ターナー展/カイユボット展

まだ観に行けるもの二つ。ギリギリだけど!

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ターナー展 -Turner from the Tate : The Making of a Master (東京都美術館、2013/10/8-12/18)

ターナーは「雨、蒸気、スピード」の印象が強くて、ああいうもやっとした中で何かが起きている!っていう絵の人と思っていた。今回いっぱい見てみて、けっこうちゃんと(形を)描いてるんだなと。夏目漱石の美術世界展の時から少し感じてたんだけど。それがまたうまいし天気の描写なんかが面白かったりして驚く。それと、色。パキッと真っ白だったり真っ黒だったり。特に黒は印象的。そのイメージが無かったこともあって。

今となっては、というか日本人には?素敵なものとして疑いようのない風景画も、キリスト教文化の中では軽んじられていたそうで。それでも描いたのはやっぱり好きだったからなのかなと、今回観ていて思った。考えが単純過ぎるけど。人物画がそこまでうまくないっていうのも影響してるのかしら(ナポレオンとかさ…わざと?)。

水彩画もいっぱいあってこれも良かったけど、Bunkamuraで見た絵の方が個人的には好み。というかこっちは油彩画いっぱいあるからね、それを見るだけでけっこうな疲労。もちろん楽しいけど。

パレットや絵の具のチューブなどの道具、スケッチブックなどが展示されてたのも面白かった。スケッチブックで開かれていたページにはプラハが。これがまた見たことがある教会・広場が描かれていて、なんか、不思議だったな。時代を超えて出会えた感じ。


開始数日後の平日に行きましたが、それでもそこそこ混んでました。今はもっとかな。そういえば初めてレストランIVORYに入れましたよ!ターナーにちなんでイギリス系のコースが用意されていて、なかなかおいしかったです。



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カイユボット展 -都市の印象派、日本初の回顧展 (ブリヂストン美術館、2013/10/10-12/29)

コレクション展示で「ピアノを弾く若い男」を見て以来、気になっていたカイユボット。うまく言えないんだけど、画面にぐいっと引き込まれてしまうその引力みたいなものが気になってました。「ピアノを弾く若い男」は音が "聞こえてくる" のではなくて大音量で "鳴ってる" ような感覚で。どーんと画面の中に取り込まれてしまうというか。

いくつか観てみて思ったのだけど、たぶん、ある一点から前・右・左・上・下といった風に様々に向きを変えて見えるその見え方から構成して一枚の絵にしているような気がする。写真の「ヨーロッパ橋」だと、まずまっすぐ目の前の景色、それから下を向いて犬を見て、右を向いて男の人を見て・・・という感じ。いろいろな場所から見てるわけじゃなくて、一点から。それで、まるでそこに自分が立っているかのような感覚になるのではないかと。一番分かりやすかったのは「昼食」。全部がこの構成というわけではないのだけど、その構図に引き込まれました。色もよかったなー。

カイユボット、今回初めてちゃんと観ましたが素敵でした。ブリヂストンならではの、同時代の関連画家の作品(所蔵品)と並べての展示も贅沢!
 
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by marinji | 2013-12-14 01:16 | 美術展・博物展のはなし  

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