人気ブログランキング | 話題のタグを見る

読んでから行く、行ってから読む。(ロンドン)

暑いですな~。しかもオリンピック。
何もやる気が起きないぜ!(どや!)
20度以下のイギリス・ベルギーに帰りたいぜ!(どやどや!)

そんなわけで、旅についてのしっかり更新はさておきまして、ちょっと余談的な話を。

ロンドンで大英博物館に行きましたが、そこで一番驚いたのは、数々の歴史的な展示品ではなくて・・・

読んでから行く、行ってから読む。(ロンドン)_a0036755_20365170.jpg

へうげもの!最近15巻が出ましたが、展示は3巻。日本のコーナーの一角に置かれております。日本の芸術の歴史に触れられる作品だから?と考えたんですが、帰ってきてから少し調べてみたら「へうげもの」の前は「聖☆おにいさん」が展示されていたらしく。芸術は関係ない???いったいどんな人が選んでるんでしょう。相当な日本の漫画好き?


帰ってきてから思い出して読んだのはこれ。

エロイカより愛をこめて (1) (Princess comics)

青池 保子 / 秋田書店

 

(持ってるのは文庫版ですが表紙が良いのでこちらで)


ロンドンのナショナル・ギャラリーでブロンツィーノの『愛の勝利の寓意(※)』を見て、急に思い出しました。すっかり忘れてましたが、読み返してみると、しっかりナショナル・ギャラリーが1話目の舞台になっていたのでした。(※エロイカ内では「ビーナス・キューピッド 愚行の時」。画像:ナショナル・ギャラリー公式より

「エロイカより愛をこめて」は1999年にイタリアへ行った時に友人が持ってきた漫画で、面白かったので帰ってから自分で続きを買ってしまったんですが、2012年になってその舞台・作品内で描かれていた絵画を目にすることになるというのがなんだか不思議で面白い体験でした。


さて、ナショナル・ギャラリーといえば、行く前に読み返しておいてよかったと思ったのがこれ。

怖い絵2

中野 京子 / 朝日出版社

 

1~3まで。またベスト盤的な「怖い絵で人間を読む」もおすすめ。2は「アルノルフィニ夫妻の肖像」と「レディ・ジェーン・グレイの処刑」が載ってます。


中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇

中野 京子 / 文藝春秋

 

読んでみて、神話は宗教画より入っていきやすいかも、と思いました。


ナショナル・ギャラリーにいっぱい展示されている絵を見て、部屋を移動するたびに、あ!これ知ってる!そうそうここにあれが描いてあって・・・と何度も思い出してこれは嬉しかった。特に宗教画や神話を題材にした絵は情報があるほうが絶対に面白いですね。「怖い絵」の1に上記のブロンツィーノの絵も載ってます。ベルギー王立美術館にある絵もいくつか載ってるし、ルーベンスの作品も何度か触れられてるしで、ベルギーにいる間にも何度も思い出しました。おかげで、なんとなく流すだけじゃない、印象に残る美術館めぐりとなりました。
  

by marinji | 2012-07-29 22:00 | 旅のはなし  

<< Catch the sun !... イギリスとベルギーに行ってきました >>