ウフィツィ/フランス絵画/東山御物/高野山/iichiko/国宝展

2014年11月に見た美術展。

一つ一つが当たり(好み)だった印象です。


ウフィツィ美術館展 -黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで (2014/10/11-12/14、東京都美術館)

内容はウフィツィというよりフィレンツェ美術館群の宗教画展という感じ。時代はルネサンス前後あたり中心。展覧会名からイメージしてた内容とは違ったけど、個人的にはけっこうツボだった。ヨーロッパの教会に行った時みたいで。テンペラ画がわりと多く見られたのも良かったな。フレスコ画があったのも驚いた!ボッティチェリは今回の目玉の「パラスとケンタウロス」もよかったけど、フィリッポ・リッピぽい「聖母子」は新鮮だった。リッピの方が美人さんでボッティチェリの方が真面目で固い感じ。

メディチとかサヴォナローラとか、塩野七生好きにはにやっとしてしまうキーワードもそこかしこにあり。

ウフィツィ美術館には一度だけ行ったことがあるのだけど、もう15年も前の話でしかも全然覚えてない…なんともったいない…。そういえばそのイタリアに行った時には、西洋画は痛々しい宗教画が多くてつらい、と思った記憶があるのだけど、今回はそれは無かった。自分が見慣れたというわけではなくて、磔刑図より聖母子の絵が多かったからじゃないかと。日本人向けに選んでくれてるなと思いました。

>>> 東京都美術館



夢見るフランス絵画 -印象派からエコール・ド・パリへ (2014/10/18-12/14、Bunkamuraザ・ミュージアム)

印象派というともうお腹いっぱいというか、そろそろもういいかなっていう状態だったんですけども。展示物が全部ある一人の収集家の方のコレクションという噂を耳にしまして、これを逃すとなかなか見られるものじゃないのかもと思い見に行ってみました。

個人コレクションは当たりが多い印象なんですけど、これも良作ざくざくてんこ盛りでよかった!!モネとかルノワールとかセザンヌとか…それぞれがそのど真ん中な表現からは少し違っていて、でもそれが良いっていう作品揃い。例えばモネの水蓮は、水に写った青空の青色が多い作品なのに、ここでは画面のほとんどが緑色。それが素敵なんです。これは見に行ってよかったな。

印象派もうっとり祭だったけどその後の時代の画家もヴラマンク、ユトリロ、ルオー、キスリング、シャガール等々揃っていて眼福でした。ヴラマンクは実物よりも印刷物の方がハッとさせられる印象。ここは金曜日は夜9時まで開いてるのが嬉しい。

>>> Bunkamuraザ・ミュージアム



高野山の名宝 (2014/10/11-12/7、サントリー美術館)

高野山開創1200年記念。とにかく、

まじかっこいい!ばりやばい!

という雑な感想をメモしていましたが、それぐらい文句無しでよかったです。目が肥えてないので解説されないと良さが分からないことが多いんですが、これは問答無用でかっこいい、造形美。展示もゆったりとして見易かった!何回か見に行きたかったんだけど、一度しか行けなかったのが本当に残念無念。

>>> サントリー美術館



東山御物の美 ―足利将軍家の至宝― (2014/10/4-11/24、三井記念美術館)

足利将軍家かー興味ないなーと思ってたわけなんですが、油滴天目(大阪市立東洋陶磁美術館)が展示されるというので。静嘉堂文庫で曜変天目を見て以来、別の物も見てみたくなりまして。茶碗、面白いかもなぁと最近思い始めてます。

で、茶碗等々は「あれよかったなー」って思い出せるんですけど、後半の絵画が…思い出せない…。そんでもってネット上のレポートを漁ってみたらとにかく「桃鳩図」だと。しかも展示期間短いのに私はその初日に見に行っている。見てるはず。だけどやっぱり記憶が…うーん、絵は人が多かったからあまりちゃんと見なかったかなー?なんて思いながら展示リストを見たらばですよ。桃鳩図のところに◎がついてた。自分の手書きで。そっか、良かったのか。中国絵画は私にはまだ早かったみたい。

>>> 三井記念美術館



河北秀也 東京藝術大学退任記念、地下鉄10年を走りぬけて iichikoデザイン30年展 (2014/11/13-11/26、東京藝術大学大学美術館)

酒飲みなのでiichikoデザイン展というところに惹かれたわけなんですが、思いの外良かった。iichikoのポスターやCMを手掛けただけでなく、地下鉄のマナーポスターや路線図なども担当されていた方だそうで。展示室内には地下鉄を模したセットが組まれており、ポスター、中吊り広告などずらっとセットに沿って展示されていました。マナーポスターが面白かったな。ハッと目を引くデザインが多くて。古臭い感じは無く、今貼られていても目を引くデザインが多かったです。

iichikoのポスターはとにかく、綺麗な景色で。そこにiichikoのボトルが、はっきりと分かりやすく写ってるものもあれば、間違い探しのようにひっそりと写ってるものもあり。一枚一枚を見た記憶は無いのだけど、「ああ、iichikoのポスターってこういう感じだよな」っていうのはよく分かります!もう、綺麗な景色の写真を見ればiichikoっぽいなと思うぐらい。そしてなんとiichikoポスター集(図録)がもらえました。じっくり眺めながらちびちび飲みたいです。

>>> 東京藝術大学大学美術館



日本国宝展 -祈り、信じる力 (2014/10/15-12/7、東京国立博物館)

金印初日に行きました(偶然)。入場は約20分待ち。翌日がシルバーデーだから空いてるだろうと思ってたんだけど、混んでましたねー。でも翌日以降もっと混雑していたらしいので、まだよかった方なのかも。金印、じっくり見られました。小さい。けど重そう。知ってるけど実物は見たことが無いものを見るのって、不思議な感じです。芸能人に会った時の「同じ顔してる!」っていうのと同じような感じ。展示替え情報を確認してなかったので、長谷川等伯「松に秋草図屏風」(智積院)の展示が終わってたのが残念。あれです、ビールのCMで福山雅治の後ろに映っていた金屏風です。京都に行くしかないか。。。

展示されているものがどれもこれも国宝なので、見てるうちにカタログを見てるような気持ちになってしまったのはまだまだ私の修行が足りない。はい。ただ、祈りというテーマが設けられていたので、それなりの統一感を持って見ることができました。

同時期の本館の所蔵品展示、襖絵・屏風絵の間がたまらんかったです。ガラガラだしね!独り占めだよ!展示されてたのは武蔵野図屏風と応挙の「秋冬山水図屏風」、森狙仙「秋山遊猿図」。前二つが特に好み!応挙のは「雪松図」を遠景にしたような感じで、キラキラでほのぼのでやわらかな絵。飽きません。

>>> 東京国立博物館


11月はこの他に国分寺にある日立製作所の庭園解放に行ってきました。すごかった!森。人も多かったけど。
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by marinji | 2014-12-31 12:53 | 美術展・博物展のはなし  

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