「とりあえず分かる!世界の紛争地図」 他

とりあえず分かる!世界の紛争地図 (ちくま学芸文庫)

ボブ・ハリス / 筑摩書房


タイトル通り、とりあえず分かる!内容は当然重いのだけど、著者・訳者による軽い話し言葉での文章が、うんちく好きな友人の語りを聞いてるみたいで、スラスラと、笑ったりもしながら読めてしまう。専門的過ぎず、とりあえずニュースで見る紛争の意味を理解するのに便利な本です。

日本の場合、領土問題はあるもののそれでも島国としてざっくり国の形は分かるわけで、それは日本史の中で大きく変わることはなくて。そんな自分にとって国境がばんばん引き直される歴史(一部現在でも)は読んでいてなかなかピンと来ませんでした。植民地支配についても。もちろん知識としては知ってるんですが・・・。それで、”国”の単位を”日本”ではなく、戦国時代の各地域に置き換えて考えてみてやっとすんなりイメージできるように。日本っていう”国”は、地球全体で見たらだいぶ幸運な国なのかもしれないなぁと今更ながら感じました。これから先は分からないけど!

一通り読んでみて思ったのは、どの紛争にもそれなりに争う理由があって、その理由は知ってみると納得できる内容が多いこと。それが紛争という形になることがいいかどうかはまた別の話として、なんというか、まったく理解できない”悪””敵”みたいなものがいるわけじゃない。それはもしかしたら分かり合えるのかもしれないっていう安心できる部分でもあるし、逆に、何かを倒して終わりっていうわけじゃない、そんな単純な話じゃないっていう絶望にも近い部分でもあるなぁ。自分にとっては。


池上彰の講義の時間 高校生からわかるイスラム世界

池上 彰 / ホーム社


しばらく前に買っていたけど読んでなかったのを、上の紛争の本の後に読みました。こちらはイスラム世界にテーマが絞られているので、より詳しく丁寧に語られていて、これがまた面白かった。特にアメリカとイスラム世界との関係性。読んでいて「えっそんなことあったの?」と驚くこともしばしば。そしてやっぱり、さすが池上さん、文章も読みやすく分かりやすいです。


できるかなリターンズ (SPA! comics)

西原 理恵子 / 扶桑社


部屋の片付けをしている時に出てきて、久しぶりに読んでみたら、西原さんと鴨ちゃんがインドネシアやカンボジアに行って暴動のそばで観光してたりして、これまたびっくり。上記2冊の後、現場の市民たちの話として読んでみると・・・。話が一人ひとりのレベルになっちゃうと、そして西原さんの手にかかると、みんな憎めないいい人に見えてくるし、なんかすごいことが起きていてもそれはそれで強く生きていく姿にただ唖然としました。
 
[PR]

by marinji | 2011-06-15 01:37 | 本の日  

<< 今日の「歌舞伎町の女王」 野田ともうします。 柘植 文 >>