちでも上村松園を3点展示してたり!
>>> 東京国立近代美術館
燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)
根津の光琳、二回目。尾形光琳の国宝金屏風揃いぶみなだけあって、激混み。でも夜間展示の時間帯に行ったからまだマシだった方?そして閉館時間直前には、みんなまた屏風の前に戻ってくる。混雑は好きじゃないけど、今回は、みんなで同じ思いを共有してるみたいな仲間みたいな感じもあってちょっと面白かった。
>>> 根津美術館
ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 (2015/2/21-6/1、国立新美術館)
激混みで警戒していた美術展です。金曜の夜間展示で行ったら、前半は空いてて「やったー!」と思いました。でも後半は最後まで人が残ってた。さすが。けどわりと快適に見ることができました。ルーヴルといえばっていう大作は来ていなかったと思うけど、見てみたかった作品のいくつかは見ることができたし、ティツィアーノ、フェルメールもあったし、風俗画っていうことでフランドル、オランダぽいところからちょこちょこあって、俺得的なセレクト。井出洋一郎さんの本を読み返したら、ルーヴルにブリューゲルは一作しかないと書いてあって、それが来てたというのも嬉しい。
なんといってもマセイス!「金貸しとその妻」は見れば見るほど、描かれているそれぞれの素材の質感にびっくりするし、全体のバランスみたいなところでも引き込まれるし、ずーっと見ていられる。扉の奥の人影にはすぐ気がついたけど、鏡の中の人にはなかなか気がつかなくて、気付いた時はびっくりした。空間が急に広がった気がして。とにかくすばらしくてぞっとする!Bunkamuraのボッティチェリ展で同じ構図で別の画家の作品がありましたが、Bunkamuraの図録の解説によると元々のオリジナルはファン・エイクらしい。
そういえば、コローが良かったな。風景画、女性、女性のいるアトリエ(三菱一号館のワシントンギャラリー展にも)、とそれぞれにあの冷たいというか静かな感じがあって。地味なんだけど、じわじわと良いと思う。
>>> 国立新美術館
おまけ。【各展覧会のポスター・看板など】
小諸にも行きました。
投稿しないままだいぶ時間が経ってしまっているので、とりあえず、行った時のメモ書きから。
5月は後半とある理由でまったく行けなくなったので「あまり行かなかったなー」と思っていたんだけど、振り返ったら前半にけっこう行ってた。そういえば17日終わりの企画展が多かったんだった。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 (2015/2/7-5/24、三菱一号館美術館)
今回のは個人コレクターから寄贈された作品が中心で、有名な画家たちの小さいサイズの作品が多かったんですが、「こういうのも描いてたんだー」という新鮮さがあって面白かったです。穏やかな絵が多かったな。小さい作品が多かったので、自分が買うなら…という妄想も膨らませやすく。ルドンの風景画とか、欲しい。それぞれの作品の説明に元が誰のコレクションなのか(誰からの寄贈なのか)が載っているので、自分の趣味が誰と近いのかを見ていくという楽しみも。私は今回企画展の説明として取り上げられている女性コレクター・エイルサよりも、弟夫婦の方が相性が良さそうでした。
>>> 三菱一号館美術館
スー・ブラックウェル「Dwelling すみか」 (2015/4/29-6/14、Pola Museum Annex)
ブック・スカルプチャー(本を素材とした彫刻) というスタイルなのだそうです。ため息出ました。上から、横から、下からといろんな角度から眺めて、またため息。影さえも幻想的。
>>> POLA MUSEUM ANNEX
生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)
3回目。3回目は若冲の「白象群獣図」を見に。想像より小さかった。その分丁寧に描かれている印象。個人蔵ですか!うらやましい。色もシックで落ち着いてて。ところで、象は見たことあったんですかね。もちろん本物そっくりに描かなくてもいいわけなんですが、口元がどれも気になって。
>>> サントリー美術館
マグリット展 (2015/3/25-6/29、国立新美術館)
そこそこ混んでたけど、それでもわりと見易かった。「マグリットだねぇ」っていう作品はもちろんのこと、「あら、こういうのも描いてたの」っていう作風のものもあり、興味深い展示でした。印象派ぽいタッチで絵本みたいな絵は意外だったなー。
見た後は、ベルオーブ六本木へ。マグリットにちなんだメニューから、「心の琴線」(マグリット展では展示無し)に見立てたサラダをいただきました。雲代わりの白いふわふわなドレッシングが素敵でした!今の季節らしい爽やかな味わいでおいしかったです。
>>> 国立新美術館
生誕110年 片岡球子展 (2015/4/7-5/17、東京国立近代美術館)
思ってたより人が多かった!熱気にあふれてました。説明に制作時の年齢が書かれていたんだけど、でかくて力強い作品が描かれたのが84歳とかで、もう、びっくり。いやーすごい。
「大阪万博1970 デザインプロジェクト」(2015/3/20-5/17)は万博が始まる前のシンボルマークやポスターのデザイン募集から、会場の案内役のユニフォームなど、様々なデザインが興味深かったんだけど、やっぱり、太陽の塔がすごい。
MOMATコレクション(所蔵品展示、2015/3/7-5/17)、今回かなり充実?片岡球子の面構えシリーズにちなんで肖像画特集とか、また、女性画家特集とか。山種で上村松園展やってるはずなのにこっちでも上村松園を3点展示してたり!
>>> 東京国立近代美術館
燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (2015/4/18-5/17、根津美術館)
根津の光琳、二回目。尾形光琳の国宝金屏風揃いぶみなだけあって、激混み。でも夜間展示の時間帯に行ったからまだマシだった方?そして閉館時間直前には、みんなまた屏風の前に戻ってくる。混雑は好きじゃないけど、今回は、みんなで同じ思いを共有してるみたいな仲間みたいな感じもあってちょっと面白かった。
>>> 根津美術館
ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 (2015/2/21-6/1、国立新美術館)
激混みで警戒していた美術展です。金曜の夜間展示で行ったら、前半は空いてて「やったー!」と思いました。でも後半は最後まで人が残ってた。さすが。けどわりと快適に見ることができました。ルーヴルといえばっていう大作は来ていなかったと思うけど、見てみたかった作品のいくつかは見ることができたし、ティツィアーノ、フェルメールもあったし、風俗画っていうことでフランドル、オランダぽいところからちょこちょこあって、俺得的なセレクト。井出洋一郎さんの本を読み返したら、ルーヴルにブリューゲルは一作しかないと書いてあって、それが来てたというのも嬉しい。
なんといってもマセイス!「金貸しとその妻」は見れば見るほど、描かれているそれぞれの素材の質感にびっくりするし、全体のバランスみたいなところでも引き込まれるし、ずーっと見ていられる。扉の奥の人影にはすぐ気がついたけど、鏡の中の人にはなかなか気がつかなくて、気付いた時はびっくりした。空間が急に広がった気がして。とにかくすばらしくてぞっとする!Bunkamuraのボッティチェリ展で同じ構図で別の画家の作品がありましたが、Bunkamuraの図録の解説によると元々のオリジナルはファン・エイクらしい。
そういえば、コローが良かったな。風景画、女性、女性のいるアトリエ(三菱一号館のワシントンギャラリー展にも)、とそれぞれにあの冷たいというか静かな感じがあって。地味なんだけど、じわじわと良いと思う。
>>> 国立新美術館
おまけ。【各展覧会のポスター・看板など】
by marinji | 2015-07-22 23:21 | 美術展・博物展のはなし