ポール・デルヴォー展(府中)、ジェームズ・アンソール展(新宿)

少し前にベルギーつながりで2展はしごしました。二人ともベルギーの画家。時代も一部重なってます。

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まずは、ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅、府中市美術館。Paul Delvaux(1897年 - 1994年)は、ベルギー・リエージュ州生まれ。幻想的で美しく、半分現実でもう半分は非現実であるような世界観に惹き付けられます。

この展覧会では絵の背景になる壁もその世界の一部になっていて、夜見る夢の中にいるような…。絵も夜っぽいものを中心に選ばれたのではないかと。とにかく、どっぷりとデルヴォーの絵の魅力に浸れました。うっとり。でもちょっとこの世のものでない怖さも感じたり。ひとつひとつの絵はもちろんのこと、この場全体が素敵な空間でした。府中市美術館おそるべし。また行きたいなあ。

途中、小さい厚紙にちゃちゃっと描いたって感じのイラストがあって、その紙の大きさと形(丸いのと四角いの)から「これはもしや…」と材質を確認したら、"ビールのコースター"。やっぱり。さすがベルギーだわ。

そうそう、素描もいくつかあって、それがまたうまいし完成されたイラストのようでもあって、あれは見てよかった。というか展示してくれてありがとう!な感じ。展示は”ポール・デルヴォー”らしい絵を描く前から始って、”ポール・デルヴォ-”の絵になって、そしてその後まで。しみじみ良かった。ポスターに選ばれた絵も、目玉(ピーク)なのではなくて入り口という感じで。


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続いて、アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール -写実と幻想の系譜-、損保ジャパン東郷青児美術館。James Ensor(1860年 - 1949年)は、ベルギー・オステンド生まれ。仮面や骸骨などのモチーフを色彩豊かに描き、ポップにも感じるもののどこか違和感というか空っぽな感じの気持ち悪さがあって印象に残る。

展覧会はサブタイトルの通り、どのようにして”ジェームズ・アンソール”の絵に辿り着いたのかが中心。ルーベンスやブリューゲルといったアンソールより前の時代のフランドル(ベルギー)の画家の作品もいっぱいで、影響を見て取れるのが面白い。ただ、”ジェームズ・アンソール”になってからの絵は少なくて、そこがちょっと物足りなかったな。もっと仮面うじゃうじゃかと思ってたんだけど。全体の展示作品数は多くてそういう意味では盛りだくさん。ポール・デルヴォーの直後に見たのも影響してるかも。

ここはゴッホのひまわりも見ることができてお得です(常設)。が、うーん、ただの真っ白い壁にかけてあったのはちょっともったいない気がしました。

ちなみにアントワープ王立美術館は工事のため2011年9月から2017年まで休館中。なのでまとめて貸してもらえたんですね。ブリュッセルにあるベルギー王立美術館も近代部門は現在閉鎖中で、ポール・デルヴォーの絵もジェームズ・アンソールの絵もあったはずですが、今回の二展には出展されてなかったです。残念。


ポール・デルヴォー展 関連
>>> ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅 府中市美術館 府中市ホームページ
>>> ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅 全国巡回展情報 [インターネットミュージアム]

ジェームズ・アンソール展 関連
>>> ジェームズ・アンソール-写実と幻想の系譜-:美術展・展覧会:NHKプロモーション
>>> SOMPO JAPAN MUSEUM OF ART(展覧会案内)
>>> Royal Museum of Fine Arts Antwerp - KMSKA(英語)


どちらも11/11まで!
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by marinji | 2012-10-30 23:30 | 美術展・博物展のはなし  

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