燕子花図屏風/「もののあはれ」と日本の美/百花繚乱

天気が悪かったこの土日に、始まってまだ日が浅い美術展を三つ観て来ました。そんな条件だったので、ほどほどに空いてて見易かった。どれも日本美術、そして花鳥風月中心の春らしい展示です。


a0036755_233883.jpg
a0036755_23381715.jpg

コレクション展 国宝燕子花図屏風 〈琳派〉の競演、根津美術館(表参道、4/20~5/19)。見てみたかった燕子花図屏風(尾形光琳)は近くでじっくり、離れて遠くからじっくり、堪能しました。近くで見ると、花がぼってりとふっくらとしていて、それから全部同じ色かと思っていた花びらの青い色は濃紺が分かれてるのが分かる。葉はほぼどれも同じ色。今回のチラシの白背景にもすごく映えるのだけど、やっぱり金屏風、いいなぁ。豪華。最近金屏風好き。

それから夏秋渓流図屏風(鈴木其一)。これ今回の展示で一番好き。渓流の青い色が金地に浮かび上がって。それから四季草花図屏風、「こんなのが家にあったらいいわねぇ」っていう上品なマダムの言葉が素敵だった。畳の部屋に置きたい。

全体的には、豪華、重厚という印象。

庭園は藤とツツジが綺麗でした。雨もまたいい。カキツバタはまだ。

>>> 展覧会 - これまでの展覧会|根津美術館
>>> 根津美術館



a0036755_0115251.jpg

「もののあはれ」と日本の美、サントリー美術館(六本木、4/17~6/16)。渋いというか、地味という印象を持ってしまったのだけど、改めて思い出してみると大作らしい大作もちゃんとあって、うーん、なんで地味に感じたんだろう。

源氏物語図屏風、すごかった。一話ごとに一場面描いた力作。各場面は金の雲で区切られて、少し漫画っぽくもあり。それから柿に月図(鈴木其一)。もしどれか一点持って帰っていいって言われたらこれ(言われないけど)。月が描かれた絵が集められてたのはよかったな。あとは桜もみぢ(鏑木清方)。はんなり、というか、しっとり、というか、花もいいのだけど女の人がとにかく素敵だった。

展示スペースはゆったりしてるのだけど、絵の前に椅子が置かれてないのが残念。屏風とか、ゆったりじっくり座って見たいので。

>>> 「もののあはれ」と日本の美 サントリー美術館
>>> サントリー美術館



a0036755_0314443.jpg
a0036755_0315318.jpg
a0036755_0295194.jpg

百花繚乱―花言葉・花図鑑―、山種美術館(恵比寿、4/6~6/2)。これはもうタイトルの通りで、華やかで華やかで、うっとり。

まず荒木十敏の四季花鳥、素敵だったー。色が綺麗で華やかで。あとこれ、写真みたいな構図・遠近感なのが面白くて。絵の中で手前・真ん中・奥があって、真ん中にピントが合ってて手前と奥はぼやけてる。一眼レフみたい。それから四季花鳥図(鈴木其一)、桜に雉・楓に鹿図(酒井道一)、吉野(奥村土牛)、花菖蒲(上村松篁)。素敵だったな。

名樹散椿(速水御舟)は、美の巨人でやってたけどとにかく金が濃いというか厚いというか深いというか、とにかくすごくて。そこに描かれた椿がまた、今にも動き出しそうな(植物なのに)、でも静かなような・・・なんと表現すればいいのか。小さい部屋に展示されていたのだけど、偶然5分ぐらい自分一人しかいなくて、独占状態。贅沢な時間でした。

それから、春鳩(上村松篁)。もしどれか一点持って帰っていいって言われたらこれ。色が・・・あわいピンク、桜色なのだけど、それがすごくいい色で、そしてきっとあれは印刷すると途端に魅力が消えそう。あの魅力は実物だけだ。

今回は時間があったのでカフェで和菓子をいただきました。椿と紫陽花、それぞれ元になった絵も素敵なのだけど、和菓子も負けず劣らず。もちろん味もおいしかったです。他のも食べたくなって後期展示でもう一回。花がすみと夕顔、これも素敵だったー。

>>> 過去に開催された展覧会 - 山種美術館
>>> 日本画の専門美術館「山種美術館」



琳派から日本画へ」から立て続けに見ているので、だいぶ琳派の画家については分かってきました(あくまでも自分比で)。江戸絵画で他に見に行きたいのは、かわいい江戸絵画ボストン美術館 日本美術の至宝若冲が来てくれました狩野派SAIKO! と・・・あとは河鍋暁斎のかな。
[PR]

by marinji | 2013-04-21 23:53 | 美術展・博物展のはなし  

<< ベルギーめぐり : ノートルダ... ベルギーめぐり : グラン・プ... >>