檜図/新印象派/アートフェア/グエルチーノ/動物絵画/ボッティチェリ/若冲蕪村/おいしい東北/NM3

2015年3月に見た美術展等。

3月はルーヴル展が始まりまして。そこに人が流れているのか、上野の西洋画二展は思いの外空いていて見やすかった!(単純に内容がメジャーじゃないから?) 月末にはマグリット展も始まり、気になっているものの大型のがいっぱい始まると一旦すべてどうでもよくなるという…悪い癖です。見に行くことができた展示はそれぞれ当たりでした。


国宝 檜図屏風 展示 (2015/2/17-3/15、東京国立博物館)

さすが長谷川等伯、安定の混みっぷり。人気ですね。修理後の公開ということで、色が鮮やかでした。といっても前の状態は見てないので比べてはいないのですが。修理では、8曲1隻だったものを4曲1双にしたそうです(真ん中で分けた)。分けることによってむしろ自然につながって見える、というのが面白い。というかそういう手の加え方もするのね、今からでも。びっくりだ。(企画展ではなく、本館国宝室での作品展示)

>>> 東京国立博物館



新印象派―光と色のドラマ (2015/1/24-3/29、東京都美術館)

ずっと点描画が続くので飽きるかと思ってたけどそんなこともなく画家ごとに個性が出て面白かった。フランスから影響を受けたベルギーの画家の作品もあったり。それがまた独特で面白く。スーラとシニャックだけじゃないんですね。初めて見たアンリ=エドモン・クロス、幻想的で好き。また、点描が面描になって、マティスにつながっていくのはなるほどでした。

出たところにあったレゴ、写真に撮るとレゴの凸凹も薄れるので、ぐっと絵に近くなってびっくりしました。元が点描画だからけっこう再現できるのね。

>>> 東京都美術館



アートフェア東京 (2015/3/20-3/22、東京国際フォーラム展示ホール)

サントリー美術館の年パスで入れることに気がついて、行ってみました。ざっくり言うと、画廊フェス? 画廊・ギャラリーのブースの数にも驚いたけど、現在実際に作品が取引されてる作家ってこんなにいるんだなということにも改めてびっくり。それぞれどこかに需要があるわけで。値段がついているというのも、改めて、面白かった。今回はざーっと駆け足でまわってしまったけど、来年また行けたら、じっくり時間を取って見てまわりたいです。

>>> アートフェア東京
>>> 東京国際フォーラム



グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家 (2015/3/3-5/31、国立西洋美術館)、常設 「聖プラクセディス」

とにかく大きな作品が多くて大迫力で大満足!チラシでは聖母の絵が使われていたので、ムリーリョみたいな聖母の画家かと思ってたんだけど、どちらかというと父性ですね。父なる神。聖霊を表す鳩がばびゅーん!と飛んでくる感じが好き。震災によって元々の美術館で展示できない状態というのは切ないことですが、日本で大作を見ることができたことは純粋に喜びたいと思います。グイド・レーニとの比較も面白かった。また、西美の所蔵作品の中にもグエルチーノの作品があるというのが嬉しい。この企画展が終わっても見に行ける!

それから、常設展示に加えられた”ヨハネス・フェルメールに帰属”の「聖プラクセディス」。昨年ロンドンでフェルメール作として競売にかけられたもので、それが国立西洋美術館に寄託されたのだそう。フェルメール作かどうかは意見が分かれているために”帰属”なのだけど、それでも西美の常設展示で見ることができるなんて嬉しい。女性の表情はかわいらしく、色は鮮やか・華やかで、素敵な絵でした。常設展示はだいたいいつも空いてるので、また見に行こうと思います。

>>> 国立西洋美術館



春の江戸絵画まつり 動物絵画の250年 (2015/3/7-5/6、府中市美術館)

恒例の春の江戸絵画展、前期。もふもふな虎の絵になごむ。平日に行ったということもあってガラガラの状態で見られました。でも、後期は子供たちで賑わってる状態で見てみたいな。これはそれも楽しそう。

二年前の「かわいい江戸絵画」と若干かぶってますが、それはそれで個人蔵の作品を広く集めている展示なので、また見ることができたのを嬉しく思います。それにしても江戸の動物絵画というと森狙仙が強いですね。猿いっぱい。その次が丸山応挙でしょうか。岸駒は意外と少なかったな。若冲、蕪村の作品もあり、サントリー美術館の展示とあわせるとこの春はこの二人の作品が数多く展示されてるんですね。

上田公長「芭蕉涅槃図」が素敵でした。松尾芭蕉の涅槃図なんだけど、芭蕉が俳句に詠んだ蝉や蛙や馬などの動物が来てくれてるんです。これまたサントリーの若冲の涅槃図と併せて見たい作品。

>>> 府中市美術館



ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 (2015/3/21-6/28、Bunkamura ザ・ミュージアム)

府中からはしご。ボッティチェリは都美のウフィッツィ展でも見たしなーなんて少し思ってたんですが、ごめんなさい、良かったです(好みです)! できればもう一回見たい。あと塩野七生の「神の代理人」のサヴォナローラのところを読み直したい。サヴォナローラのことをサルヴォナーラと言っていたあの子は今も元気だろうか。

全部がボッティチェリ作品というわけではないんですが、当時の流行りとか生活みたいなものが伝わってくる展示でした。ボッティチェリ作品もどでかいフレスコ画に感激です。もう一回行きたいなー。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 (2015/3/18-5/10、サントリー美術館)

とにかくすごいボリューム!よく集めたなー。展示替えも多いので、年パスの本領発揮です。3月はメンバーズ内覧会に行ったので快適だった!4月の日曜日にも行きましたが、かなり混んでますね、今回。

何はともあれ、若冲の野菜の涅槃図を見ることができて感激です!あとは「糸瓜群虫図」も!蕪村は「山水図屏風」の青く澄み渡る空気にうっとりしました。

この二人、同じ年の生まれで京都で住んでいた場所も近かったそう。作品を見る限り、私の目では、あまり関連性は見えず。それがまた、同時代・同世代で近くに住んでても別々なんだなーということがよく分かって面白かったです。そうえいば、若冲はカラフルな絵も多いはずですが、今回は蕪村に合わせたのか墨(黒)の作品が多かったですね。「白象群獣図」が出てからまだ行ってないので、また行かないと。

>>> サントリー美術館



おいしい東北 パッケージデザイン展 in TOKYO (2015/3/6-3/29、東京ミッドタウン・デザインハブ)

ミッドタウン内ではしご。東北のいくつかの製品についてパッケージデザインを募集して、集まった作品たちと入選した作品が展示されてました。入選しなかった作品も展示されているのが面白い。また、製品、という縛りが面白い。そのデザインを再現するためのコストであるとか、このデザインで買おうと思うだろうかというような。

>>> Tokyo Midtown Design Hub 東京ミッドタウン・デザインハブ



【映画】ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密

今回は大英博物館が舞台になっているということで見に行ってみました。基本の設定は変わらずベースはNYの博物館で、とある理由で大英に遠征するという筋書き。イギリスといえばのアーサー王の話など組み込みつつ、大英にあるアジア系の収蔵品が動き出す姿もあって、新鮮でした。行ったことがある場所が舞台になるのって面白い。でも映画用の設定?と思われる部屋もいくつかありましたね。それもまた面白かったです。

>>> 映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』オフィシャルサイト
 



 
おまけ。【各展覧会のポスター・看板など】

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by marinji | 2015-04-28 22:20 | 美術展・博物展のはなし  

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