歌舞伎 展(六本木)

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歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎 -江戸の芝居小屋- (サントリー美術館、2/6~3/31)。江戸時代の歌舞伎の劇場空間を探り、味わう展示。行くまではあまりピンと来なくて、前回のフィンランドデザインが良かったから来てみたというだけなのだけど、これがなかなか面白かった。

今回は個人的にタイムリーな要素が重なってました。まず、少し前に山口晃さんの本で見た洛中洛外図。これがあって、絵は違うものだったけど、それでもあれやこれやと思い出してニヤニヤ。それから当日赤瀬川さんの本を読んでいて、そこには、浮世絵でははじめ青い色を出せなかったと。それを意識しながら浮世絵を見ると、たしかに古い絵ほど青が使われてない。美術素人な自分にはとにかく新鮮。そして役者絵に書き込まれた役者名を読むと、ほんの少し前にニュース等で耳にした名前がそこかしこに。それにしても江戸時代から続く名前を継ぐというのはどんな想いなんだろうなぁ。自分の中で"過去"のものになっていた浮世絵の中に、"今"に続くものが見えた。本当は「歌舞伎」全体がそういうものなんだと思うけど、私は役者名でやっとそう思えたっていうことです。あ、そうだ、それから「へうげもの」の16巻も出たばかりで、阿国のかぶき踊りもどちらにも登場したのでこれも嬉しかったなあ。

とまあ個人的な要素が大きいんですが、それだけじゃなく面白い展示だったと思います。客でぎっしり埋まった芝居小屋の絵とか、下北沢のスズナリを思い出したりもして。しかも客が舞台を見てないし!何か食べてたり隣の人としゃべってたり。そんな芝居のある空間、場をとらえるというのは、新歌舞伎座の開場や世代交代…を目にする今にぴったりだったと思います。


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歌舞伎揚げ。スーパーで見かけるのより大きくて厚い豪華版。


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by marinji | 2013-03-12 22:53 | 美術展・博物展のはなし  

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