水の音/コア展/ジャポニスム/台北國立故宮/指輪/バレエ・リュス/山田純嗣展

2014年8月に観た美術展。久しぶりに頑張って回りました。夏休み期間ということで大型企画展が多くどれもこれも見たくなるのですが、どれもこれも混んでるんだろうなあとも思ってしまう時期でしたね。


水の音 −広重から千住博まで−(2014/7/19-9/15、山種美術館)

暑い夏には水!ということで様々な水の表現にうっとり。タイトルのとおり、様々な"音"が聞こえてくる作品が多かったのも印象的。飲み込まれそうな、迫力ある水のうねりもあり。そして、いつか見たいなーと思っていた絵のいくつかがまとめて見られて満足!川端龍子の鳴門、見たかったんです。飲み込まれそうな青。それと、絵がでかい。屏風のサイズのことじゃなくて、表現が。これぐらいの位置から描くよなって位置に近づいて見ても、パズルの1ピースみたいによく分からない。少し離れて、やっと見えてくる。拡大したのか、2メートルぐらい離れて描いたのかっていう規模感。すごい絵でした。また千住博さんの作品をいくつも見ることができたのもよかった!滝のシリーズは少し薄暗い展示と相まって、ぼうっと何かが浮かび上がるようで幻想的だった。あと、銀の屏風、欲しい。

恒例の和菓子は、広重の大はしあたけの夕立と、千住博の滝のシリーズのひとつがモチーフのものを。どちらも今の季節にぴったりの爽やかな風味と食感でした。

>>> 山種美術館



現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 −ヤゲオ財団コレクションより(2014/6/20-8,24、東京国立近代美術館)

ポスターがあれだったので、度肝を抜かれてしまい見に行くか迷ってたんだけど、好きな作家の名前が並んでいたので見に行ってみたら正解だった!ヤゲオ財団、趣味合う。現代美術、いいじゃない!

根津とか山種とか、個人コレクションから始まった美術館に行くと、「(もしお金があったとして)自分だったらこれを買うだろうか」と考えることがあるのだけど、今回の展示はまさにそれを考えさせる仕掛けがされていて。価値基準のひとつとして、落札価格について触れられていたのが面白かった。現代美術なので、「えー、塗っただけみたいなこれのどのへんに○億円!?」と思うこともしばしば。しかもそれは落札時だから、今はもっと高いかもしれないという…。自分の好みと市場価格の差を計っていくのが面白かったです。

自分がもし買うなら、今回のからは杉本博司さんの「最後の晩餐」。キリストの腕毛がふさふさなことに衝撃を受けたんだけど(絵画なら描かれてないから!杉本さんは写真家←でも蝋人形を撮影したものらしいので、やっぱり謎。そこは省略してもいいはず)、見てるうちに引き込まれてしまった。お金が足りるなら海のシリーズもほしい(U2のアルバムジャケットで有名なやつです)。そもそも足りてないことはさておき。

>>> 東京国立近代美術館



ボストン美術館 華麗なるジャポニスム (2014/6/28-9/15、世田谷美術館)

会社を休んで、家でごろごろしていたい体に鞭打って美術館をはしごしました。まずは世田谷美術館。修復されたばかりのラ・ジャポネーズ、色が鮮やかだった!広いスペースでゆったり見られたのもよかったな。各作品の浮世絵との比較には無理がなくて、いろいろ興味深かった。

お昼は美術館内のセタビカフェへ。ボストンにちなんだメニューからサブマリンサンドとボストンラガー。テラス席、暑かったなー。その暑さが気持ちよくもあるのだけど。駅から美術館までも歩いてしまい、距離的には平気だったんだけどそれで熱を持ってしまって一日中体か熱かった。失敗。夏場に無理は禁物。(帰りはバスを使いました)

>>> 世田谷美術館



台北 國立故宮博物院−神品至宝− (2014/6/24-9/15、東京国立博物館)

白菜が帰ってから行ったので、そこそこ空いてました。白菜・角煮無しでもいろいろいろいろあって、世田谷美術館から暑い中はしごしてきた身には量が多過ぎました。これは何かに絞らないとと思い、一階で流していたVTRから気になっていた焼き物に絞ることに。

淡い、上品な水色の汝窯青磁。なんとも言えない素敵な色と質感だった。触ってみたい。後に試行錯誤して復刻させたというものもあって、いい色なんだけど少し違う。道具や材料や職人の腕など…その時代にあるものでなければ出せない色というものがあるのかもしれない。と思うと面白いな。

>>> 東京国立博物館



橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで −時を超える輝き (2014/7/8-9/15、国立西洋美術館)

トーハクからさらに西美の指輪展へ。当たり前だけどひとつひとつが小さいから疲れたー。でも満足満腹。アクセサリーとしての指輪の輝きも素敵なのだけど、それだけでなく身に付けるお守りとしてだとかポイズンリングのような別の機能を持つものだとか、また刻まれたモチーフの物語や時代性など、いろいろな切り口があって。そこに西美ならではの、絵画との組み合わせ、さらにはドレスとの組み合わせ!こんなに盛りだくさんな展示とは。時間も体力も足りなかったー。

>>> 国立西洋美術館



魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展 Ballets Russes: The Art of Costume(2014/6/18-9/1、国立新美術館)

日曜日に行ったバレエ・リュス展。ポスターに載ってるような素敵な衣装がどっさり!カラフルでエキゾチックで芸術的でおまけに重そう(!)。それぞれ360 度ぐるりと見られる展示も嬉しい。とにかく楽しくて贅沢な企画展でした。所蔵元のオーストラリアの美術館でも普段は数点の展示のみなのだとか。

マティスやピカソ、マリー・ローランサン、キリコ等々、同時代の芸術家たちがデザインした衣装があるのも刺激的。とはいえ、着て踊ってなんぼだよなと思うところにブロマイド的な写真や映像も展示されていて、至れり尽くせり。パンフレットの展示もよかったなー。(ロシアの絵本挿し絵で気になってたイワン・ビリービンが描いた表紙にびっくり!)

バレエに携わる者という視点からの熊川哲也氏の音声ガイドもよかったです!

>>> 国立新美術館



山田純嗣展 絵画をめぐって 反復・反転・反映 (2014/8/30-9/27、不忍画廊)

少し気になっていた山田純嗣さんの作品が展示されてるということで、実家からの帰り途中に、不忍画廊「山田純嗣展 絵画をめぐって 反復・反転・反映」へ。ガラガラでゆっくりじっくり見られた!行った日は夕方から作家本人のトークイベントがあったそうで、それで昼間はまだ人が来ていなかったみたい。ラッキーo(^-^)o

過去の名作を立体に起こして、それを撮影しトレースして…という複雑な工程を経てできあがった作品は、不思議で魅力的で、画廊だったのもあって思わず買いたくなりました。

>>> 不忍画廊
  
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by marinji | 2014-09-20 04:07 | 美術展・博物展のはなし  

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