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適当に作りたいっていう欲求

ほぼ日で連載していた吉田戦車さんの「逃避めし」が好きなのだけど、最終的に、結婚して自分の台所・一人めしが無くなっていったことで逃避めしも減っていってしまうというのが、ああ!そうか!そういうことだったのか!と自分自身思い当たることがあり、少し、特別な本になった。

一人暮らしの時は、いやその前の実家にいた時から、自分の分のごはんを作る時は適当なものを適当に作っていたのに、いつのまにか確実に作れるものかレシピをもとに作ることしかしなくなってて、うーん、私はいつの間にこうなったんだろう?と気になっていた。それって結婚して二人分を作るようになったからなんだな。自分一人分なら適当でいいんだけど、もう一人に食べさせるとなると、やっぱり、それなりのものを出したい。愛なのね~っていうじゃなくて、料理下手だと思われるのも嫌だしできればおいしいって言われたいし、っていう欲求(私の場合)。

でもやっぱりたまには適当に作ってみたかったりもして、それで一昨日と今日、パスタを作った。一昨日はツナとトマトソース。家にあったツナ缶、トマト缶、玉葱、にんにく、鷹の爪、オリーブオイル、塩コショウで適当に。トマト缶と塩でだいたいある程度の味にはなるので、これは旦那にも出した。日曜日の昼ごはん。

今日は、旦那が出かけていったので、さあ実験的に何か作るぞ!と張り切って(何か間違ってるけど)、ベーコンがあるからカルボナーラを作ってみよう → レシピ確認 → 卵黄を使うというのを読んで、卵白があまるのが面倒だと思ってしまい、カルボナーラ却下。で、ベーコンと玉葱、オリーブオイルだけでも、しっかり塩をきかせてみればそこそこおいしいんじゃないかしらと思って調理開始。ベーコンをじっくり炒める。玉葱投入。塩もしっかり。ふと、料理用にとこの前買った安い白ワインがあったのを思い出して、ジャーッとひとかけ、煮立ててアルコールを飛ばす。茹でたスパゲッティを加えて、味見して、塩足して、粉チーズを一振り、黒コショウとオリーブオイルもさっとひとかけ、それでざっと混ぜてできあがり。そうそう、こういう適当な料理がしたかったんだ、と満足して食べてみれば味もなかなか。予想より白ワインの味が強くて、でもそれが旨味になってておいしい。おいしいけど、やっぱり、適当過ぎて、自分一人用の"めし"かなぁとも思う。

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逃避めし

吉田 戦車 / イースト・プレス


by marinji | 2012-03-20 16:29 | 飲み食い日記  

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